映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『ピッチ・パーフェクト3』を鑑賞して参りました。
しみじみ。
簡単なあらすじ
栄光の時代を駆け抜けたあの頃から数年、もう一度『ベラーズ』は再結集するも・・・
概要
2012年に思いの外、大ヒットした『ピッチパーフェクト』の第三弾。
アカペラパフォーマンスグループ『ベラーズ』の活躍を描く青春コメディ。
90分という短い上映時間ですが、話の内容は5行くらいで説明できそうですが、キラキラしたダンスと歌とノリで爽快に駆け抜けていきます。
監督はトリッシュ・シー。
出演者
アンナ・ケンドリック(ベッカ)

ミュージカル出身の歌って踊れる多彩な女優。今後も地味に活躍しそうな気配。
いつも化粧がめちゃくちゃ濃いイメージ。
レベル・ウィルソン(ファットエイミー)

本作『Fat Amy』役にて一番の出世頭。三作目では既に主役級。

↑こんなイケメンもいました。
ネタバレ
とあるフランスのどこかの沖にて、
船上にて、男3人の前でパフォーマンスを行うベラーズ。
そこにやって来たのは消火器を持ったファットエイミー。
消火器を男3人に噴射するファットエイミー、そして海へ飛び降りて逃げるベラーズのメンバー。
船は爆発します。
3週間前
ベッカは夢であった音楽プロデューサーとして活動するも、会社との方向性の違いから退職を決意。
家に帰ると、ルームメイトのファットエイミーが。
ベッカ『会社を辞めたわ。』
ベッカは元カレ・ジェシーとも別れたそう。
するとベラーズのメンバーがやって来ます。
『今晩はベラーズ再結成ライブよ。準備しなさい。』
その晩、
大学を卒業し、バラバラになったメンバーが集まります。
パフォーマンスをする気満々のベラーズですが、実際は他のパフォーマンスグループの演奏を鑑賞するのみ。実際にパフォーマンスが出来ず欲求不満。
バーで酒を飲んで愚痴を吐くメンバー。
『近々、国内のアメリカ軍基地でツアーを行うグループを決める大会があるそうよ。そこで勝てば有名なDJと一緒に客演として全国ライブが出来るわ。』
メンバーほぼ全員が仕事でうまくいっておらず、無職同然なので、全会一致で大会へ参加することに。
いざ、大会会場の軍基地へ。
そこには既に大会参加者のグループが。
恒例の歌合戦をする一行ですが、アカペラが自慢のベラーズとは反対に、他のグループは楽器を使用します。
ベラーズ『あんなの認められないわ。』
時代はどんどん変わっているようです。
一行はスペインへ。
そこでも軍人のためにパフォーマンスをするベラーズですが、他の参加者に注目を奪われてしまいます。
その後、
消沈してホテルに戻るベラーズのメンバーですが、パーティーへ参加することに。
ベッカは特別にレコーディングブースへ連れて行かれ、自作の音楽を作り上げます。
一方で、
ファットエイミーは、行方知らずの父親と再会しますが、彼は悪党なのであまりうれしくありません。
また、自分に近づいてきた理由は母親のお金のため。
ファットエイミー『私の前に二度と現れないで』
他の参加者が注目を浴びる中、ベラーズは勝ち負けを気にせずに楽しんでパフォーマンスをする、と新たに方向転換。
一方で、ベッカが作曲した曲を聞いたDJ。
『君だけ僕についてきてくれないか。ベラーズのメンバーは駄目だけど。』
ベッカは悩みます。
場面は変わり、
ファットエイミーの父は、ベラーズのメンバーを誘拐し、船の上に連れてきます。
『こいつらを傷つけてほしくなければ、お金を渡せ。』
ファットエイミーとベッカはみんなを助けに行きます。
ベッカと他のメンバーが踊っている間に、ファットエイミーは船内に侵入し、爆薬を仕掛け、消火器を持って現れます。(最初の場面)
無事にベラーズのメンバーを助けた一行。
ベッカは告白します。
ベッカ『実はわたしの実力を買ってくれる人が現れたの。でも、おのオファーを受けるとベラーズのパフォーマンスが出来なくなるから断ろうと思っているの』
一同は沈黙
『そんなのおかしいわ。オファーを受けるべきよ!』
それから一行はアメリカへ帰国後、自分たちの新たなる道について語り合います
わたしは軍人になるわ
わたしは自分のお店を出すわ。
わたしは・・・・
ベラーズは、それぞれの道を歩む前の、チームとして最後のパフォーマンスへ。
そこで『Freedom』を熱唱する。
スタンディングオーベーション。
終わり

感想
再結成の兆しはあれど、アカペラパフォーマンスグループの『ベラーズ』は第三作目で解散し、それぞれのメンバーはそれぞれの道を辿っていきます。
思えば、大学生の頃にメンバーと出会い、自分の性格や人生をも変えてくれた『ベラーズ』。
その『ベラーズ』も全国大会で優勝したりと栄光を勝ち得て、その後も何年も一緒にパフォーマンスをするも、それでもまだまだアマチュアグループ。
ジャニーズ、AKB・・・彼らのように人気者になれば話は全く別ですが、本作の主人公達は激売れするグループを目指す、その他たくさんの中の一つ。
そんないわゆる普通の彼女たちは、歌って踊ってお金を稼げるわけでもなく、ただ好きだから続けられるわけでもなく、あのキラキラしていた若い頃とは違う。
現実を直視し、皆がそれぞれの道を選び、結果、解散。
これって、超シミジミとします。
それでも大切な思い出は一生心に残り続けるのだなと。
思えば、大学生の頃に見た第一作目『ピッチパーフェクト1』から早数年。
あの頃にたくさんの事を始めて、たくさんの人と出会ったけれど、いつの間にか疎遠になったり、飽きて辞めてしまったり。
それでもずっと続いている事柄もあり、それに伴ってたくさんの人とも交流が続いてはいる。
でも、いつかは解散やら辞めてしまったりで、『さようなら」をしなければならない日も来るのだろうな、『ピッチパーフェクト3』を鑑賞して思いました。
内容は殆ど無かったけれど、それでも色々と考えさせられる『ピッチパーフェクト3」。
最高のフィナーレでした。