映画『WILD(邦題:わたしに会うまでの1600キロ』ネタバレ&感想 どん底な自分を変えるために何千キロもの道のりを一人で歩く。








映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

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簡単なあらすじ

主人公シェリル、自身の離婚た母親の死を経験し、自暴自棄な生活を送っていた。そんな心の傷を癒すために数千マイルにもわたる『パシフィック・クレスト・トレール』を歩き通すことに。そして、前へ前へと歩きながらも過去の自分と向き合っていく。

概要

ベストセラー小説の映画化。アカデミー賞作品賞、主演女優賞、助演女優賞などにノミネートされました。

原作の主人公は26歳でしたが、作者が『リース・ウィザースプーン(当時38歳)に是非』ということで実現した映画。

出演者

リース・ウィザースプーン

映画『ウォーク・ザ・ライン』にてオスカー女優へと。そん実力派の彼女は勿論一発屋ではなく、『Election』、『カラー・オブ・ハート』、そして『キューティ・ブロンド』など面白い映画にたくさん出演しています。彼女の愛くるしい感じと小柄な風貌はアメリカ人が大好きだそうです。本作『WILD』にて濡れ場も披露しています。全く色気が無いのですが、役作りなのかどうなのか、とにかく役者魂が凄まじいです。

邦題タイトルは『わたしに会うまでの1600キロ』とありますが、実際に彼女が撮影で歩いた距離がどのくらいなのか気になる。

ちなみに撮影時は、リースは鏡が与えられず自分がどんな姿をしているのか分からなかったそうです。

劇中にシェリルが映画『ゴーン・ガール』の原作小説を読んでいる場面がありますが、この撮影の後、ゴーンガールの撮影が控えていたそうですが、スケジュールの都合で断ったそうです。

↑賞狙いの映画にも出演していますが、何だかんだでリースの代表作はこれ。

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簡単なネタバレ

シェリルは旦那と離婚し、愛する母親もガンで亡くしてしまった。

そのせいで考えうる悪行を行うなど破滅的な生活を送っています。

旦那との子供も中絶しています。

そんなどん底のシェリルは、ふとあることを思い立ちます。

 

『1100キロあるパシフィック・クレスト・トレールを一人で歩こう』(な、なんで???)

 

そんな経験など今の今まで一度もないシェリル。

とにかく早く出発したいシェリルは、バックパックに荷物を詰め込み、スタート地点へと向かいます。

出発して1日目。

ガスコンロとガスの規格(?)が異なり火が使えないことが分かります。

そんな料理が出来ないなか、シェリルは農夫と出会います。

 

農夫『ひとりで歩く気かい?』

シェリル『いいえ、夫が待っているの。』

 

身の危険を感じたシェリルは旦那が近くで待っていると嘘をつきますが、農夫は良い人で、その農夫の妻と共に暖かく迎え入れられます。

そしてガスをゲットし、料理ができるようになりました。

 

その後、歩いている途中途中で、同じようなトレッカーに出会い、アドバイスをもらいながら、シェリルは先へと進んでいきます。

ブーツを崖から落としてしまうなど、トラブルが続きます。

 

通過点のとある場所で、

シェリルの友人が物資を送ってくれています。その中に、元旦那からの手紙もあります。

 

・危険な香りのする男二人に森で出会い、全速力で逃げる。

・通過点の街で、シェリルは活動家の青年と出会い、一緒にデートをし、夜を共にする。

 

などのイベントも発生しつつも、目的地へ向かってひたすら進みます。

その間も、過去の母との思い出が蘇ってきます。

 

『母のことを疎ましく思うこともあったけれど、本当に愛していた。』

もう終盤、

森を歩いていると、一人の子供と出会います。

その子供は『Red River Valley』を口ずさんでおり、それは亡き母親が大好きで歌っていた歌であった。

そして子供が去った後、母を思い出したシェリルは涙を流します。

94日歩き終え、シェリルは最終地点の『Bridge of The Gods』へ到達します。

橋を渡るとき、シェリルは赤いキツネを目撃します。

シェリルはこう思います。

 

『あの赤いキツネはお母さんに違いない。見守っていてくれたんだ』

 

最後にナレーションで終わります

『この旅を終えてわたしはなにもかも変わった。わたしの貯金残高は残り数百円だったけれど問題はない。わたしはどんな問題も乗り越えられる気がする。事実、5年後の今、わたしは結婚し子供もいて幸せだ。あのときに独り歩いたことは忘れられない。』

感想

歩きながらも、頭の中には大好きだったお母さんや自分の過去の失敗のこと。

でも、一人キリで道を歩いていると、いつの間にか『生』に敏感になってきた。

『WILD』の中で、このまま寒さで死んでしまうかもしれない、男たちに襲われるかもしれない。

やっぱ過去のことをうじうじと悩んでばかりいられない。

他人の『死』ではなく、自分の『生』を感じた時に、初めて主人公は解放されたのではないか、わたしはそう感じました。

 

過去を振り返りながら進むストーリー。

前へ前へと歩きながらも、過去へと思いを馳せていく。

前へ前へ歩き続ければ、過去も追いつけないくらい前へ進んで、もう過去に囚われなくなるのかもしれない。

もしも、過去のことをうじうじと悩んでいるのであれば、それは前に進んでいない証拠なのかもしれない、と思った。

(photo credit: IMDb)

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