映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
映画『ビフォア・アイ・フォール(Before I fall. 2017)』を鑑賞してまいりました。
リア充高校生。
簡単なあらすじ
交通事故で死んでしまった主人公。目覚めると、自分が死んだその日の朝。その後、何らかの理由で同じ毎日を繰り返し過ごすうちに、友人や家族、そして自分自身について深く見つめていく。なぜ、毎日同じ日が繰り返されるのか。
概要
『バタフライエフェクト』『Source code』『クレヨンしんちゃん(春日部ボーイズ)』など、タイムリープというおおまかな設定の物語は毎年、一定の割合で制作されている印象の世の中。
本作『Before I fall』はベストセラーにもなったヤングアダルト小説の映画化。そのせいか、登場人物たちの感情の起伏や突飛な行動がとにかく『The Teenager』って感じでセンチメンタル。
ところで『毎日同じ時間が繰り返される』ってめちゃくちゃワクワクどきどきです。だった記憶は戻るわけではないけれど時間だけが戻るわけで、、、なんだかこんがらがってきてしまいましたが、歳を取らずに頭だけ成長しているわけで、、、
タイトル『Before I fall 』、『Fall』という単語は単に『死んでしまう』という意味なのかなとおも思いましたが色々な解釈ができますよね。英語の面白いのって一つの単語にたくさん意味が詰まっているところ。各々の創造力で意味がつけられて大好きです。
ヤングアダルト小説が原作なので、まあ、なんというか、その、、登場人物の行動に若干ぺっらぺら感は感じるものの、なかなか考えさせられる内容。
ただ、一番大切なタイムリープの説明が丸投げで不完全燃焼だし、最後の主人公の言葉も『うまくまとめた感』のありそうに見えて『えっ?』っという気持ちになりました。
小説では詳細に説明してくれているのかもしれませんが。
完全に映画『ミーンガールズ』を意識した作り、『ミーンガールズ』の凄さを再確認:))
てか、友達はレイチェル・マクアダムスにそっくりで、主演女優はリンゼイ・ローハンに顔がそっくり。
出演者
ゾーイ・ドゥイッチ – サマンサ・キングストン

映画『ヴァンパイア・アカデミー』のメインキャラクターだそうです。観たことがないので何とも言えないのですが、ヴァンパイアってそこまで魅力的なのでしょうけ。(イケメンに限る)って感じですよね。世の中はヴァンパイアやオオカミ、野獣やカエルなど人間と非人間のカップルが目立つ。やっぱり(イケメンに限る)のか。温水洋一さんとエガちゃんがヴァンパイアだったら、、あれでしょ。。
とにかく若手有望株だそうで、目指せ!、、誰も思い浮かばん。というか、リンゼイ・ローハンそっくり。
普通っぽいけれど彼女の魅力のおかげで、なんだか画面が爽やかに。正直、友人役の方がオーラが。
ネタバレ
サマンサ(サム)は高校三年生の女子高生。仲良しの友人、4人組でいつも楽しんでいる。特にリンジーと仲良し。それに、サムにはイケイケなイケメンの彼氏もいて高校生活は順風満帆そのもの。
今日はキューピッドデイ。恋人や仲良しの友人にメッセージ付きの薔薇を送り合う日。そして、その夜にはパーティが開催される運びとなっています。
サムにも彼氏から薔薇が届きます。
『愛しているよ、ベイビー』
にっこり顔のサム。
サム『今日は彼に捧げようかしら。』
するともう一本薔薇が届きます。
それは同じクラスのオタクっぽい同級生ケントから。
ケントはずっとサムに片思いでしたが、サムは煙たがっていました。

その日のランチタイム。
仲良し四人組はいつものように楽しくおしゃべり。そのとき、学校一の不思議少女ジュリエットが通ります。
『見てよ、あの子。髪型、変じゃない。凄い気味悪いわ。きゃはははっは。』
仲良し四人組はジュリエットをからかっています。ジュリエットはいじめられています。
その晩、パーティに繰り出す4人組。
楽しく過ごしているところジュリエットもパーティへやってきます。
リンジー『どうしてあの子がパーティに来るのかしら。場違いよね。わたしがあいつに家に帰りなって伝えてくるわ。』
ジュリエットの元へ行き、ちょっかいを出すリンジー。するとジュリエットは逆切れ。
ジュリエット『あんたはビッチよ。あんたのお母さんのようにね。後はあんたのお父さんも最悪よ。あんたたちみんな最低よ。サム、あんたは本当に可哀想な子よね。』
ジュリエットの怒り声にパーティ会場が騒然とします。
仲良し四人組『なんてひどいこと言うのよ。』
ジュリエットは悪者扱いされ、みんなから飲み物をかけられたりと散々。
そのまま泣きながら外へ走って逃げていきます。
パーティを後にする4人。
リンジーが運転する車でパーティから帰る夜道、仲良し四人組は無言。
『あの子はおかしい子よね・・・・・・パーティが台無しだわ』
突然、何かにぶつかり車は横転。そこでブラックアウト(多分死んでしまう)します。

