【ネタバレ&内容】映画『キュア ~禁断の隔離病棟~』入ったら二度と出てこられない館。美しい館で行われている秘密とは・・・ 








映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『キュア ~禁断の隔離病棟~A Cure for Wellness』を鑑賞しました。

こういう奇をてらったような不思議な映画が大好きなので、大満足でした。

↑予想外の展開。

 

簡単なあらすじ

ウォールストリートで金融マンとして働く若きエリート、ロックハート。同僚がスイスの館(療養所)に行って以来、帰ってこないため、迎えに行くことに。

しかし、その館は普通の館ではなかった。

 

概要

『パイレーツオブカリビアン』シリーズ(1-3作目)、『ローンレンジャー』やアニメ映画『ランゴ』などジョニー・デップ様と関わりの多い、ゴア・ヴァービンスキー監督によって製作された意欲作。

都市伝説にような常識ではありえないような結末。

それでも批評家からはポジティブ意見が優勢。

 

物語の肝はもちろん『館の秘密』だけれど、仕事一筋で、尚且つ性格がよろしくない主人公が最後に取った行動も明確なメッセージ性を感じました。

『超激務なニューヨークの生活』と『静かに流れる奇妙なスイスでの生活』。

とにかく、スイスってこんなに自然が綺麗なんだ!と思わされる。

 

 

出演者

デーン・デハーン(ロックハート)

『アメージングスパイダーマン』にてスパイダーマンの友人(ヴィラン)役で出演後、第二のレオナルドディカプリオ様としてティーンのハートを掴む、かと思いきやイマイチ吹っ切れない感。レオ様のように腹黒くならないと。。レオ様とは違った良いとこの坊ちゃんって感じ。てか、似てない。

声がとても特徴的。美しい。頭皮がジュード・ロウ路線。

↑デインさまの最新作はこちら。

 

ミア・ゴス

謎の少女を演じたのはミア・ゴス。

モデル出身で本作が映画初デビュー。

な、なんとシャイア・ラブーフさまの妻様でありました。

↑シャイアたん、やるな。

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ネタバレ

冒頭、

ウォールストリートの金融街のオフィスビルの一室。深夜まで働く男が突然、心臓発作で絶命する。

 

ロックハートはウォールストリートの金融街へ電車に乗って通勤中。他人に敬意を払わずに不作法な奴。

 

会議に呼ばれたロックハート。

 

お偉いさんたち『スイスのスパから2週間前に帰国予定のあなたの先輩が帰ってきていないの。今、彼が担当した仕事で不正が疑われていて調査が入っているの。彼が戻ってこないと、あなたも罪に問われるけれど、それでもよくて?』

 

 

ロックハートは先輩を連れ戻しにスイスへ。

 

道中、ロックハートは過去を思い出します。

 

子供の頃、自分と同じようにウォールストリートの金融街で働いていた父。

子供のロックハートと父は自動車の中。外は土砂降り。

すると、ラジオから流れるバブル崩壊のニュース。

ロックハートの父はそのまま車から出て、橋の上に立ち、そのまま飛び降り。。。。

 

一方で、母との思い出も。

老人ホームにいる母に会いに行くロックハート。

 

ロックハート『また来るよ』

母『そんなはずないわ。あなたは戻ってこない。仕事が大事なのだもの。』

 

母はバレリーナの人形を作っています。

母『彼女はね、大好きな踊りをひたすらしているのだけれど、自分が夢の中にいるのを分かっていないの。』

 

母の死後、ロックハートは母が造ったバレリーナの人形を持ち帰り、いつも持ち歩いています。

 

スイスに到着。

美しいアルプス山脈を見渡せる丘の上にそびえたつ館を目指し、タクシーに。

 

タクシーの運転手『あの館はね。実は住民にとって悪い歴史があるから疎まれているんだ。100年前くらいかな。貴族の血を絶やさぬように妹と結婚したバロンがいて、でも妹は不妊だってわかったんだ。それで不妊を解決するために村の人を使って実験をしていたそうだよ。それに怒った村人はバロンと妹を生きたまま館ごと燃やしてしまったんだ。』

 

館に到着するロックハート。

先輩との面会をお願いするも、即刻、断られます。

 

『また明日来てください。』

 

ロックハートはこっそり館を散策。

同僚を見つけます。

しかし、同僚は館から出る気はさらさらないようです。

 

一旦、ホテルへ帰って出直すロックハート。

しかし、帰り道の道中、突然現れた鹿によって自動車が転倒。

 

ロックハートが目を覚ますと、そこは丘の上の館のベッド。

 

足を骨折してしまい動けない。

 

そこに、館長が。

 

館長『ケガで入院中、わたしたちの治療を受けるべきだよ。』

 

そして、

 

『とにかく水を飲むように』

 

ロックハートはそう言われます。

 

館内には同じように治療を受けるたくさんの人々。

みんな満足気な表情。

気になるのは、みんなプールの中で泳いでいたりと水のアクティビティが多いこと。

 

その中で、ロックハートは若き少女ハンナと出会います。

彼女は自分のことを『特別』と主張します。

 

ハンナや館長、その他、数人の関係者は謎の青いボトルから水滴のようなものを摂取しています。

↑この水滴の正体とは。

 

ロックハートは治療の一環として、水中カプセルのようなものの中へ。

しかし、その中には大量のウナギ!!

