映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
簡単なあらすじ
戦地から帰ってきた主人公。迎え入れた愛する妻には大きな秘密。
概要
タイで最も有名な怖い話『Mae Nak Phra Khanong』の映画化。
タイでも大熱狂で迎えられ、その後は世界中で公開されたという映画。
何度もテレビドラマ化・映画化されてきたのでタイ人で知らない人はいないようです。
タイ人の友人曰く『Nang Nak』はタイ幽霊界のプリンセス級だそうです。
撮影は主に夜、行われ、なるべく自然の明かりを使用したそう。どうりで不気味。
2013年には、『Pea Mac』としてコメディタッチにリメイクされ、タイの歴代興行収入記録を塗り替えたのも記憶に新しい所。
本作は、
タイ文化(おまじないやら仏教やら)が詰まった教科書のような映画。
例えば、
・かがんで、股の下から後ろを見ると幽霊が見える。
こういう迷信が信じられているんですよね。
出演者
Winai Kraibutrさん(マーク)

出生とかそんなのどうでも良くなるくらいマッチョで猛々しい男前。
本作が映画デビュー作であり、本作によって人気が爆発。
マッチョは正義!
[amazonjs asin=”B00R2I42WK” locale=”JP” title=”愛しのゴースト DVD”]↑本作のコメディタッチのリメイク版。タイのスター・マリオ様が主演です。
ネタバレ
田舎の森の中で幸せに暮らす夫婦。夫マーク、妻ナーク。
妻ナークの妊娠が発覚し、幸せ絶頂。そんな中、夫マークはベトナムとの戦争のために戦地に駆り出されることに。
妻ナーク『あなた、、、、行かないで!』
二人は涙ながらにお別れします。
画像出典:Ferdy on Films
夫マークは数か月間、戦地で戦っています。
何人もの友人を失い、自身も致命傷を負ってしまい倒れてしまいます。
『もう命は助からない。』
そう宣告され、お寺に運ばれる夫マーク。
僧侶さん達の懸命な看病と祈り(?)で奇跡的に回復した夫マークは、妻ナークの元へすぐに戻ります。
僧侶『これから何が起こっても動揺するでないぞ。』
夫マークは僧侶の言葉を胸に妻ナークの元へ帰ります。
夫マークが帰る途中、村人たちは自分を避けるかのように話しかけてこない事を気にしつつも、やっぱり頭の中は妻ナークで一杯。
夫マーク『ナーク?ナーーク?いるか??帰ってきたぞ。』
妻ナーク『あなた♥』
妻ナークは赤ちゃんを抱えて、夫マークを出迎えます。
感動の再会。
その後は、以前と変わらず、夫マークを献身的に支える妻、そしてニート状態の夫マークのラブラブ生活が始まります。
二人は常に寄り添い、夜の生活も順調。
しかし、夫マークは戦地における友人の死などの記憶がフラッシュバックするなど、毎晩うなされる日々が続きます。
画像出典:Ferdy on Films
時が経ち、
夫マークは親友を発見。
夫マーク『おーい??久しぶりだな??』
声をかけるも、親友は怯えるように逃げていきます。
村ではとある幽霊に悩まされており、夜になると現れる幽霊に皆、怯えています。
ある日、親友がこっそりやってきて夫マークに言います。
親友『怒らないで聞いてくれよ。お前の妻ナークは死んでいる。子供もだ。お前は今、幽霊と一緒に住んでいるんだ。』
夫マークは現在も一緒に生活している妻ナークが死んでいるとは信じる事もできず、激怒します。
夫マーク『ふざけるな!お前が親友じゃなかったらぶん殴っているところだよ』
夫は自分が戦地に行っている間、何らかに理由で妻ナークが村人に嫌われ、そのせいで悪く言っているのではと思います。
