映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます
映画『ザ・マミー/ 呪われた砂漠の王女(原題:The Mummy)』を鑑賞してまいりました。
批評家からコテンパンですが面白かったです:)

簡単なあらすじ&内容
偶然、呪われた王女の墓を見つけてしまったトムクルーズ。呪われた王女はかつて失敗した自分の計画を現代で叶えようと奮闘。トムクルーズは計画を阻止するためあっちにいったりこっちにいったり。
概要&作品情報
世界のUniversal Picturesのビッグプロジェクト『ダーク・ユニバース』の第1作目として堂々と登場した『The Mummy』。トム・クルーズを主演に持ってくるあたりも気合を感じます。
今後は、フランケンシュタイン、ドラキュラ、、など怪物モンスター映画が新たにリメイクされるそうです。楽しみ。。?しかも豪華キャスト(ハビエル・バルデム、ジョニー・デップなど)が出演予定。
批評家からはコテンパンに叩かれている本作。ダークユニバース計画としては幸先の良くないスタートになりました。既に次週から公開されるドル箱映画『Despicable Me 3(邦題:怪盗グルー)』に舵を切り替えたかのように思える。
個人的には、とーーーっても楽しめました!
トム・クルーズのおかげでコメディっぽさが出ていましたが、全体的に不気味なホラーでちょっぴり怖かった。
本作『The Mummy』は、1932年に公開された映画『ミイラ再生』をリブートした作品だそうです。
一体何作目のミイラ映画だろうか。ミイラ映画って殆どが同じプロットですし。
そんなミイラ映画『The Mummy』は、目新しい設定は無い感じだけれど、映像美やトム・クルーズの存在感だけで映画は素晴らしかったです。やっぱりスーパースター。
強いて気になったところを挙げると、ラッセルクロウがわざわざ話してくれるミイラ伝説の説明が多い割りに、観客が一番気になる部分の説明が薄いところ(王女の目的とか神セトの意味とか。もしかしたら一般常識なのかもしれませんが。)
そしてラッセルクロウの存在意義が。。。
出演者
トム・クルーズ
ハリウッドスターといえばトム・クルーズ。トム・クルーズといえばハリウッドスター。世界で最も有名な俳優。数々の代表作だけではなく、宗教問題やシークレットブーツ事件、離婚スキャンダルなど公私ともにスターらしい経歴。50代に突入したスターも衰えることを知らずにハリウッドを邁進中。本作でも圧倒的な存在感で他を圧倒していました。
ニコールキッドマンとの離婚、ケイティ・ホームズとの親権争いなど、サイエントロジーをバックに好感度を下げないように私生活も頑張っています。
↑バンコク(サイアムパラゴン)にもトムクルーズがいます。蝋人形ですが。
ソフィア・ブテラ
呪われたミイラを演じたソフィアさん。そう、映画『キングスマン』で強烈な個性と存在感を発揮していた彼女です。華々しい容姿は一度見ると忘れられませんね。報道番組のキャスターの市川紗椰さんに似ていると思うのですがどうでしょう。

ラッセル・クロー
映画『ビューティフルマインド』でのマッチョすぎる教授役や、『グラディエーター』でのガチムチ戦士役など2000年代前後は彼の時代だった。最近はすっかりオジサン感が出てきたラッセルさんですが、『ちゃっかり出演してた』感のある脇役ポジションで若手俳優をサポートしています。本作でも、かなり美味しいのか美味しくないのか分からない訳あり科学者を演じていました。科学者って顔じゃないよね。

↑正直、この役のせいで映画『マミー』の世界観がファンタジーになってしまい若干置いて行かれた。
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ネタバレ
古代エジプト。
アマネット王女は次期女王候補。
アマネット王女『わたしは武術も男にも負けないし、何よりも美しい。わたしこそが相応しい。』
そんなとき父親である王様に男の子が生まれ、王女になる夢も水泡。
しかし、とことん上昇志向の強いアマネット王女は諦められず、神セトと契約を結びます。
アマネット王女は神セトに魂を売り、邪悪な儀式を始めます。
アマネット王女『愛すべき王様、弟、、を仕留めた。さあこのルビーのような宝石付きの短剣で男を生贄に殺せば神セトと二人三脚でこの世を支配できるわ、ほほほほほ。』
短剣で生贄を刺し殺そうとする寸前、、王様の家来に見つかり、生きたままミイラにされ、エジプトとは遠く離れたイラクへと運ばれ、埋葬されました。
*ちなみに『神セト』とはエジプト神話では超有名な神様だそうで、常に砂嵐を引き連れる破壊の神だそうですが、その強さはエジプトでも必要とされていた時代があるなど、一重に悪い神とは言えないそうです。
現代
イラクへと戦闘(?)しにきていたニック(トム・クルーズ)とクリス。敵軍と激しい銃撃戦。
ニック『ごめん、俺たち、ここでお終いかも。(笑)』
そんなときに援軍が空から爆弾を落とします。
その衝撃で、なんと古代のアマネット王女の墓を発見する一同(そんなのあり?)。
考古学者であり、ニックの元カノでもあるジェニーが調査をしにやってきます。
ジェニー『てめえ、勝手にわたしの部屋からモノ持ち出すんじゃねえ。』
ビンタされるニックですが、さすがのトムクルーズ。さらりと笑顔でかわします。
ジェニー『墓というより牢獄っぽいわ。』
ニックの上司の命により、アマネット王女の棺は飛行機にてイギリスへ持ち帰ることに。
同時に、
飛行中、
クモに噛まれてしまったクリス、アマネット王女に操られてしまいます。
アマネット王女の棺を開けようとするクリスを銃で仕留めるニック。
しかし、安心も束の間、前方から大量のカラス軍団が飛行機に突っ込んできて操縦不能。
ニックは元カノ考古学者ジェニーをパラシュートで助け出すも、自らはクラッシュで死んでしまいます。
数日後、
『身元不明の遺体をチェックしてほしい。多分ニックだろうから』
そう頼まれるジェニー。

