映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

タイ映画『App War』を鑑賞して参りました。
タイの傑作、新たに。
Contents
簡単なあらすじ
類似アプリを開発してしまった二人。
ただし生き残れるのはどちらか一つだけ。
概要
2018年最新タイ映画。
企業を夢見る若者二人が繰り広げるエネルギッシュな攻防戦。
↑最期は『二人で協力して』とかになるかと思った。
ネタバレ
1,運命の出会い
主人公ボムはプログラマー。
タイの若手起業家のコンテストに参加する主人公。
そこで出会った美人ジューン。
ジューンも若手起業家であり毎年、コンテストに参加しては自分の開発した携帯アプリをアピールしていました。
主人公ボム『良かったら夕食どう?』
二人はインドレストランへ。
企業への熱意に燃える二人の会話は弾みます。
ジューン『この世にはたくさんの人がいる。その中で自分と同じ趣味だったり好きな事が同じ人たちと知り合える世の中になれば良いわ。』
主人公ボム『そうだね、僕もそう思う。』
二人の夢は全く同じ内容。
ジューン『そうだ、優秀なプログラマーを探しているの。連絡先を教えて。もしかしたら手伝ってもらう事もあるかもしれないし。』
主人公ボムはうれしそうですが、ジューンには彼氏がいることが分かりガッカリ。
数日後、
主人公ボムはビジネスパートナーのデザイナー担当タイ、マーケティング担当ビルドと共に居酒屋で熱く語ります。
主人公ボム『この世にはたくさんの人がいる。その中で自分と同じ趣味だったり好きな事が同じ日人たちと知り合えるアプリがあれば最高じゃないか!!ただし、恋愛とかデート目的のアプリにはしたくない。あくまでも共通点のある友人を探すためのアプリにしたいんだ。ロマンティックな出会いは他にもあるから』
ボム率いるチームは早速アプリの開発に。

2,アプリ『Inviter』と類似アプリ
一同、
投資家に資金援助を募り、さっそく出会いをサポートする新しいアプリ『Inviter』を開発、ローンチします。
アプリ『Inviter』 は人々の共感を呼び、ダウンロード数がメキメキ増えていきます。
一同、大喜び。

しかし、
類似のアプリの存在が明らかに。
人々の関心は類似のアプリへ。
『早く対策を打たないと、パクリアプリに負ける』
主人公ボムは冷静です。
主人公ボム『大丈夫。パクリの類似アプリはバグも多いしすぐにフリーズする。人気はすぐに落ちるさ』

主人公は趣味であるバーチャル系のサバゲーに参加。
ここに集まった人たちも主人公ボムが開発したアプリによって集まった共通の趣味を持つ人たち。
『今日は新しい女の子が参加しているよ』
偶然にもジューンが参加していました。
ボムとジューンは一緒のチームになり圧勝。
そのまま二人は一緒に帰ります。
ジューン『わたしは起業家になるのが夢なの。もし叶わなかったらお父さんの会社を手伝わないといけなくなるの。。』
二人は良い感じ。
ジューンも彼氏と別れ独り身であることが分かります。

数日後、
主人公ボムはパクリアプリを調べると、プログラミング言語や式がほとんど同じであることが分かります。
そして、その開発担当者がジューンであることも。
ボムの仲間『ジューンはお前(ボム)をスパイするために近づいてきたんじゃないか。』
一方で、
ジューンも自分のアプリを真似した『Inviter』の開発者がボムと分かり、真似されたと思っているジューンはボムに怒り心頭。
そこで、両チームは同じことを考えます。
『そうだ、向こうのチームにスパイを送ろう!』

3、App War
両チームはお互いにスパイを送ります。
主人公ボムの会社にスパイとしてやってきたのは美人娘。
美人娘にメロメロな社員。
彼女はパソコンのデータや資料をジューンに流しています。
↑BNK48の人気メンバーの一人だそうです。
↑可愛かった。
ジューンの会社にスパイとしてやってきたのはデザイナー担当タイ。
タイは特に何をするわけでもありませんが、情報をボムに流します。
主人公ボムとジューンのサバゲーの日。
ボム『俺たちのアプリを真似するなんてひどいよ』
ジューン『あなたが真似したんでしょ』
ボム『君たちのような欠陥アプリと一緒にしないでくれよ』
ジューンは挑発され怒り爆発。
App Warが始まりました。
両チームともに、企業支援のコンテストを主宰する投資家へプレゼンする機会が与えられます。
投資家『君たちのアプリはそれぞれ良いところも悪いところもある。今度開催されるコンテストでプレゼンをしてくれ。勝ったほうに投資する。』
スパイ活動もばれずにお互いに切磋琢磨していますが、ボムとジェーンの仲は最悪に。
お互いの趣味であるサバゲーの日も敵対心むき出しです。
↑どっちもどっち。。
ある時、ボムとジェーンは二人きりに。
それでもお互いに惹かれ合う二人。
ボム『仕事とプライベートは分けないか』
ジェーン『そうね。』
それからというもの、二人はますます惹かれあい、恋愛モード。

