映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

ホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を鑑賞して参りました。
ハリウッド映画ってやっぱすごい。]
簡単なあらすじ
街に蔓延る子供の行方不明事件。鍵を握るのは恐怖のピエロ
概要
スティーブン・キング原作の超有名ホラー小説『IT』の映画化。
一度映画化されたのが27年前。
27年の時を経て、ピエロが復活しました。
最初の1時間はひたすらピエロの恐怖映像と子供達の叫び声の連続で、『一体どういう意味だ?』と考えていたのですが、最後辺りの主人公の一言で全ての謎が溶けました。
この一言、映画『死霊館』でもそうでしたが、後世のホラー映画に大きく影響を与えているように思います。
ただ怖がるだけじゃ面白くない。
主人公達は人間だから!
ピエロはどうして、いじめられっ子グループ(LOSER)を狙っていたのか。
それは、いじめられっ子は弱っちくて常に恐怖に支配されているからだと思うのです。
モテナイ・冴えない負け組グループ。
そんな彼らも物語が進むに連れて、逞しく、そして皆で苦難を乗り越えられる自信。
それによって恐怖に怯える子供を狙うピエロにも闘う事が出来たのだと思います。
少年達がどのように成長していくのか、どのように恐怖と向き合っていくのか。
スティーブン・キングから、いじめられっ子(負け組)への応援歌なのではないか、わたしはそんな風に思いました。
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ネタバレ
1988年10月
主人公君と弟くんは紙で船を造っています。
弟くん『ありがとう。外で遊んでくるよ』
主人公君『気をつけろよ』
弟くんは黄色いレインコートを着て土砂降りの雨の中、外に遊びに行きます。
船が排水口の溝に入ってしまいます。
ピエロ『ねえジョージ(弟くん)、風船をあげようか。キャンディもポップコーンも、うひひひひ』
弟くん『船を返して。』
弟くんは溝の中に潜むピエロに向かって手を延ばすと、そのまま腕を捕まれ食いちぎられてしまいます!!!
弟くん『ぎゃああああ』
そのまま逃げようとするも、伸びてきた手によって溝の中に引きずり込まれます。



8ヶ月後
主人公君は突然行方不明になった弟くんを探しています。
家族は弟くんがもうこの世にいないと信じており、家庭の空気も悪くなっています。
一方で、主人公君とその友人達は学校では街で起こる子供の行方不明事件が話題になります。
この集団、主人公も含め見事にモテナイ・冴えない系なのでイジメっ子グループに目をつけられては暴力を振るわれています。

↑見事にナードばかり。
集団の中のぽっちゃり系の男の子が図書館で行方不明の事件について調べています。
街の歴史の資料集を探っていると、所々にピエロ、そして人のクビを発見します。
また、炭鉱で大火災が発生し、何人もの子供達が亡くなった事も分かります。
怖くなったぽっちゃりは本を閉じて一休み。
すると、ふわ~っと赤い風船が通り抜けていき、それを追いかけるように地下の書庫へと
向かうぽっちゃり。
後ろを振り向くと、クビの無い人が襲ってきます。
逃げるぽっちゃり。
逃げきった!
そう安心して振り向くと、そこには
どん!!
ピエロが!!
ぽっちゃりはそのまま図書館から脱走。
運の悪い事にいじめられっ子グループに捕まります。
いじめっ子グループから必死で逃げ、川辺の洞窟を探索していた主人公君達と合流します。主人公君達は地下水路を研究し、弟くんが流されていないか確かめていました。そして洞窟で、行方不明の女の子の靴を発見します。
イジメっ子グループの気配を感じた主人公君達は洞窟から逃げ出します。
いじめっ子グループの一人は、その後洞窟に追いかけに来ますがピエロに襲われ、そのまま行方不明になります。

