映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
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大好きなエミリーブラント主演でハリウッド映画化した、ベストセラー“The girl on the train”を読了しました。

あらすじ
アル中で無職、愛する夫に愛想を尽かされ捨てられたバツイチの主人公RACHEL。
そんなどん底なRACHELは、まるで以前の職場に通うかのように、電車に乗ってロンドンへ行き来している。
電車に乗っているときに毎日目にする風景の中に2人の若き夫婦の庭が。
かつて愛し合っていた夫との思い出を馳せながら、二人の若き夫婦に想像上の名前をつけて毎日妄想する主人公。
それもそのはず、若き夫婦の近所に元旦那が再婚相手と、その二人の間にできた子供と一緒に住んでいるから。
ある日、完璧に見えた若き夫婦の美人妻が見知らぬ男性とキスをするところを目撃。そして翌日、その美人妻が行方不明に。まるで関係の無いRACHELは事件にかかわっていく。。。
You don’t know her, but she knows you.

女優さんってすごいですね。エミリーブラントもメンヘラに見えます。
ネタバレ

話の本筋は
・理想の美人妻MEGANを亡き者にした犯人は誰か・・・・
容疑者は男3人
①主人公RACHELの元旦那TOM
②MEGANの旦那SCOTT
③MEGANのカウンセラー
物語は、まず行方不明のMEGANが遺体で発見されます。
まず疑われるのは②MEGANの旦那SCOTT。同時に③MEGANの浮気相手と思われていたカウンセラー。
二人は無実でした。
結局、
犯人は①のANNAの旦那であり、RACHELの元旦那であり、MEGANの不倫相手でもある稀代のモテ男のゲスTOMでした。
3人は皆、TOMの女だったのです。
この結論に至るまでを薄く伸ばした感じです。正直誰が犯人かは途中からどうでもよくなります。というかすべてどうでもよくなる。

↑稀代のゲスTOMです。(ジェニファーアニストンの旦那だそうです。)
小説はメインの女3人(レイチェル、アンナ、メーガン)のそれぞれの視点から語られていきます。ここはゴーンガールと似ています。

左からANNA(存在感薄), MEGAN(ベッキー)、 RACHEL(メンヘラ)
RACHEL
主人公。アル中で部屋をゲロで汚すためルームメイトにも出て行けと怒られる。愛していた元旦那TOMに捨てられ今でも未練たらたらの現在バツイチ。時々記憶が無くなる。電車から見える理想の夫婦を毎日眺めながら、かつての理想の生活を妄想する日々。自分はその気はないが元旦那TOMをストーキングし、現在のTOMの妻ANNAに「マジやべー、あいつ」と思われている。
人望は無く、虚言癖のある女だと思われているが、本人も自身のヤバい精神状態を自覚済み。良かれと思ってMEGAN失踪事件の捜査に協力するも、逆に搔きまわし混乱させるトラブルメーカー。人を怒らせる才能の持ち主。ずっと泣いている。絶対に近くにいてほしくない人物。さらに不美人設定なので容姿のことでかなり酷いこと言われます。メンヘラ。事件当日の記憶がないため、もしかしたら自分がMEGANを殺したのではないかと不安になる。
ANNA
TOMの現在の妻。TOMとの間に娘を授かり、幸せ満喫中。と思いきやTOMの元妻RACHELのストーキングに対して不快感を示す。MEGAN失踪の犯人はRACHELだと思っている。旦那TOMと娘を1番大切だと思っている。旦那TOMを失うのを恐れており何かと逆らえない気の弱い感じ。最後は真相を知り、RACHELに刺され瀕死状態の殺人鬼・浮気者の旦那TOMにとどめをさします。
MEGAN
29歳の美人妻。理想の夫婦に見えるが、旦那SCOTTとの間には最近トラブルが絶えない。「私の人生ってこんなつまらなかったかしら」と悩む日々。その悩みをカウンセラーに相談する日々。以前、実の子供を不注意から死なせてしまったことが後から分かる。そういう理由から死人に口なし、世間から大バッシング。また、殺害された当時、旦那以外の子供を妊娠していたことも分かり、理想の美人妻ではないことが分かる。モデル系美人の白人にありがちな自分良ければそれでよし、幸せのためだったの、仕方ないじゃない、とか平気で良いそうな女(偏見です。)浮気相手のTOMの子供を妊娠、「TOMには奥さんも子供もいるけど、私には関係ない。あなたの子供を産むから責任とってね。」チーン。
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感想
よく聞きますよね、、、強すぎる性のリビドーと飽きっぽい性格の絶対結婚には向いていないような人々。
今回はそんな昼顔妻と獣が引き起こすよくありがちな悲劇。
平和な人たちが、浮気者たちによって巻き込まれる騒動です。
肝心の内容ですが、
サスペンスとしても心理劇としても何だか中途半端。まるでゴシップ雑誌、もしくは暴露本を読んでいるような、、、
でも、そのやばすぎる主人公が全然活躍せずに逆に混乱させていく物語って斬新。
設定は最高!!
毎日会うけど名前も素性も知らない人。いつも改札にいるイケメンの駅員さん、入ったことがないけど美人で好みの喫茶店のお姉さん。電車で毎日同じ時間に乗ってくるおじさん。その人の人生が実は、、、ってなったらおもしろいですよね。
芸能ニュースもそうですよね。自分の人生とは関係ないのに泣いたり怒ったり。。。応援しているアイドルがいつの間にか勝手に身近に感じていたり。。
You dont know me, but i know you…
誰もが持っている秘密、裏の顔。それは想像をはるかに超えるものなんですよね。
知らない方が良かった、でも知りたい。
そんな好奇心が良くも悪くもとんでもない方向に行ってしまう。
映画版の感想
・原作にとても忠実。しかし、ただでさえ退屈なサスペンスな原作を、何の改編もせずに映画化しても退屈なだけ。本を読んだ人が思い描く風景がそのままサプライズも無く映像化されていて本当に予想通り。でもイメージ通りの美しい映像を造るのはとても凄いことは分かるけれど、、映画化する意味あったのかな。。。
・問題は脚本、というか原作も。。なんでベストセラーになったのか不思議。。
・舞台がロンドンからニューヨークに移っていました。(大人の事情)
・美しさを完全封印し,本当にアル中のヤバい人に見えるエミリーブラント、ヌードもさらけ出す身体を張ったMEGANの女優魂は素晴らしかったです。
ただ一人、映画オリジナルキャラクターとしてフレンズでもおなじみのリサ・クドローが出演していました。
小説ではわかりにくかった部分を上手く説明してくれる重要人物として出ていました。
主人公RACHELはアル中で、お酒を飲んでしまうとモノを壊したり人に酷いことを言ってしまったりと迷惑ばかりかけていた。最悪なことに酔っぱらっているときの記憶が無くなってしまうので、その翌日に、いつも元旦那のTOMに怒られていました。そんな感じでRACHELは元旦那に主導権を握られているようでした。
しかし、それは嘘、実際はそんなことなかったのに酔っぱらうと記憶が無くなることをいいことにTOMにあることないこと吹き込まれ、自分はダメ人間なのだと信じさせられていました。
それを教えてくれたのがリサ・クドローでした。

フィービー!!!
(photo credit: IMDb)
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