映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『ザ・ビガイルド(原題:The Beguiled, 2017)』を鑑賞して参りました。
怖い女たち。
Contents
簡単なあらすじ
深い森の中。そこには女だけが住む女学校。
あるマッチョで色気のある男が迷い込んできた。
概要
クリント・イーストウッド主演の映画『白い肌の異常な夜』をソフィア・コッポラ監督によってリメイクされた本作。原作は1971年に出版された小説だそう。

↑クリントさん、お若い。
監督は映画『ロスト・イン・トランスレーション』で特大ホームランをかましたソフィア・コッポラ監督。
そう、フランシス・フォード・コッポラを父に持つ七光監督。
しかし、そんな強力な縁故疑惑も吹き飛ばすほどの才能を発揮し現在では引っ張りだこ。
女の園。
それは美しいものでもあり秩序のある平和な空間でもあるが、内面に潜んだ本能は一人のセクシーな男の登場によって崩壊する。
一人のセクシーな男性ホルモンの影響で風紀が乱れてしまう。
みんな、セクシーな男を手に入れたい!
みんな、セクシーな男と。。。。。。。。
本能を取るのか秩序を取るのか。
そして女たちが選んだ結末とは。
『一人のイケメンを奪い合う女たち』という前半。
もっともっと女の血みどろの闘いが観られるのかと思いきや、そんなこともなく最後まで美しく終焉を迎える本作。
最後、主人公の男はとんでもない結末を迎えますが思い返せば自業自得。
イケメンも大変だなあ。
出演者
コリン・ファレル

太い垂れ気味眉毛が印象的なハンサム俳優。
映画『フォーン・ブース』にて垂れ眉困り顔全開で人気を獲得して以降、数々の映画に出演を続ける大スター。
流石のコリンも歳を取り王子様から叔父様へ。
クリント・イーストウッドと誕生日が同じという縁。
ニコール・キッドマン(マーサ夫人)

2000年代前半は彼女の時代。圧倒的な華と美しさ、そして演技力を兼ね備えたオーストラリア出身の最強女優。ハリウッドの象徴。
トム・クルーズの元妻。映画『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞主演女優賞を獲得。全盛期を経た後は、しばらくヒット作に恵まれずも、ハリウッドの愛され女優の立ち位置は今も変わらず。
近年は脇に回って若手をサポートしながら存在感を発揮するキャリア構成であるが、本作の役をソフィア・コッポラ監督直々にお願いされたという。
なんだか分からないけれど、蝋人形のように不自然な表情はまるでホラー映画を観ているよう。
クリステン・ダンスト(エドウィナ)

子役出身の大女優。もう40代くらいかなと思いきや35歳!!
『スパイダーマン』シリーズのヒロインの座を勝ち取って以来、『美しいか否か』という議論が巻き起こる稀有な女優。
ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』にも主演なさっておりました。
エル・ファニング(アリシア)

かったるい感じのちょっぴり不良っぽい少女を演じたのはエル・ファニング。
天才子役ダコタ・ファニングの妹。お姉ちゃんが学業に専念する中、妹エルさんが活躍。
お姉ちゃんに比べて正統派美少女な妹エルはハリウッドに引っ張りだこ。お姉ちゃんを追い越した感もあり。
ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』にも主演なさっておりました。声が既に酒焼けガラガラ声・・・
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ネタバレ
時は1864年、アメリカ南北戦争の真っ只中。
少女は森へキノコ採りに。
『ルンルン♫』
すると足を怪我した男を発見。
男『怖がらないで!足を怪我して歩けないんだ。』
少女『私達の女学校に来ると良いわ。ミス・マーサが手当をしてくれると思う』
少女は男に肩を貸し、二人は女学校へ。
少女『ミス・マーサ、助けてーーーー、怪我人よーーーー!!!!』
女学校へ到着した途端、男は気を失って倒れます。
女学校には数名の少女、先生、そしてミス・マーサが住んでいます。
マーサ婦人『兵隊。。。足を怪我しているわね。とにかく中で手当をしましょう』
ミス・マーサは手際よく、足を縫いつけ男を手当、万が一のことを考え、部屋の鍵をかけて軟禁します。
しかし、女の園から一転、突然のセクシーなイケメンの登場に女たちは興奮気味。
恋の駆け引きが始まります。
男のウェルカミングパーティーが開かれ、アップルパイが。
女A『わたしが作ったの』
女B『わたしのレシピよ』
女C『わたしがリンゴを拾ったの』
女D『わたしが・・・・』
女の中でも男に最も好意を寄せているのは若き反抗期美女アリシア。
若き反抗期美女アリシアは男が寝ている所を突然キスをして誘惑します。
男もまんざらではなさそう。

↑若い女が好きなのね。
しかし、好きな女を選び放題の男にも事情が。
怪我が治った場合、再び戦争に駆り出されてしまう状況。
そこで、怪我が治りかけてきた男は女学校の庭の手入れをしはじめます。
マーサ婦人『そろそろ足が治ってきたから、この館から出ていって。』
男『ここで庭師として雇ってくれよ。戦争には行きたくないんだ。』
マーサ婦人『数日以内に出ていって・・・・』
焦った男。
男は、決定権のありそうな中年女性エドウィナに焦点を絞り、猛アタックします。
キス。キス。キス。
男『愛しているよ。』
なんとなく2人は恋人関係。

↑本当は若い女が良いんだけど。。。。
ある夜、中年女性エドウィナが目覚めると男の部屋からうめき声が。
そーーっと部屋に入ると、
若き反抗期美女アリシアと男が行為中でした。
中年女性エドウィナ『あああああ』
中年女性エドウィナは放心状態。それに気づいた男は言い訳。
男『勘違いだ。これは、、違うんだ。。。』
中年女性エドウィナ『触らないで!!!』
中年女性エドウィナは男を振り払います。
その反動で男は足を踏み外し階段から落ちてしまいます。
気を失う男。
マーサ夫人も登場。
女一同は男を手当することに。
マーサ夫人『治りかけていた足が大変なことになっているわ。もう切るしか無いわ。
マーサ夫人『ノコギリを持ってきて!!!!!!!』
翌朝
男『ぎゃあああああああああああああああああああああ!足が無い!!!!』
マーサ夫人『あなたの命を救うためよ。』
男は大激怒。
優しきハンサムガイから一転、怒り狂う恐怖の存在へ。
男は銃で女たちを脅します。
男『お前らのせいでこんな目に。足が無いなんて人間じゃないみたいだ。このクソビッチ野郎』
女たちは荒れ狂う男に対して怯えています。
そこで、中年女性エドウィナは怒り狂う男の元へ。
中年女性エドウィナ『大丈夫?わたしのせいよね。でも。。。愛しているわ。』
男と中年女性エドウィナは動物のようにまぐわります。
一方で、女たちは会議。
『男が怖いわ。』
『これからどうするの。』
『わたし、もう無理よ。』
『そういえば、猛毒マッシュルームが森にあったわ』
『それを今すぐ取ってきて。』

中年女性エドウィナによって落ち着きを取り戻した男はディナーへ。
マーサ夫人『今日はマッシュルームが美味しいから食べて。』

↑早く食え!
男は薦められるままにマッシュルームを口に。
すると呼吸が苦しくなり、そのまま死んでしまいます。
事情を知らない中年女性エドウィナは驚きの表情。
女たちは、死んだ男を布に包み埋葬。
再び、女の園はかつての平和な日常へと戻っていきました。
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