映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
画像出典:Murder On the Orient Express | Fox Movies – 20th Century Fox
映画『オリエント急行の殺人(2017)』を鑑賞して参りました。
海外ドラマ、セックス・アンド・ザ・シティにて、サマンサが列車でNYからLAに行かなければいかないときに、『どうしてオリエント急行に殺人鬼がいたのか分かったわ』というシーンが蘇る。
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簡単なあらすじ
探偵ポアロが乗車したオリエント急行にて殺人事件。密室の車内。犯人は誰だ。
概要
有名なアガサ・クリスティーの『オリエント急行の殺人』の映画化。
過去に何度か映画化されましたが、2017年に豪華キャストを引っさげて再び美しく映像化。
監督は主演ポアロを演じたケネス・ブラナー。
その他、ジョニー・デップを始め、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ミシェル・ファイファー、ウィリアム・デフォー、デイジー・リドリー等超豪華キャストで固められています。
物語は小説と変わりなく若干の退屈さを感じるものの、衣装や演出、映像など全てが美しく、映画の世界に引き込まれてしまいました。
簡単なネタバレ
『この世には善と悪があり、その中間は無い』
1930年台、
探偵ポアロは聖遺物を盗んだ犯人を探す依頼を受け、エルサレムに滞在しています。
自慢の推理力で犯人をあぶり出し捕まえるポアロ。
探偵ポアロ『さて、しばらくは探偵業をお休みして長期休暇を取ろうか。』
エルサレムから船に乗って帰る途中、美人家庭教師、そして黒人の医者も同じ船に乗っている事に気づきます。
美人家庭教師『あなた知っているわ。探偵ポアロでしょ。新聞で見たわ。その髭すごいですね』
美人家庭教師と黒人の医者は知人同士のようですが、なざだか距離を置いてよそよそしいです。
美人家庭教師『事を果たすまでは私達は近くにいてはいけない。』
そう黒人の医者につぶやきます。
港に到着
行きつけのレストランへ向かう探偵ポアロ。
そこで友人に出会います。
友人『オリエント急行に乗ってみないかい?僕が責任者なんだ。』
探偵ポアロは電報で、イギリスで起こった事件の解決を頼まれますが、休暇を取りたいので断る気満々。
友人『オリエント急行は3日間の旅。その間に休めるよ。なんて言っても超豪華トレインだから。』
探偵ポアロはイギリスへ向かうため、そして休暇を取るためにオリエント急行への乗車を決意。
画像出典:Murder On the Orient Express | Fox Movies – 20th Century Fox
全て予約で埋まっていたオリエント急行ですが偶然空席が出たため探偵ポアロも無事乗車。
探偵ポアロは案内され自分のコンパートメントへ。
すれ違う他の10数名の乗客。
教授、未亡人、医者、、、、、
職業も国籍も異なる人達。
探偵ポアロは軽く挨拶。
特に目についたのは高そうなコートを羽織る悪そうな男ラチェット。
食堂車で優雅に紅茶を嗜む探偵ポアロ。
そこへラチェットがやって来ます。
ラチェット『俺のボディガードになってほしい。誰かに狙われているんだ。多分、以前に偽物の絵を売った客だと思うんだが。』
探偵ポアロはラチェットの話し方や雰囲気が好きではなく、すぐに断りますが、ラチェットは銃で脅してきます。
探偵ポアロ『やらん』
画像出典:Murder On the Orient Express | Fox Movies – 20th Century Fox
そのまま部屋に戻る探偵ポアロ。
夜になり、ベッドに入る探偵ポアロですが、隣のラチェットの部屋で物音がします。
部屋の外に出ると、ベルボーイがラチェットの部屋にノックをしています。
『大丈夫ですか?』