家に帰る夫マーク。
夫マーク『親友がお前は死んでいるっていうんだ。そんなバカな話があるわけないよな。』
妻ナークは悲しそうな表情です。
同時に、夫マークが家の地下で物を探していると、大量のネズミが住んでいるのを発見しまいます。
『うわああ。』
その晩、
夫マークに告げ口した親友は首の骨を折られて川で死んでいるのを発見されます。
実は、
妻ナークは出産時に子供と共に亡くなってしまいましたが、夫マークを想うあまり成仏できず、幽霊として現れていたのです。
家も廃墟のようですが、夫マークには以前と変わらない綺麗な家のままに見えています。
一方で、
村では大騒ぎ。
『夫マークと妻ナークの家を燃やそう。村にとって危険だ!』
『夫マークは関係ないじゃろ。彼は幽霊に憑りつかれているだけだ』
『もし、夫マークが俺たちの言う事を信じないのであれば、一緒に燃やしてやる。』
村の僧侶が夫マークの家へ行きます。
僧侶『よく聞いてくれ。お前の妻ナークは死んでいるんじゃ。お前の親友も昨日、死んでいるのが発見された。』
それでも信じない夫マークは僧侶を家から追い出します。
僧侶『もし真実が知りたいのであれば、かがんで、股の間から後ろを見てみるのじゃ。』
そう言い残して、僧侶は帰って行きます。
まだまだ信じていない夫マークですが、少しずつ気になり始めます。
その晩、
料理を作る妻ナーク、階下に行く夫マーク。
僧侶から言われたように、かがんで股の間から後ろを見てみると、そこには廃墟のような家が。
『なんだこれは』
そして、赤ん坊も単なる『葉っぱ』でしかなかったこと、妻ナークの腕が不自然に伸縮している事に気づきます。
『わあああああああ』
夫マークは逃げ出します。
同時に、村人たちは家を燃やしにやってきますが、幽霊妻ナークが現れ、
妻ナーク『お前たちに何も危害を与えていない。わたしの邪魔をするのなら許さない。ほほほほほ』
燃え盛る家。
そして、夫マークはお寺へ逃げ、僧侶たちは彼を幽霊から守るために念仏をとなえます。
しかし、そんな念仏も意味を成さず、現れる幽霊妻ナーク。
夫マーク『お願いだ。成仏してくれ。僕はこれからは君のために僧侶になって祈るから。』
妻ナーク『わたしはあなたを愛しているの。』
突如消える妻ナーク。
僧侶『私たちの力では無理じゃ。もっと力のある僧侶を呼ばねばならん』
一方で、
妻ナークの遺体が埋められている墓地で、怪しいジャーマンがお祓いを試みています。
妻ナークの遺体を地面から堀出す一行、そこに現れた妻ナークは自分を掘り起こしたジャーマンを懲らしめます。
続々とやってくる僧侶、そして夫マークですが強大な力を持つ妻ナークには歯が立ちません。
すると、国で一番力のある僧侶がお祓いのためにやってきてくれます。
彼の力で遂に力を弱めた幽霊妻ナーク。
僧侶『夫マークよ、最後に妻ナークと言葉を交わしても良いぞ。最後のお別れの言葉を言うのじゃ』
夫マークは泣き悲しむ妻ナークの元へ行き、手を握ります。
夫マーク『お前のために僧侶になって祈り続けるから。次の人生でもまた夫婦になろう。』
妻ナークはそのまま消えます。
僧侶は妻ナークの遺体の頭蓋骨を切り取り、持って帰ります。
僧侶『彼女が成仏するために、これはわしが持っていく。お前が死ぬまでわしが身に着けておいた方が良い』
場面は変わり、
夫マークは髪を剃り、僧侶となって妻ナークのために祈り続けています。
終わり
画像出典:Ferdy on Films
出典:THAI.BLOGS.COM
↑妻ナークさんはオンヌット駅近くのお寺で会えるそう。
悲しい恋愛映画ですが女のもはや狂気に近い愛情に脱帽。
ただ、旦那があんなにマッチョイケメンだから、そうなる気持ちはわかる。