翌朝、サムは目が覚めます。
『夢だったのかしら。』
しかし、すぐに気づきます。
『昨日と同じやん』
そして、昨日と同様のことが起こり、パーティの後、自動車事故に遭います。
しかし、翌朝目が覚めると同じ日が繰り返されています。
サム『一体どういうこと?』
自動車事故に遭うことが分かっていたので、
サム『今日はパーティに行くのやめて、家で過ごしましょう。お願い!』
仲良し四人組は同意し、家で過ごすことに。
自動車事故が起きて死ぬ時刻の夜の12時38分になったとき、サムを目を閉じます。
しかし、何も起こりません。
サムとその友人は死にません。
そのときにメールが来ます。
『ジュリエットが自害した。』
仲良し四人組はショックを受けます。
サム『どうして』
サムは眠りにつきます。
翌朝目が覚めると、同じ日が繰り返されていることが分かります。

その後、何回も何回も同じ日が繰り返される中、サムの心境は変わっていきます。
服装や言動を悪くしてみたり、
もう良い子ちゃんやってらんねーよって反抗的になったり、
思ってもない言葉で友人や家族を傷つけてみたり、
貞操観念を忘れてにゃんにゃんしてみたり、
でも問題ありません。翌日には同じ日が来るのですから。
一方で、不良になることに飽きたサムは、大切な家族とたくさんの時間を過ごすようにします。
そして、実はイケイケの今の彼氏よりも、オタッキーなケントに想いを寄せていたことを認めます。

サム『どうしてわたしは同じ日を繰り返しているんだろう。』
同じ日を過ごすうちに、サムはジュリエットのことを気に掛けるようになります。
サム『ねえみんな、わたしたちってどうしてジュリエットが嫌いなんだっけ?』
一同『・・・・だって変じゃない。。。。』
その晩、キューピッドパーティに出かける4人組。
そこでも、同じようにジュリエットが袋叩きにされ、泣きながら外へ逃げていきます。
サム『待って!』
ジュリエットを追いかけるサム。
ジュリエット『何、あんたたち、わたしをいじめて楽しい?わたしの人生最悪よ。もう遅いわ。わたしは幸せになれない。』
ジュリエットは走ってくる自動車に突っ込んでいきます。
そう、その自動車は仲良し四人組がのっていた自動車。
翌朝、目が覚めるサム。
サムはなぜか笑顔。
サム『分かった。わたしがやらなきゃいけないこと。』
サムは自分が同じ日を繰り返す理由が分かったのです。
そう、ジュリエットを助けること。

サムはその一日を完璧に過ごします。
家族と最大限のハグ&キス。
好きでもない彼氏に別れを告げ、おタッキーなケントに告白。
ジュリエットにこっそり薔薇を送る。
仲良し四人組との会話を楽しみつつも、ジュリエットをおちょくる友人に対して、
サム『いじめは辞めましょう。彼女も同じ人間よ。』
そして、パーティの夜、ジュリエットは同様に袋叩きにあい、泣きながら外へ逃げていきます。
サム『待って』
ジュリエット『何、あんたたち、わたしをいじめて楽しい?わたしの人生最悪よ。もう遅いわ。わたしは幸せになれない。』
サム『いいえ、遅くない!』
道路を走る自動車に飛び込むジュリエット。サムはジュリエットを突き飛ばし、自分が車にはねられます。
ジュリエットを助けたサムは死にます。
サムは自分の運命を受け入れました。
そして今までの家族や友人との思い出がフラッシュバックします。
ジュリエット『わたしを守るために。ごめんなさい。ごめんなさい。』
サムの魂は遠くから見つめています。
サム『いいえ、あなたがわたしを救ってくれたの。ありがとう。』
サムは自分の運命を受け入れます。
終わり