物語のヒロイン・ビバリーはお父さんから性的暴力を受けており、その噂は街中に広まっているため、学校ではいじめられています。
偶然、主人公達と街で出会い、行動を共にするようになります。
美人で大人っぽくてちょっとワルなビバリーに皆メロメロ。
しかし、ビバリーは家に帰るとお父さんに性的暴力を振るわれるので、長い髪の毛を切って男の子っぽくなろうとします。
すると、排水口に流れた髪の毛が体中に巻き付き、排水口から大量の血が吹き出し、バスルームが血の海になります。
悲鳴を聞いて飛んできたビバリーの糞親父。しかし糞親父には血が見えないようです。

↑衝撃シーン
その後も、主人公君グループのそれぞれがピエロに襲われ、恐怖に怯えます。
一同『ピエロを見た!』
一同が同じ事を言うので驚くと共にピエロについて捜査を始めます。

↑かなりヤバい奴。
調査の結果、
ピエロは27年毎に子供を誘拐しては冬眠中の食べ物にしている事が分かります。
そして今年がちょうど27年目の年。
街の地下水路を分析し、ちょうど地下水路と交わる家(廃墟)を発見。
そこがピエロの住処だと予測します。
いざ、皆でピエロの家へ。案の定、ピエロが現れ恐怖に陥れます。
どうにかしてピエロの家から脱出。
少年『もうこんな危ない事は出来ない。俺は降りるよ。』
みんながバラバラになってしまいます。



ヒロインが家に戻ると、父親によって性的暴力をされそうになります。
浴室へと逃げたバレリーはトイレの蓋で父親を殴り、そのまま逃げようとするもピエロに捕らえられてしまいます。

バレリーをピエロから救出するために再び再結集した子供達。
子供達はピエロの屋敷に入り、井戸の奥へと進んでいきます。

そこでもピエロに襲われる一同。
主人公君は一人、弟くんに誘われるまま奥へと進んでいきます。
そこにはピエロの住処、バレリーが捕らえられています。

↑バレリーさん、浮いています。
主人公君『ヒロイン、ちょっと待っててくれ。必ず助けに来るから』
主人公君は弟くんに再会します。
主人公君の弟『お兄ちゃん。会いたかったよ。』
主人公君『俺もだよ。でもお前は弟じゃない!』
主人公君は持っていた銃で弟くんを撃ちます。
すると、弟くんはピエロに変身します。
ピエロ『恐怖を感じろ。恐怖を感じろ。そうすればお前らを捕まえられる。ふひひひひ』
主人公君がピエロに捕らえられてしまいます。
ピエロ『こいつ(主人公君)の命と引き換えにお前らの命を助けてやる』
子供達『そんな事出来るわけないだろ!!』
ピエロは再び子供達を恐怖を植え付けようとしますが、子供達はピエロと闘う決心をします。
鉄の棒や蹴りなどピエロを袋叩きにする子供達。
主人公君『今はお前なんて怖くない。お前自身が俺たちを恐れているんだろ。』
ピエロを恐れない子どもたち。
人生で初めて自分を恐れない子供達と出会い、ピエロは逆に恐怖を感じます。
そのまま子供達に追い詰められたピエロは井戸のような所へ落ちていきます。
主人公君は弟くんの洋服を見つけ、弟くんがこの世にいない事を認めます。
場面は変わり、
子供達は野原で円になって話しをしています。
主人公君『もし27年後にピエロが現れたら、また皆で集まろう。約束だよ。』
すると主人公君はガラスの欠片を持ち、自分と他の子供達の手のひらに傷をつけます。
主人公君とビバリーは二人きり。
ビバリー『私はオバサンの所に引っ越す事になったわ。』
主人公『君の事が好きなんだ。』
2人はキスをします。
ヒロイン『ありがとう。さようなら。』
終

↑夏を通して一皮むけたモテナイ系。逞しくなりました。
ピエロってそもそも人を怖がらせる存在。もしそのピエロが怖がられなかったら、、、