映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『ワンダー(原題:Wonder, 2017)』を鑑賞して参りました。
心温まる。良い思い出も悪い思い出も青春時代は宝物なのだなと
[/colwrap]簡単なあらすじ
生まれつき顔が変形した少年が小学校へ。いじめや偏見に立ち向かう
概要
原作は人気小説。
主演はジェイコブ・トレンブレー君、お母さん役にジュリア・ロバーツ、お父さん役にオーウェン・ウィルソンを添えて映画化。
顔が変形して生まれてしまうトリーチャー・コリンズ症候群の少年が初めて小学校へ通う、というストーリー。
知らない人たちとの初めての共同生活でいじめや偏見で傷つく主人公、そんな時に助けてくれるのは紛れもなく家族や友人達。
主人公は小学5年生ですが、大人が思っている以上に小学5年生は成熟している一方で、傷つきやすく脆くもある。
ちょうど小学5年生くらいから記憶が鮮明になってきて、外見の事や家庭の事で悪愚痴を言われたり言ったり。
『外見でいじめられる』という経験は多くの人に経験がある事だと思うし、大人になった今でも外見で判断されたり、と外見はいつまでも重要な要素。
生まれつき人とは少し違った形の少年は、自分を受け入れるために何をしたのか。そしていかにして勇敢な少年となったのか
一方で、
この物語の主人公は一人ではなく登場人物全員、環境の変化でみんながそれぞれ何かを感じ何かを学び、少しずつ変わっていく。
思春期の娘、その親友、親、、、
みんな心の中で何かを考え、嬉しかったり傷ついたり。
それでも心の優しさは本当に、本当に素晴らしいものなのだと。
そんなテーマを扱った最高の映画でした。
出演者
ジュリア・ロバーツ(お母さん)

どこからどうみても高飛車なビッチにしか見えないけれど、そんなのもどうでも良いくらい実力と美貌を備えた世界中で一番有名なハリウッドスターの一人。
映画『プリティ・ウーマン』でガールネクストドアの称号を手に入れ、アカデミー賞も手に入れ、そのまま現在まで途切れる事無くお局として君臨。
出演時間、数分で何億ものギャラを稼ぐドル箱様。
本作もインディーズっぽい作りのはずなのに制作費が20億円もかかったのは、ジュリア様への多大なるお給金のためではないか。
というかエンド・クレジットで一番最初に名前が来ていたけれど、そこは主人公に譲れよと・・・
自慢の笑顔も胡散臭く見える今日この頃ですが、やっぱり美しいジュリア・ロバーツ様。抜群の存在感で素晴らしかったです:)
ジェイコブ・トレンブレー(オギー)

映画『ルーム』にて監禁されて外の世界を知らない少年を演じて、その名を世界中に轟かせた天才子役。
子役世界では早くも頂点に君臨。
インタビューでは意外と饒舌でウィットに富んでいる気の利きよう。
主演男優賞は是非とも彼に!
ネタバレ
1、オギー
主人公の少年オギーは普通の男の子。
そんなオギーのナレーションから始まります。
『僕の名前はオギー。科学が大好きで将来は宇宙飛行士になる事が夢で、スター・ウォーズが大のお気に入り。
でも普通じゃない事がある。僕が産まれた時、僕の顔は変形して産まれ、その後、27回手術を受け、スムーズに呼吸できるようになったし、普通の顔に近づいた。
そんな状況だから僕はホームスクールで勉強をし、外に出る時は宇宙飛行士のヘルメットを被らないと外に出られないんだ・・』
オギーはお母さんとお父さん、お姉ちゃんの4人でニューヨークに住んでいます。
そんな中、お母さんとお父さんが言い争っています。
お母さん『オギーを学校へ行かせる事にしたわ。』
お父さん『そんなの無茶だよ。』
お母さん『今、オギーを外の世界に慣れさせないと、このまま永久に殻に閉じこもったままだわ』
オギーはお母さんとお父さんに連れられ小学校へ。
そこへ出迎えてくれた校長先生、そして3人の生徒、ジャック、ジュリアン、シャーロット。
休日なので、その他の生徒はいません。
初めてオギーの顔を見た3人は若干動揺しますが、オギーを案内してあげます。
『その顔やばいね。』
『ちょっと辞めろよ』
3人の生徒のうち、ジュリアンは意地悪ですが、ジャックは優しいです。