4,決裂再び
両チームともにそれぞれのアプリの長所を伸ばし、欠点を補うために精進しています。
ある時、
アップデート予定のデザインが全く同じであることが分かります。
というのもデザイナーが同じだから当然です。
『デザインを真似するなんてひどいわ。そんな汚い手を使ってでも勝ちたいの?』
『俺もしらない。そもそもどうして俺たちのデザインを知っているんだ』
お互いにスパイの存在に気付き始めます。
そしてお互いに汚い手を使ってまでも勝負に勝ちたくないと思い始めます。
しかし、
美人娘によってボムのパソコンが盗まれてしまいます。
美人娘は大学への推薦状をもらえる代わりにジェーンのチームの一員によって、ボムのパソコンを盗むよう指示されていたのです。
この件はジューンは全く知りませんでした。
美人娘はジェーンのチームメイトにボムのパソコンを渡します。
追いかけるボム。
そこには困惑しているジェーン
ジェーンは同じチームの仲間に言います。
ジューン『こんな汚い手を使うなんて信じられないわ。』
『でも勝ちたいんだろ!!』
二人は複雑な表情で見つめ合います。
ジェーンのチームメンバーはボムのパソコンの中のプログラミングを盗み、アプリを改良。
その姿を見つめているジェーンは涙を流しています。
そして、デザイナーのタイがスパイであったことも明かされどん底に。
デザイナーのタイ『ごめん。僕もボムのチームメイトなんだ。でもこんな汚い方法で仕事はしたくないから、両チームに協力するのはもう辞めるよ』
一方で、
美人娘もボムに謝りに行きます。
美人娘『ごめんなさい。わたしはスパイを辞めたいって言っていたの。あなたと働けて本当に幸せだった。ジェーンを責めないで。ジェーンは早くスパイなんて辞めさせようとしてたわ。』
ボム『君のせいじゃないよ。』
5,コンテストの日
コンテスト当日。
まずはボムのチームのプレゼン。
『僕たちが開発したアプリは・・・・・恋人を見つけるためのアプリです』
ボム(とジューン)が理想としていたアプリ(ロマンティックな出会いではなく、あくまで共通の趣味を持つ人を探すアプリ)では無くなり、ジューンも驚きます。
ボム自身も本意ではないようで浮かない顔をしています。
しかし、投資家には大うけ。
一方で
ジェーンのプレゼン。
ジューンは結局、投資家の指摘した欠陥を変えずに、元のままのアプリをプレゼン。
ジューンは、ボムのパソコンを盗んでプログラミングを盗むという汚い方法で勝ちたくなかったのです。
しかし、何の変化も無いジューンのアプリに投資家は失望し、プレゼンは大失敗。
そのままジューンは会場を後にします。
『優勝者はアプリInviter』
ボムの開発したアプリが優勝。
しかし、ボムは自分の理想としていたアプリではないため嬉しそうではありません。
そして、優勝インタビューを無視して、主人公ボムはジューンを探しに行きますが、見つけられず、二人は離れ離れに。
6,その後
1年後
企業支援のコンテストの日、
主人公ボムは会場へと向かいます。
そこには、かつてスパイだった美人娘がプレゼンをしていて大好評です。
美人娘もボムを見つけて笑顔になります。
そしてデザイナーのタイ、マーケティングのビルドと久々に再会します。
『久しぶり』
主人公ボムは昨年、コンテストで優勝した『Inviter』のアプリの運営を辞め、チームは解散。
フリーランスのプログラマーとして生計を立てていました。
新しいクライアントのところへ向かい会議に参加するボム。
そこにはジューンが。
ジューンも起業家としての夢を諦め、会社員となっていました。
再会に驚く二人。
主人公ボム『久しぶり。お父さんの会社を手伝っているのかと思ったよ』
ジューン『・・・』
主人公ボム『ラインにメッセージ送ったんだけど。。ブロックした?』
ジューン『携帯が壊れてしまっていて。わたしはもう行くわ。さようなら』
席を立つジューン。
追いかけるボム。
ボム『ちょっと待って。君を忘れられなかったんだ』
ジューン『今更、昔みたいには戻れないわ』
ボム『この世にはたくさんの人がいる。その中で自分と同じ趣味だったり好きな事が同じ日人たちと知り合える世の中になれば良いと思っていた。でも所詮他人は他人。本当に会いたかったのは君だけなんだ。もう一回やり直せないかな。』
ボムは手を差し出します。
そしてボムの手を握り返すジューン。
終わり
↑二人のビジネスは頓挫したけれど、たった一つの愛を見つけた二人。
感想
どんな方法でも勝ってやる。
そんな二人も次第に自分の信念との違いに疑問を抱いてくる。
結局、最期は愛で終わったけれど
若者ならではのエネルギッシュな展開、そして正義感。
何か心が熱くなるような、そんな素晴らしいものを感じました。