映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
映画『Kidnap』を鑑賞して参りました。
『Kidnap』は誘拐という意味です。

簡単なあらすじ
愛する息子と暮らす母。遊園地で突然息子をさらわれる。息子を取り戻すべく母の長い一日が始まる。
概要
本作は2014年に既に完成されていたようですが、配給会社の倒産などでお蔵入りになっていたそう。
折角、時間とお金をかけて制作した映画が公開されて嬉しいですね。
ただ、
映画はめっちゃイライラ。
主人公がやることなすこと全てうまくいかないし、主人公が助けを求めても誰も聞く耳を持たず。最後の15分以外はずっとイライラしっぱなし。
都合よく携帯電話を落としたり、都合よく燃料切れになったり。
主人公が誘拐犯を簡単に捕まえられないように操作されている感じ。
もう逆にお客さんを煽っているとしか。
一方で、
ハルベリー演じる母カーラの息子に対する愛情は素晴らしいなと。他人の命を犠牲にしてでも自分の息子を救う姿。何だかわからなくも無い。
出演者
ハル・ベリー

黒人女性初となるアカデミー賞主演女優賞を獲得してから早10数年。なお衰えない美貌と演技力でハリウッドの第一線で活躍しています。
一方で、映画『キャットウーマン』にてラジー賞を受賞、しかも式典に出席するという。多くのファンのハートを掴んだ事件でした。
本作では、息子を助けるべく奮闘する母親役を完璧に演じていました。
↑ハルさん
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ネタバレ
主人公カーラは愛する息子フランキーと共に生活をしています。
日中はレストランのウエイトレスとして働くも、いつもフランキーのことばかり考えています。
カーラ『あなたは天使よ。』
母カーラと息子フランキーは遊園地へ遊びに行きます。
カーラにかかってくる電話。それは別れた旦那との親権問題の件。
カーラ『フランキー、ママ、ちょっと電話かけてくるから。絶対に動いちゃだめよ。』
カーラが目を離した数分、フランキーはいなくなっています。
園内を探すカーラ。駐車場に行くと、太った女がフランキーを無理やり車に押し込んでいます。
カーラは女の車にしがみつくも逃げられてしまいます。
『止まれ!!!わたしの息子よ!!フランキー!!』


カーラは自分の自動車に乗り誘拐犯の追跡を始めます。しかし、同時に携帯電話を落としてしまいます。(なんでやねん!)
カーラと犯人のカーチェイス。
たくさんの人や自動車を巻き込んでは追いかけっこをするカーラと誘拐犯。
携帯も落としてしまったので警察に連絡できないカーラ。

カーチェイスの中、誘拐犯は、『追いかけるの辞めないと息子をナイフで・・・!!』というジェスチャーをします。
カーラは息子のことを思い、スピードを落とします。(???)
少し考えた後、カーラは思います。
『わたしは絶対にフランキーを取り戻す。何があってもね』
再び犯人を追い詰めます。(その間にカーラと誘拐犯のカーチェイスに巻き込まれてたくさんの自動車が事故っています。)
カーチェイスのさなか、
バイクに乗った警察官が来ます。
助けを求めるべくカーラは警察官に叫びますが、警察官には聞こえません。
そして、誘拐犯の車によって警察官は轢かれて亡き者に。
犯人の車は人気の無い野原に泊まります。
中から出てきたのは長身の髭面オヤジ。
犯人はカーラにナイフを向けて走り寄ってきます。
カーラはとっさに車に逃げ込みます。
カーラ『あんたたちの狙いは何?お金?お金ならあげるわ。この中にクレジットカードもあるわ。暗証番号は1130よ。フランキーを返して。』
カーラは自分の財布を投げつけます。
すると、犯人の車の中から太った女も出てきます。
太った女『10,000ドルと息子を交換するわ。でもこの中には無いでしょう。あなたの家に取りに行くわ。だから自動車のロックを解除してわたしを入れて。』
カーラはロックを解除して誘拐犯を中にいれます(!!!???)
そのまま誘拐犯の男についていく形で運転するカーラ。
カーラ『どこへ行くの?』
太った女『いいからついていけば良いの。』
トンネルに入り暗くなった瞬間、太った女はカーラの首を絞め始めます。
乱闘の後、カーラは何とかして太った女を外に突き落とします。
しかし、誘拐犯の男に気づかれ、またまた逃げられます。

警察署にかけこむカーラ。
警察署の掲示板を見ると、街では何人もの少年少女が誘拐されては行方不明になっていました。
カーラ『ヤヴァイ』
カーラは警察署を飛び出し、再度犯人を追いかけます。

誘拐犯の男の自動車を発見するカーラ。
カーチェイスの末、男をおいつめ仕留めます。
そして免許証に記載されている住所へ向かいます。
家に侵入するカーラ。
その家には太った女が住んでいます。
太った女は電話で何かを話しています。
『今日連れてきた子供の母がクレイジーよ』
太った女は庭の小屋へと入っていきます。
その間にカーラは警察へ電話、助けを呼びます。
太った女はそのまま車でどこかに行ってしまったので、先ほど太った女が入っていた庭の小屋へと向かいます。
そこには息子のフランキーと誘拐された少女2名が監禁されていました。

太った女が帰ってきました。
カーラの存在に気づき、銃を持って追ってきます。
カーラは湖の中に隠れ、そのまま不意をついて女を湖に突き落とし、窒息させ仕留めます。
再び小屋に戻るカーラ。
監禁されている少女2名を助けようとしたところ、銃を持った男がやってきます。
男『お前は誰だ。俺は隣人だ。銃声が聞こえたから来たんだ。』
カーラ『この夫妻は子供の誘拐犯よ。ここに監禁していたの』
男『そんな、俺はこの夫婦を何十年も知っているんだ。』
男は銃を置いて少女2名を救出しようと屋根裏部屋に手をかけます。
男『おーい、助けに来たぞ。そこの二人、隠れてないで出ておいで』
カーラ『ねえ、あなたどうして二人って知っているの?』
隣人も誘拐犯であると確信したカーラはシャベルで殴り殺します。
カーラはフランキーを救出。
長い一日が終わりました。

感想
誘拐。
タイでも『誘拐』のニュースを何度か見かけました。
登下校の最中、見知らぬバンが目の前に泊まり
『今日はいつもの先生の代わりに迎えに来たんだよ』
そう男は言って、少女を自動車に招き入れようとしたそう。
少女は断り続け、結局、男は逃げ去ったそう。
もしあのまま車に乗ったら、彼女の人生は変わっていたかもしれません。
もしかしたら人身売買されてしまっていたかもしれないし、ペドフィリアのサイコパスにとんでもない目に遭わされていたのかもしれません。
実際に子供が誘拐されて行方不明、そのまま泣き寝入りしている人もたくさんいるのでしょう。
たった数十秒の出来事で人生が一転してしまう。
子供を守るためなら自分の命も差し出せる。
そうやって育てられた子供は幸せ。