画像出典:Wonder-Official Movie Site
いよいよ登校初日
お母さんはイジメられないか心配ですが、お母さん、お父さん、お姉ちゃんはオギーを学校まで送ります。
お母さん『さあ、ヘルメットを取って学校へ行きなさい:)』
オギーは校門でお母さんと別れ、学校へ。
その途中、全校生徒はオギーの顔に驚き、みんなに見られるオギー。
教室に入ると、そこには学校を案内してくれたジャック、シャーロット、そして意地悪ジュリアンも同じクラスです。
ジュリアン『お前ってスター・ウォーズのシスの暗黒卿に似ているよな』
クラスの生徒はオギーを避けるように席に座り、誰も話しかけようともしません。
もちろんぼっち飯。
そんな姿をジャックは見るものの、何もしません。
学校が終わり、迎えに来てくれたお母さんの元へ走り寄り、すぐに宇宙飛行士のヘルメットを被り顔を隠します。
オギー『もう学校へは行きたくない。どうして僕を学校なんかへ行かせたんだよ。みんな僕の顔を馬鹿にしてくる。』
画像出典:Wonder-Official Movie Site
オギーはそのまま学校へ通いますが孤独。
一人ご飯を食べていると、意地悪ジュリアンが一言。
『お前の食べ方、気持ち悪いな!』
ある時、
科学の授業で抜き打ちテストが。
オギーはすんなりと回答を終えますが、隣席のジャックは分からなくて困っています。
オギーは先生の隙を見て、ジャックに答えを教えてあげます。
テストの後、
ジャックが話しかけてきます。
ジャック『さっきはありがとう、一緒にご飯を食べてもいいかい?』
オギー『もし、科学が苦手なら僕の家で教えてあげるよ』
その後、二人は毎日一緒に過ごすようになり、友達が出来たオギーを見たお母さんも喜んでいます。
画像出典:Wonder-Official Movie Site
時が経ち、
ハロウィーンパーティーの日。
オギーはこの日が大好き。というのも公然と顔をマスクで隠せるから。
オギーは映画スクリームのゴーストフェイスの仮装で学校主催のハロウィーンパーティーへ。
そこには意地悪ジュリアンとジャックが話しています。
誰もオギーがいるのに気づいていません。
意地悪ジュリアン『あいつ、マジでやばいよな。』
ジャック『うん、もしあんな顔に生まれたら自殺しているよ。』
仲良しだと思っていたジャックに酷い事を言われ泣いて帰るオギー
オギー『もう誰も信用できない。僕には誰も友人なんていないんだ。』
お姉ちゃんが慰めに来ます。
お姉ちゃん『大丈夫、私達は兄弟であり親友でしょ。さあ、ハロウィーンパーティーに行って楽しみましょう:)』
オギーはジャックを徹底的に避け始めますが、ジャックはどうして避けられているのか分かりません。
その後、
オギーを気にかけていた同じクラスの女の子がオギーと仲良くなります。
画像出典:Wonder-Official Movie Site
2、お姉ちゃん
『お母さんもお父さんもオギーの事ばかり。わたしに興味を持ってくれない。でも弟オギーの事は大好き』
お姉ちゃんにとっても今日は新学期。
学校で大親友のミランダを見つけます。
お姉ちゃん『夏休みどうだった?メール何回も送ったのに返してくれなかったけれどどうかしたの?』
ミランダ『別に・・・』
ミランダはお姉ちゃんではなく、派手なグループの輪に入りランチ。
そんな姿を見たお姉ちゃんはショック。
ミランダはかつては家族ぐるみの付き合いで、オギーの事をとても気にかけてくれていた優しい女の子でしたし、オギーのお気に入りのhルメットをプレゼントしたのもミランダでした。
憔悴したお姉ちゃんがトボトボと歩いていると男の子ジャスティンに話しかけられます。
ジャスティン『演劇クラブに入りたいのかい?』
お姉ちゃん『わたしは演じるようなタイプじゃないの。』
ジャスティンに説得され演劇クラブに入部。そこには元親友のミランダも。
ミランダ『どうしてあなたがいるの?』
お姉ちゃん『新しい事を始めたくて。。あなたはどうしているの?』
二人はバチバチ
とある日、
お姉ちゃんは夜遅く帰ってきて、お母さんに怒られます。
お姉ちゃん『一人でコニーアイランドに行ってきたの。』
コニーアイランドは今は亡き大好きなお婆ちゃんとの思い出の場所。