しかし、
ニックは目を覚まします。生きていました。
そして、後ろには、銃で撃って死んだはずのクリスも立っています。
クリス「アマネット王女がセトを現代に蘇らせるための肉体を探している。そしてお前が選ばれた。それが運命だよ」
ニックはアマネット王女によって何らかの方法で生かされたことが分かります。。
飛行機が墜落した現場。
飛行機を調査しに来た救助隊員は、アマネット王女の棺を開けてしまいます。
アマネット王女は、キスのような体制を取り人間の生気やら何かを吸い取って生き返ります。
生気を吸い取られた人間は、アマネット王女のしもべになります。
その後、アマネット王女は、ニックとジェニーを仕留めようとするも、
駆けつけてきたプロディジウム(ロンドン自然史博物館の地下に秘密裏に存在する組織)の部隊によって身柄を拘束され、ジキル博士(ラッセル・クロウ)の元へ運ばれます。
アマネット王女も拘束され運ばれます。

ジキル博士「ニック君。君は呪われているよ。アマネット王女は君に呪いを掛けた。アマネット王女は君を生贄にして神セトに捧げるつもりなんだ。自分の望みを叶えるつもりにね。」
とのこと。
ジキル博士『私はアマネット王女の儀式を放置するよ。神セトが完全に君に憑依したときこそ、あいつを叩き潰すチャンスになるからだ。君には悪いけれどね。』
ニック『俺は神セトへ身体を提供する・・・・・!!??』
アマネット王女はクモを操って人間を操り、脱出に成功。
アマネット王女『ニック。あなたは運命から逃れられないの。』
そして、圧倒的な攻撃力を武器に、ニックを追い詰め、短剣でさあ仕留めましょう、というときに、
アマネット王女『短剣に付いていた赤い宝石が無い!!!!これじゃ意味が無い。ぎゃああああ』
ニックと元カノのジェニーは二人ロンドンの街を逃げ回ります。
その間、アマネット王女は赤い宝石をゲットします。

アマネット王女『さあいくべ。』
地下鉄に隠れる二人。
アマネット王女の手下のゾンビ軍団が襲ってきます。
クリス『こっちだ。こっちは安全だ』
ついていくニック。
しかし、罠でした。

それでも逃げる二人。
用水路のようなところに隠れる二人
ニョロニョロとアマネット王女が現れ、ジェニーを水中へ。
それを追うニック。
しかし、ゾンビ軍団に拘束されます。
目の前には溺死したジェニーが。
ニックは放心状態です。
アマネット王女『あなたも永遠の命が得られるの。そしてこの世は思うままよ。』
ニックはアマネット王女に身体を差し出します。そんなときジェニーの言葉が。
ジェニー『ニック。あなたは良い神様になってね。』
ニックはアマネット王女の隙を突いて、宝石のついた短剣を奪い、宝石を地面にたたきつけ、自らを刺します。
神セトはニックに帰依しました。
神の力を持ったニックは無敵です。
そのままアマネット王女の生気を奪い、再びミイラ状態にします。
そして、
『溺死したジェニーを生き返らせます!!』
神セトは人の命を奪うだけではなく与える力もあるようです。
ジェニー『また命を救ってくれたわね。ニック。ありがとう』
ニック『こっちへ来るな。俺はもう人間じゃなくなるんだ。』
ニックは完全に神セトに帰依される前にジェニーの前から消えていきます。
場面は変わり、
ニックは、クリスにも息吹を与え、二人で砂漠を旅しています。
『もう一度、人間に戻れる方法を探しに行くんだ。』
砂嵐を引き連れたニックこと神セトは旅にでます。(なぜか神セトと一体になったのに、意識は良いニックの面も維持しています。なぜ?)
終わり
感想
エジプト。
今でも不思議なイメージのある国。
古い歴史の中で築かれた文明もまだまだ謎ばかり。
わたしのDNAにはそういった記憶が無いのか、ファラオやらピラミッドやらのエジプトっぽい用語を聴いても、全く好奇心が湧かないのです。世界史のテストも一夜漬け。
歴史博物館も一周するの、めちゃくちゃ早いです。
興味を持とうと、本を読んだりしたけれども、古い歴史に興味を持てるほど教養深くは無いようだと判明。
友人で考古学を専攻している人は、目を輝かせながらインディーズジョーンズのように色々な国へ行ったり来たりしていたので、彼のDNAには何かファラオ的な何かが組み込まれているのでしょう。
わたしの大好きな小説『アルケミスト』でもピラミッドが最終目的地になっていました。
やはり特別な力が絶対あるのでしょうね。
ただ、ピラミッドは神聖なものだと思うのですが、作っていた当事者はブラック企業顔負けの労働環境。何か、怨念のようなものを感じるのはわたしだけではないはず。
ピラミッドなどの文明を作っている間に、日本では何をしていたのでしょうか。土器でスープでも飲んでいたのかしら。
昔の方が、やることも少ないし、情報量も少ないから、生贄とか儀式とかそういったことを考える時間があったんでしょうね。
『不老不死』ってそんなに憧れるものなのでしょうかね。
世界中、どこでも不老不死は永遠のテーマみたい。
結局、無理!っていう結論が科学的に出ているからこそ、本作の『不老不死』を求めた王女様は飛び切り時代遅れ感を感じてしまいました。
『今を生きて』
そう誰かアドバイスしてあげてほしい。