映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『フロリダ・プロジェクト (The Florida Project)』を鑑賞しました。
6歳の子供の世界は、全てがワクワクする世界。
簡単なあらすじ
モーテルに住む貧困層の少女の日常。
概要
カンヌ映画祭で上映され、大絶賛で迎えた本作。
主演は6歳の女の子。
貧困層が集まるモーテルでの生活を少女の視点で描き出す。
監督はショーン・ベーカー。
出演者
ウィリアム・デフォー(管理人ボビー)
性格俳優。名脇役。
本作で見事、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、大本命。
ブルックリン・プリンス(ムーニー)
天才子役。
ムーニーは彼女そのものにしか見えなかった。
ネタバレ
主人公の少女ムーニーは、格安モーテルに母親と住む6歳の女の子。
近くにはディズニーランドがあります。
同じモーテルに住む仲良しの友人と一緒にいつも遊ぶ日々。
『近くにある他のモーテルに遊びに行こうよ』
そこで、いたずら(自動車にツバを吐きまくる)をするムーニーとその仲間たち。
『こらああ』
怒られて逃げるムーニー達。
家に戻ると、そこには母親が。
全身タトゥー、ベッドでテレビを観ながら煙草をプカプカ。言葉遣いも乱暴。
そんな母親もムーニーを愛しており、ムーニーも母親が大好き。
↑ムーニーの母親役の女優は、有名なインスタグラマーで演技の経験は無かったそう。
すると、管理人のボビーがやってきます。
ボビー『ムーニーはいるか?ムーニーが隣のモーテルでいたずらをしたみたいなんだ。』
ムーニーと仲間たちは、ツバをかけて汚した自動車を掃除します。
そして、ムーニーはジャンシーという少女と友達になります。
初めて出来た他のモーテルに住む友人。

ムーニーの母親は以前はストリッパーとして生計を立てていましたが、解雇され現在は無職。
モーテルの賃料も滞納しています。
そのため、ムーニーはレストランに行ってはご飯を恵んでもらったり、お店の前に待機して、お客のお釣りをせがんだり。
それでも、ムーニーは仲間たちと過ごしてとても楽しそう。
モーテルの電源のブレーカーを落としたり、トップレスのお婆ちゃんを観察してケラケラ笑ったり。
特に親友のジャンシーとはいつも一緒。
一緒に虹を見たり、、、
一緒に野原を散歩したり、、、

時が経ち、
廃屋を探検するムーニー達。
ライターを発見し、枕に火をつけてしまい、廃屋は全焼。
ムーニー達は逃げますが、ムーニーの仲間の一人はムーニーと遊ぶ事を禁止されます。
↑ムーニーも結構な問題児。
ムーニーの母親は、お金を稼ぐために、近くのディズニーランドを訪れる人々に安い香水を売り始めるも、警備員に見つかり逃げます。
ムーニーの母親『今度、警察に捕まったらやばいの。』
ムーニーの母親は、お金を稼ぐために身体を売り始めます。
顧客が部屋に来ている間は、ムーニーは浴槽で遊ぶように言われます。
管理人ボビーも、ムーニーの母親の売春に薄々気づき始めます。
ある時、ムーニーの母親を怒鳴る男が。
『この女は、俺のディズニーランドのチケットを盗みやがったんだ。』
ムーニーの母親は売春相手からチケットを盗み転売していました。
ムーニーの母親はしらばっくれますが、管理人ボビーが丸く納めます。
管理人ボビー『部屋に見知らぬ人を入れるな。守らないならこのモーテルから出ていってくれ。』
ムーニーの母親『うっせーな』
ムーニーの母親とムーニーは他の安いモーテルに移ろうとするも、素行不良すぎて断られます。
近隣住人にも避けられ始めます。

ムーニーの母親は同じモーテルに住む友人の元へ。
ムーニーの母親『お金を貸してほしいの』
友人『無理。それにこのモーテルの住民みんなが知っているわ。あんたが売春婦だってね』
激昂したムーニーの母親は、友人を殴り倒し、そのまま部屋へ戻ります。
数日後、
ムーニーの母親の元に、子供保護団体と警察官がやってきます。
『ムーニーを引き取らせていただきます。』
ムーニーの母親も何となく受け入れはじめます。
一方で、
事情を知らないムーニーは困惑しています。
『ムーニー、お友達にお別れを行ってきて』
ムーニーは少しずつ気づきます。
ムーニー『わたしをお母さんから引き離すつもりでしょ。そんなに嫌だわ。』
ムーニーは走って逃げ出します。
そして隣のモーテルに住む親友ジャンシーの元へ。
ムーニー『ジャンシー、助けて・・・』
泣いているムーニーを見たジャンシーは、ムーニーの手をとり走り出します。
二人は、手をつなぎ、走り、やがてディズニーランドへとたどり着きました。
終わり

感想
小さな子供にしてみたら、どんな母親であろうが、どんな境遇であろうが、その中が一番幸せな世界。
小さな子供にしてみたら、家の周辺を探検するだけでも、壮大な冒険に感じる。
小さな子供にしてみたら、周囲の人間はみんな優しく良い人に見える素晴らしい世界。
小さな子供でも、大人の事情は何となく理解できる。
6歳の子供からしたら、全ての世界がディズニーランドのように、わくわくするような夢の世界なのだなと
最後に、親友とディズニーランドへ行ったムーニー。
大好きな親友と本当の夢の国であるディズニーランドを訪れたムーニーのその後は、一体どうなるのか。
最高のエンディングでした。