 

パニックに陥り、窒息しそうになるもなんとか生き延びます。

 

ロックハート『あのウナギはなんだよ!!』

 

職員『そんなのいないけど』

 

段々と館の歴史も分かってきます。

 

・以前、村人によって燃やされた城の跡地に館が建てられたこと。

バロンバロンの妹との間の子供は何とか生き延びたこと。

 

ロックハートとハンナは自転車に乗って丘を下りて村の酒場に行きます。

そこでビールを飲む二人。

ロックハートは村人に連れられ、牛小屋へ。

村人が牛のお腹を引き裂くと、中からは大量のウナギが。

 

すると、館長がロックハートとハンナを連れ戻しにやってきます。

 

ロックハートは会社の命令で24時間以内に先輩と共にニューヨークへ帰らねばいけなくなります。

 

館に戻ったロックハート。

 

先輩を探しに行くも、水で満たされたタンクの中で亡くなっているかのように浮いている先輩を発見。

さらに、地下では、顔見知りの患者が遺体となってウナギの餌になっているのを目撃。

逃げようとすると、職員に見つかり拘束、ドリルで前歯を抜かれます。(なぜ?)

 

解放されたロックハートは警察を呼びに。

 

『この館ではおかしいことが起こっています!先輩が!!!先輩が!!!』

 

警察がやってきます。

しかし、先輩が現れます。

 

生きてた!!

 

そして、先輩は絶対にニューヨークへ帰らないと主張します。

 

ロックハート『力づくでも連れていかないと!』

 

同時に、

ハンナに生理がきたことが分かります。(←重要)

↑ジャック・ニコルソンっぽい。やっぱりレオ様に似てるのかな。

 

ロックハートは気づきます。

 

『自分の足は折れていない。』

 

ギブスを破壊し逃げるロックハート。

そして皆の前で言います。

 

ロックハート『館長に騙されている。みんな命が危ない。』

 

しかし、館長を信奉している患者によって取り囲まれるロックハート。

 

目を覚ますと、拘束されています。

そこに館長がやってきて、口にチューブを装着、そのまま体内に大量のウナギを流し込まれます。

 

そしてロックハートから出てきた水滴(汗?)を採取。

 

館長は患者の身体とウナギの特殊な力を使ってこの水滴を集めていたのです。

しかし、うなぎを注入することは人間にとって毒。

その毒を中和するためにも患者は水を大量に飲むように言われていたのです。

 

この館の狙いは、

ウナギを人間の身体に注入して、人間の身体を媒介に、謎の水滴をゲットすること

 

患者は生贄のような存在です。

用済みの患者はウナギの餌になります。

↑うなぎ、注入。

 

それ以降、ロックハートは体調が悪くなり、治療を求めるようになります。

ウナギを注入されて身体に影響が出てきたようです。

 

同時に、

ロックハートは写真を見つけます。

古い100年前くらいの写真。

そこには包帯を巻いたバロン、そして手を握る少女・・・・・ハンナ!!!!

100年前。。。。。

館長はバロンだったのです。

ハンナは館長と館長の妹との間に生まれた娘でした。

 

あのウナギの水滴を飲めば老化しない!

ハンナや館長は100年間以上生き続けていました。

 

 

館長はハンナを部屋に連れ込み、レイプしようとします。

 

館長『生理が来るのを待っていたんだ。血のつながった子供を作ろう。』

 

館長の目的は一族の血を絶やさないこと。

そのため、ハンナが肉体的に大人になる日(生理)を待ちわびていました。

 

嫌がるハンナを助けにきたロックハート。

館長(バロン)の顔の皮がめくれ、やけどでただれた顔が出てきます。

 

ロックハートは館長(バロン)に火をつけ、ハンナは手に取ったシャベルで館長(父バロン)の頭をズボン。

 

燃え上がる館。

 

二人は自転車に乗って逃げます。

その道中、ロックハートの会社のお偉いさんが館に向かう途中でした。

 

『ロックハート、一体どうなっているの。車にのって私たちと来なさい。』

 

ロックハートは笑みを浮かべて、ハンナと共に自転車で駆け抜けていきます。

 

感想

ヨーロッパ貴族の間では『血』は相当に大切なものなのでしょうね。

日本のコネなんか比較にならないほど、身内びいき(血縁びいき)が存在するという話を聞いたことがあります。

本作は、そんな『血』に恐ろしいほど執着を持つ男が起こした摩訶不思議な物語。

 

『執着』といえば主人公のロックハートもそう。

彼は仕事一筋。カネのためなら何でもしそうな上昇志向マックスな青年。

 

他人を、自分の一族の存続のために利用する館長

一方で、

人間を、まるで使い捨てのコマかのように扱うニューヨークのウォールストリート。

 

どちらも同じように思うのです。

 

『血』に執着した男と『地位や名誉』に執着した男と。

 

最後、主人公ロックハートは会社を捨て自由への道を選びました。

主人公が『執着』から解放された瞬間だったのでは。

それが良いか悪いかは別として。

 

そういう意味で、執着と執着がぶつかり合ったとき、面白い化学反応が起こるのだなあと思いました。

すごく面白かったです。