映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
映画『エイリアン:コヴェナント』を鑑賞して参りました。
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約二名、血で滑って死んでしまいます。
概要
エイリアンと言えばシガニー・ウィーバー。
本作は、エイリアンとシガニーさんの闘いの前章となるお話。
なぜ、どのように、いつ、どこで、誰が、エイリアンを生んだ・生まれたのか。
そんな話をリドリー・スコット監督は3部作をかけて描きたいらしい。
本作は2作目ですが、既にシガニーさんの『エイリアン』へと繋がる結末になっています。
『プロメテウス』は有名なギリシャ神話。
最初に人間に『火(発展するキッカケ)』を与えた神様です。
エイリアンはなぜ、生まれたのか。
思い起こせば、とても単純なストーリー。
それ以外はエイリアンに襲われる、という一流のパニック映画となっております。
『そうならないで!』と思っていたことが実際に起こるという、とても後味の悪い結末となっております。
エイリアンシリーズのファンの方でももちろんですが、エイリアンシリーズをあまり知らない状態でもかなり楽しめました。
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↑足早い。
簡単なネタバレ
冒頭
プロメテウス計画の準備中、アンドロイドロボットのデイビットとそのクリエーターの会話。
クリエーター『お前は俺が創ったんだ。』
アンドロイドのデイビット『わたしはあなたが創った。それではあなたは誰が創ったの?』
クリエーター『。。。。』
アンドロイドのデイビット『人間は死ぬ。でもわたしは生き続ける。』
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数十年後。
プロメテウス計画が失敗し、新たにコヴェナント計画が実施。
目標の惑星に向かって宇宙船で宇宙を漂う調査員、眠らされた数千の移住者、そして数千の受精卵。
突然の宇宙プロブレムで予定よりも早く起こされた調査員たち。
運悪く、宇宙船で火事が起き、キャプテンが焼死してしまいます。
故障した宇宙船を修理中、シグナルを受け取ります。
一同『これは何かあるに違いない。』
本来の目標の惑星は7年、一方でシグナルが送られてきた惑星は数週間で到着。
一同『レッツラゴー』
主人公『はっ、馬鹿?本来目指していた惑星に向かいましょう。』
一同『レッツラゴー』
『乳首が3つある宇宙人がいると良いな、がはは』
そんなジョークをかましつつ、数人の調査団を母船に残して、一同は小型船にて惑星に到着。
水も植物もすべてがある星に感動する一同。
しかし、動物はいないようです。
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シグナルが送られてくる場所へと一同は歩いて目指します。
なんと、シグナルは『プロメテウス号』から送られていました。
調査中、卵のような物体から、謎の動めく粉を吸い込む調査団。本人は気づいていません。
数分後、血を吐くなど体に異変が。
宇宙船に戻り、手当をする調査員。
しかし、身体の中を突き破り出てきたのは、小さいエイリアン。
人間の肉や血を食べて成長しています。
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小さいエイリアンを倒すも、小型船は爆発。
自力で帰る術が無くなります。
そして、草むらを歩く一同は数匹の兎のような小型のエイリアンに襲われます。
絶体絶命の中、現れたローブ姿の男。
彼の放つ銃によって助かる一同。
ローブ姿の男『ついてこい』
一同が連れていかれたのは、不気味な建物。
何千もの人の頭蓋骨やらが散乱しています。
ローブ姿の男は、前回のプロメテウス計画の唯一の生き残りのアンドロイドのデイビッドでした。
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↑エイリアンの育ての親。
アンドロイドのデイビッドを信頼する一同。
しかし、アンドロイドのデイビッドは恐ろしい計画を実行していたことを知るのです。
以下、まとめ(前作『プロメテウス』を鑑賞していないと理解できない。)
・前作『プロメテウス』にてエイリアンの幼虫(黒い粉?)のようなものをゲットしたアンドロイドのデイビッド。
・前作『プロメテウス』計画にて唯一の生き残りのショウ博士とアンドロイドのデイビッドは惑星に漂着。
・惑星に到着したアンドロイドのデイビッド。空から育て上げたエイリアンの無数の幼虫(黒い粉?)を実験目的でばらまく。
・惑星の人類(?)は狂暴なエイリアンの幼虫(黒い粉?)に襲われ全滅。
・エイリアンの誕生・育成には『母親』が必要。
・その間、アンドロイドのデイビッドはショウ博士を生贄にエイリアンを生み出す!!
・新たなる生贄を必要とするエイリアン。
・アンドロイドのデイビッドはシグナルを送り、人間を呼び寄せる。
・新たなる生贄をゲットしたアンドロイドのデイビッド。←今ここ♥
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そんなヤヴァイ事実を知る一同。
一同『やばい、逃げなきゃ。』
時すでに遅し。
エイリアンに食われまくる調査団。
アンドロイドデイビッドにも襲われる調査団。
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↑こんなに大きくなっちゃった。めっちゃ開脚してる。
間一髪、
宇宙に待機中の母船からの助けも手伝い、宇宙船へ。
ふう。
『エイリアンも乗ってました!!』
はい。
犠牲者を出しながら、というか調査団2人のみを残してエイリアンを撃退。
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気を取り直して、本来の目的である惑星目指して『レッツラゴー』。
主人公がコールドスリープに入る前に衝撃の事実が。
なんと、アンドロイドデイビッドも乗ってた。
アンドロイドデイビッド『この宇宙船に乗っている人を使ってエイリアンを育てるよ。君の身体を使ってエイリアンを育成するよ。うふふ』
そう、宇宙船はアンドロイドデイビッドが求めていた生贄がたくさん。
アンドロイドデイビットはエイリアンの卵をちゃっかり持ち帰っていました。
『エイリアンには母親が必要』
主人公は涙を流しながら眠ります。
宇宙船は広大な宇宙を漂います。新たなる星を求めて。
終わり。(めっちゃ後味が悪かった!!)
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↑犯人はこの人。
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感想
その世界にいるだけで死んでしまいそうな、不気味な場所。
文章だけでは伝えるのが不可能な、その圧倒的な世界観。
さすが、巨匠リドリー・スコット。
映画『the Martian(邦題:オデッセイ)』のような心温まる映画を創ったかと思いきや、人々の希望をどん底に突き落とす本作。
それでも『すごい・素晴らしい』の一言。
一回では把握しきれないほどのメッセージ。
マニア様のレビューが楽しみです。
エイリアンの起源?
そんなもんよりもエイリアンとのバトルが重要。
そんなわたしの気持ちも100パーセント満たしてくれました。
本作の主人公は間違いなくAIロボットのデイビッド。
彼の関心はエイリアンの育成。
というか、そうインプットされたから。
そのためにはどんな残酷なことでもする。
そう、彼は単にクリエイターの意志に従っているだけ。
いわば、人間の好奇心。
その好奇心でエイリアンを生み出してしまった人類。
もしくは、エイリアンに『火』を与えてしまった人類。
自業自得。
とはいえ、そのAIロボット・デイビッドの残酷さは際立っています。
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↑次作では出てくるのかな。
それにしても、調査団のメンタルの弱さ。
一応、地球の重要なミッションを任された優秀な人材だとは思うのですが。
エイリアンを見たら驚くとはいえ、映画の世界。
『これに似た妖怪、映画で見たことがあるから大丈夫!頭を狙って』
くらいの男気と冷静さが欲しかった。
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