映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
映画『Rough Night (邦題:ラフ・ナイト)』を鑑賞して参りました。
すごいガチャガチャしていた。

簡単なあらすじ
主人公の結婚式の前に、最後のシングルライフを楽しむべく、親友を招いて独身さよならパーティ。パーティに男性ストリッパーを呼ぶものの、誤って死なせてしまう一同。
楽しいはずのパーティーが一転、思いもよらない展開に。
概要
ハリウッドの女王の一人、スカーレット・ジョハンソンが珍しくお馬鹿コメディ映画に出演ということで話題になった本作。
笑わせてくるネタの連続は確かに面白いのだけれど、やりすぎた感も。
『どんなに仲のよさそうな集団に見えても、実は中では色々と、、、』
そんな、万国共通のありがちな(女の)友情のもろさを描きつつも、最終的には『一体何が言いたかったんだろう』というそんな映画。
『誤って男性ストリッパーを殺してしまう→それを隠そうとみんなで必死になる』
という流れから、ラストサマーのようなドロドロ血塗れ劇になるかと思いきや、そのままお馬鹿路線全開で突っ走っていました。
何も考えずに見て、笑いながら観るには最高の映画でした。
出演者
スカーレット・ヨハンソン(ジェス)
数え切れないほどの名作に出演するスーパースター。恵まれたグラマラスボディを活かしたセクシーな役から、オタク系ナードなど役の幅が広い。
最近では映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の主役を射止め、映画自体の評価は散々なものの、スカヨハの演技だけは大絶賛されていました。
近年はアクション女優路線にシフトしている感もありますが、たまにこういったコメディ映画に出演してくれるのは嬉しいです。
その他、レニー・クラビッツの娘のゾーイ・クラビッツや、アンチエイジングに何千万も費やすデミ・ムーア姐さんも出演していました。

↑女性が揃うと華やかなエネルギーが発散されて良い気分。
ネタバレ
ジェスを含む仲良し4人組は、一緒にクラブでどんちゃん騒ぎするなど、大学からの付き合い。
特にアリスとはルームメイトだったため、より仲がよろしい。


大学卒業後はそれぞれの道を歩み、離れ離れになってしまいますが、ジェスの結婚を機に4人は再び集まります。
ジェスの結婚を祝い、1週間、マイアミビーチで女だけの最後のバッチェラーパーティ(独身さよならパーティー?)を行うことに。
久々に集まった4人はクラブで踊り狂い、酒を浴びるように飲み、コカインを吸うなど暴れ放題。
『男性ストリッパーを呼びましょう』
そんなノリで男性ストリッパーを呼ぶことに。
途中で、ジェスのオーストラリア人の友人が合流。
ジェス『私の親友よ。』
そう紹介された大学の親友たち。
しかし、アリスは表情が曇り始めます。
アリス『親友なわけないでしょ。だってわたしがあなたの親友だもの。わたしたちは大学時代からの仲だし』
一同はコテージに戻り、少しすると、男性ストリッパーがやってきます。
調子に乗ったアリスは男性ストリッパーに抱き着こうと突進、そのまま男性ストリッパーは倒れて頭を打って死んでしまいます。
『どうしよう』
悩む一同。

『警察に通報しましょ』
『だめよ、今、ドラッグでハイになっているのが見つかったらヤヴァイわ』
とりあえず死体を移動させる一同。
しかし、
『死体を動かしてしまうと数十年の服役になってしまう』
という衝撃的な情報を入手。
途方に暮れる一同。
『やっぱり警察に通報しましょ』
『それはできないわ。今、子供の親権を巡って裁判中なの。こんなことがあったなんて知られたら、、、半年前から旦那と別居しているの』
順調満帆に見えた親友たちの生活は、実は完璧ではないことが分かります。
『それなら、死体を海に捨てましょ!!』
しかし、結局失敗。
一同は男性ストリッパーの死体を部屋に隠すことに。
すると、ドアのベルが。
『警察だ。開けろ!』
平然を装い、警察を家に招き入れます。
すると、警官はなぜだか身体をべたべたと触ってきます。
そんなセクハラ警官に肘鉄、セクハラ警官は頭を打って気を失います。
しかし、
そのセクハラ警官が、一同が呼んだ男性ストリッパーなのでした。
『それなら最初に来た男性ストリッパーは誰?』
そんな口論の中、アリスのとってショックなことを知ります。
ジェスのブライダルシャワー・パーティがあったこと。
そのパーティにアリスだけが誘われなかったこと。
アリス『どうして。わたしたち親友でしょ。どうして誘ってくれなかったの?』
ジェス『だってあなた、あることないこと言いそうだし。それにいつも自分が中心でしょ。写真も一杯撮っているけれど、それも自分のためにSNSかなんかにあげるんでしょ。』
大学卒業後、幾年か経ち、二人は大学時代のような関係性ではなくなっていました。少なくともジェスはそう思っています。
ジェスは二階のシャワールームへ、アリスは一階の部屋へ、それぞれ部屋に閉じこもってしまいます。

↑友情なんてそんなもん。。。。?
重苦しい空気の中、ドアのベルが鳴り、二人の警官が入ってきます。
男性ストリッパーの死体を見た警官。
『こいつは、重犯罪を犯して指名手配中だったんだ。死んでいても問題ないよ。正当防衛にもなるしね』
犯罪者になると思っていた一同は大喜び。
しかし、ふとテレビを目にすると、警官二人も、警官に変装した凶悪犯で指名手配中なのでした。
凶悪犯2人に縛られる一同。
一方で、2階のシャワールームにいたジェス。
シャワールームに置いてあったアリスからの手紙を読みます。
アリス『大学に入るまで友達が一人もいなかった。あなたと大学で会って、あなたがわたしのことを親友のように扱って本当に嬉しかった。お母さんも一緒になって喜んでくれたの。だから、私たちの写真をお母さんに見せるのが楽しみで仕方がないわ。』
手紙を読んで涙を流すジェス。
そのときに一階で叫び声が。覗くと二人の男にロープで拘束されている友人たち。
ジェス、そして心配でやってきたジェスの婚約者の手柄で難を逃れた一行。
ジェス『さっきは酷いこと言ってごめんなさい、アリス。あなたはわたしの大切な親友よ。』
みんな仲直り。
場面は変わり、
ジェスの結婚式。そこには仲良しな親友たちもブライドメードとして参加しています。

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感想
親友。
親友はわたしじゃないの?
一方的に親友だと思っていたら、相手にはもっと仲のよさそうな親友の存在。
『わたしの親友なの』と紹介された時のショック。
離れてから数年。
相手には相手の知らない人生の中で仲良しの人、そして親友を見つけていてもおかしくないはずなのに、それを受け入れられない。
わたしはじゃあ、あなたの何?
自分は親友だと思っていたのに相手は仲の良い友達の一人という認識。
『わたしたちって親友よね?』
そんなことを確認し合うわけにもいかず、関係性はうやむや。
社会人になってから知り合いはたくさん増えたけれど、親友って出来たかな。
等身大の自分同士で付き合っていく人っていたかなあ。
社会に出れば、自然と相手と比べてしまう関係も増えてくるもの。
自分だけでなく、相手も自分の経歴や見た目、その他の要素によって、ある程度ジャッジしている感じも伝わる今日この頃。
そんなジャッジし合うこと無しで付き合える友人を一人でも多く作っていきたいな、
と映画を観て思いました。
やっぱり大学時代の友人たちは本当にかけがえのないものだなあ。