映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

タイ映画『One Day 1日だけの恋人』を鑑賞しました。
簡単なあらすじ
片思いのマドンナが1日だけ記憶喪失。
概要
タイの映画配給会社『gdh』の記念すべき第一作目の作品。
大・大・大好きな映画。
舞台が北海道という最高の設定。
北海道の観光地を巡る主人公たちを見て自分もたくさんの思い出が蘇ってきました。
映画のように一日で札幌や小樽、登別、函館観光は不可能ですが、美しい北海道の映像に心が癒されました。
たった一日だけの恋人。
オタクで格好よくないけれど、優しくて尽くしてくれる彼への愛に気づくヒロイン。
そんな二人の関係に対する主人公の最後の決断は素晴らしいと思いました。
結局は一日だけ、おとぎ話のような一日。
それと、
『エンジニアはモテナイオタク』というステレオタイプ。
今の時代、私のようなIT音痴よりもサクサクと華麗に作業をこなすエンジニア様の方がよっぽどスタイリッシュな時代。エンジニア様には感謝この上ないです。
以下、同じ配給会社『gdh』の作品です。
どれも素晴らしいのでお勧めです。
↑2017年No.1映画。
↑崩御されたタイ国王に捧ぐタイ映画の本気、本作の主演二人も出演しております。
↑ホラー映画です。
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ネタバレ
デンは社内のエンジニア。
トラブルが起こればすぐにかけつけ解決する毎日なのに、誰からも顔も名前も覚えてもらえない冴えない男。
そんなデンも社内のマドンナ・ヌイに片思い中。
しかし、マドンナ・ヌイは会社の社長と絶賛不倫中。
会社の人たちも不倫を見て向ぬふり。
デン『それでも良いんだ!それでも彼女が好きなんだ。』

社内旅行で北海道へ行く事になりました。
デンはマドンナ・ヌイと一緒に旅行に行ける事に大喜びですが、マドンナ・ヌイはデンの事を覚えていません。
旅先の北海道でもマドンナ・ヌイと社長はイチャイチャしていて不倫中。
一緒にスキーをしたり、、、したり。。。
そんな時、サプライズで社長の奥さんが訪れます。
『子供が出来たの!!♥』
大喜びの社長、複雑な表情のマドンナ・ヌイ。
社長が奥さんと別れて自分と交際してくれると信じていたマドンナ・ヌイは茫然自失。
そんな姿を目撃していたデン。
帰国の日。
バンコクへ帰る中、マドンナ・ヌイは北海道に残る事に。
マドンナ・ヌイが心配なデンも隠れて北海道に残る事に。

↑ヌイさん、かなりビッチです。

↑デンさん、かなり優しいです。キロロリゾートでございます。
その晩、
マドンナ・ヌイは、ショックのあまり夜のスキー場で自害を試みます。
マドンナ・ヌイが意識不明の中、助けに来たデン。
病院にて目覚めるマドンナ・ヌイ。
しかし、彼女の最近の記憶が無くなっていました。
マドンナ・ヌイ『あなたは誰?わたしはどこにいるの?』
デンの記憶はもちろん、不倫中の社長との記憶もありません。
お医者さんの話を聞くデン。
お医者さん『彼女は頭を強く打った影響で1日だけ記憶が無くなる病気にかかりました。明日になれば全てを思い出すので問題ないですよ。』
そんな話を聞いたデン。
マドンナ・ヌイに真実を話そうとするも、つい嘘をついてしまいます。
デン『僕が君の彼女なんだ。』
彼女はびっくり。
マドンナ・ヌイ『嘘でしょ。あなた、全然わたしのタイプじゃないんだけれど』
デン『記憶が無くなった影響じゃないかな。』

マドンナ・ヌイは全く信じていませんが、せっかくなので二人は北海道観光する事に。
小樽の美しいオルゴールを見たり、
函館の美しい景色を眺めたり、
登別の地獄谷ではしゃいだり、
札幌の時計台で写真を撮ったり、、
到底、1日では移動不可能な距離を観光する二人。
マドンナ・ヌイ『あなたみたいな冴えなくてイケメンではない人とは一緒にいたくない。』
そんな酷い事を言われてもデンは彼女を受け入れます。
旅を続ける中で少しずつ距離が縮まって来た二人。
マドンナ・ヌイ『札幌の雪祭りに行くのが夢だったの。でも今からじゃ間に合わないわね。』
デン『いや、行こう!!!』
札幌雪祭りでは楽しそうにはしゃぐマドンナ・ヌイの写真や動画、デンとのツーショット撮影会など、
マドンナ・ヌイも優しいデンの姿を見て、本当に自分の彼氏だったのかもと思い始めます。
しかし、デンは嘘をついている事に少しずつ罪悪感を感じ始めます。

スキー場のホテルに帰ってきた二人。
部屋でよい感じになります。
デン『ごめん。実は僕は君の彼女じゃないんだ。君は社長と不倫をしていて、社長と奥さんとの間に子供が出来た事が分かって、このスキー場で自殺しようとしたんだ。君が記憶が無いのを良い事に嘘をついていたんだ。』
マドンナ・ヌイ『最低!!騙したのね!』
マドンナ・ヌイは激昂。デンを部屋から追い出します。
外に一人座るデン。
そこにやってきたマドンナ・ヌイ。
マドンナ・ヌイ『さっきはごめんなさい。』
デン『いいんだ。僕のせいだから』
マドンナ・ヌイ『いいえ、わたしはあなたが好きなの。でも明日になったら記憶が無くなってしまう事が怖いの』
彼女は泣いています。
そして二人はキス。
デン『大丈夫。僕たちはこのまま一緒だよ。写真も動画もあるだろ。』
マドンナ・ヌイ『約束よ。明日目が覚めても一緒にいてね。』
二人は寄り添って眠りにつきます。

翌朝、
マドンナ・ヌイは目が覚めると記憶が戻っています。
周りには誰もいません。
マドンナ・ヌイ『わたし、どうしてここにいるのだろう。』
マドンナ・ヌイはすぐに一人でバンコクへ帰ります。
不倫中の社長とも口を聞いていません。
デンは会社を辞めていましたが、マドンナ・ヌイは知りません。
マドンナ・ヌイは北海道旅行の写真を整理していました。
すると、一枚、見覚えのない動画が残っていました。
それは訪れた記憶が無い札幌雪祭りの動画。
そこには笑顔で楽しそうにはしゃぐ自分の姿。
『誰がこの動画を撮ってくれたんだろう』
何も思い出せないけれど、動画を観て涙を流すマドンナ・ヌイ。
思い出したいけれど思い出せない。
場面は変わり、
デンとマドンナ・ヌイの最後の夜。
マドンナ・ヌイが眠った後、デンはマドンナ・ヌイの携帯の中の自分と映っている画像を全て削除します。
デン『僕は君の中に存在しないほうが良い。だって明日記憶が戻ったら困るだろうから。辛いけれど君との思い出を全部消すよ。でも、、ごめん、どうしても君が笑顔ではしゃいでいる動画は消せなかったんだ。君の笑顔を消す事はできないから。。』
終わり