お姉ちゃんの様子が変である事を悟ったお母さん。最近オギーのことばかりに気を取られていたし・・
お母さん『ねえ、お姉ちゃん。明日は学校を休んだら?それで3日間一緒に過ごしましょう』
お姉ちゃんは嬉しそう。
二人ソファに座り、映画を見て語り合う二人。
お姉ちゃん『実は親友のミランダが突然話しかけてくれなくなったの』
お母さん『わたしもあなたの年頃のときに同じ事を経験したわ。そんな時はね、たくさんキャンディを舐めればよいの:)』
そんな時、電話が鳴り、オギーが学校から泣いて帰ってきた事を知ります。
お母さんはすぐにオギーを迎えに。
お姉ちゃんはまたひとりぼっち。
それでも、大好きな弟オギーを慰めに行きます。
オギー『親友だと思っていたジャックに酷い事を言われたんだ。もう親友なんていない。』
お姉ちゃん『大丈夫、私達は兄弟であり親友でしょ。さあ、ハロウィーンパーティーに行って楽しみましょう:)』
演劇クラブの活動に集中する中、
小さな役をもらうお姉ちゃんですが、元親友のとびきり美人のミランダは主役です。
そして、ジャスティンとも良い感じ。
演劇の舞台本番。
オギーとお母さんとお父さんが観劇にやってきます。
主演の元親友ミランダは、自分の家族は誰もいない。でもオギーやその父兄はお姉ちゃんの輝く姿を見たがっている。
『わたしよりも、お姉ちゃんが演じるべき』
そう決断したミランダは病気のふりをしてお姉ちゃんに主演の役を譲ります。
お姉ちゃんは大役を熱演。
スタンディングオーベーションで幕を閉じます。
お姉ちゃんとミランダは仲直り。
その晩、ミランダはかつてのようにオギーの家族と過ごします。
画像出典:Wonder-Official Movie Site
3,ジャック
『僕はジャック。お母さんからオギーのために学校のツアーをするように言われたんだ。
最初にオギーを見た時はびっくりしたけれど、でも彼が物凄く頭が良くて、何よりもユーモアがあるヤツだって分かった。だから友達になりたいって心から思った。
でも最近、オギーが話しかけてくれなくなったし避けられている。何故だろう』
ジャックはオギーと仲良くしている女の子に尋ねます。
ジャック『どうしてオギーが僕を避けているのか知っているかい?』
女の子『自分で聞くべきよ。』
女の子は続けます。
『ゴーストフェイス。わたしが言える事はそれだけよ』
科学の授業中、
ジャックは思い出します。
ハロウィーンパーティーの日に『あんな顔に生まれたら自殺している』と言ってしまったこと、そしてゴーストフェイスの仮装をした誰か(オギー)が近くにいた事を。
先生『科学の自由研究をやってもらいます。ペアーを組んで下さい。』
ジャック『オギーと組ませてください。』
授業後、ジャックは意地悪ジュリアンに絡まれます。
『お前、あんな気持ち悪いヤツとペアーを組むんだよ!!』
ジャックは怒り、意地悪ジュリアンにパンチ、その後殴り合いになり停学処分をくらいます。
その後、
ジャック『酷い事を言って本当にごめん。もう一回友達になれる?』
オギー『僕の顔にうまれたら自殺するって本当?』
ジャック『いいや。でも、意地悪ジュリアンの顔に産まれていたら自殺する。』
二人は友達に戻り、科学の自由研究を一緒に作り、見事、最優秀賞をもらいます。
意地悪ジュリアンのオギーへの意地悪は続き、悪口や悪い絵を書いた紙をオギーに渡したりといじめています。。
校長先生に呼ばれる意地悪ジュリアンとその父兄。
意地悪ジュリアンの母『わたしの息子のせいではありません。もうこんな学校いられない。転校させます。』
ジュリアンは友人と離れてしまう事を悲しみ後悔します。
校長先生の部屋から出る時に一言
『ごめんなさい。』
ジュリアンは学校を去ります。
修学旅行の日。
オギーはジャックと森を散策、すると上級生が絡んできます。
『なんだよその顔。』
ジャックは上級生と戦うも歯が立ちません。
そんなときに今まで意地悪ジュリアンと一緒にイジメてきた同じクラスの男の子達が助けに来てくれます。
上級生を倒し、みんなで湖畔へ。
オギーはたくさんの友達が出来て涙を流しています。
卒業式の日、
ジュリアンは学年でたった一人貰える素晴らしい賞をもらいます。
皆が祝福し、頭を下げてお礼を言うオギー。
終わり。