すると中から声が。
『大丈夫だ!』
部屋に戻る探偵ポアロ。
そしてベッドへ。
時が経ち、
再度物音で目が覚める探偵ポアロ。
部屋の外に出ると、赤い着物姿の女性(?)が走って逃げていく姿を目撃。
特に問題は無いと感じた探偵ポアロは再びベッドへ入り、眠ります。
数時間後、
突然の大きな揺れに乗客全員が目を覚まします。
原因は雪崩が起き、列車は雪まみれ、救援がくるまで列車は立ち往生せざるを得なくなります。
食堂車に集まる探偵ポアロとその他の乗客達。
『早く帰りたいわ。』
そんな声が聴こえる中、ラチェットの姿が無い事に気づき、部屋へ向かう探偵ポアロ。
そこには無残にも12箇所もナイフで刺され絶命しているラチェットの姿が。
画像出典:Murder On the Orient Express | Fox Movies – 20th Century Fox
捜査を開始する探偵ポアロ。
犯人(コンダクター)は車両内にいた可能性しか考えられず、乗客の誰かの可能性もある。
しかし、乗客には全員アリバイがある。
ラチェットの死体を調べると、12箇所の刺し傷は深い傷や浅い傷などまだらで不思議に思う探偵ポアロ。
そしてラチェットの持ち物からラチェットは偽名であり、尚且つ、とある事件の首謀者である事を突き止めます。
その事件とは、アームストロング家の娘さんが誘拐、身代金を払うも、娘さんは無残な姿で発見、その後、悲しみに包まれた娘さんの母は妊娠していた子供共々死んでしまい、娘さんの父も自殺した、という最悪の事件。
その首謀者がラチェットであり、ラチェットは海外で悠々自適に生活していたのでした。
調査は進み、
犯人のモノと思われる血の付いたハンカチや変装用の制服が見つかり、犯人は既に雪山のどこかへ逃亡したのでは、
という推理にたどり着きますが、探偵ポアロはその推理に納得していません。
そんな最中、
『きゃああああああ』
未亡人の女性の悲鳴が。
駆けつけると、背中を何者かによって刺されていました。
その後、
探偵ポアロは乗客に聞き取り調査をするうちに、国籍やバックグラウンドの異なる全て乗客が、なぜだか殺されたラチェット、そしてアームストロング家と関係がある事が分かります。
あるものはアームストロング家の友人
あるものはアームストロング家の家政婦
あるものはアームストロング家の料理人
あるものは・・・・
そして未亡人の女性はアームストロング家の叔母。
みんなラチェットに恨みのある人達が偶然にも乗車していたのです。
ポアロは決心したように、乗客を集め推理を始めます。
一同、横一直線に並んでいます。
探偵ポアロ『2つの可能性がある。一つは外部の何者かがラチェットを殺害し既に逃亡した。もうひとつは・・・』
探偵ポアロ『もう一つは、あなた方全員が犯人であること。』
呆気なく罪を認める未亡人。
みんなで協力してアリバイを作り、一人一回ずつラチェットの腹部にナイフで刺したのです。
未亡人『あいつは死んでも当然の男だった。ポアロさん、わたしが一人で計画した事。私が一人でやったんです。彼らは未来がある。』
探偵ポアロは拳銃を机に置きます。
探偵ポアロ『さあ俺を撃てば真実は闇に消える。』
未亡人はとっさに拳銃を取り、探偵ポアロを撃つと思いきや、自分の喉元に拳銃を当て、引き金を引きます。
『カチッ』
拳銃には弾が込められていませんでした。
探偵ポアロ『君たちがどうするのか試したかったんだ。』
泣き崩れる未亡人。
救助隊のおかげでオリエント急行は再び走り出します。
重い雰囲気の列車内。
探偵ポアロが降りる駅に到着。
待機していた警察に探偵ポアロは事情を話します。
そして列車に再び戻るポアロ。
乗客たちも心の準備をしているようです。
探偵ポアロ『警察には、殺人鬼は雪の中へ逃げたと報告した。これが私の決断です。』
探偵ポアロは一人、列車を降り、窓から眺める乗客達に見つめられながら去っていきます。
(ナイル川で起こった殺人調査を依頼され、映画は終わります。)
終わり
画像出典:Murder On