ゲイ短編・イギリス映画『Lloyd Neck (2008)』 好きだけれど好きって言えない。








映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

概要

タイトル”Lloyd Neck” の”Lloyd”とはウェールズの言葉で『グレー(grey)』という意味があります。

”Neck”は『首』なので、『灰色の首』かと思いきや、どうやら地名のようです。

サンダンスフィルムフェスティバルで上映された本作、あからさまな性的描写は全くなく、一体どのような映画なのかかなり分かりにくい。映画というよりも小説のよう。

観る人によって色々な解釈ができる素敵な映画でした。

出演者

テイラー

アレックスの兄。陸上部に所属するスポーツマン。彼女がいたけれど最近別れた。原因は(おそらく)セクシュアリティ。

自分のセクシュアリティをオープンにできないが、友人ジェシーにだけは告白している。高校卒業間近で大学進学が決まっている。

 

ジェシー

テイラーの友人。写真を愛する青年。テイラーに想いを寄せるものの、なかなか本心を伝えられずにいる。

簡単な内容

テイラーは陸上部に所属する高校生。彼は陸上の奨学金で大学進学が決まっています。

そんなとき友人のジェシーがやってきます。

 

ジェシー『お気に入りの場所があるんだけれど一緒にどうだい?』

 

テイラーとジェシーは二人きり。

 

ジェシー『君が彼女と別れたばかりで最悪なタイミングなんだけれども、君と彼女の写真を現像しておいたよ』

 

テイラーは最近、彼女と別れたことが分かります。

 

テイラー『ところで、前に話していた彼とはどうなったの?』

 

ジェシー『これからデートするつもりさ。でも、君みたいに魅力的ってわけじゃないんだ。』

 

テイラー『オレみたいに??オレはそんなに魅力的でもないよ。』

 

ジェシー『ボーイフレンドと一緒に街に帰ってきてくれよ』

 

テイラー『そんなの無理に決まっているだろ』

 

ジェシーはテイラーに想いを寄せているようですが伝えることができず、興味のないふりをします。そしてテイラーは自分のセクシュアリティに関して整理がついていないようです。

 

ジェシー『もう妹は知っているの?』

 

テイラー『まだだよ。でも彼女ならいずれ気づくと思うよ。。』

 

二人はそのまま帰路につきます。

 

感想

気になるけれど想いを告白できない。

というのも向こうは自分のことを友達としか見ていないから。

だから他の誰かに恋をしているように振舞うけれどやっぱり気になってしまう。

 

高校を卒業して片思いの人と離れ離れになる前に想いを伝えたかったけれど今一歩勇気が足りない。

センチメンタルな高校生の時期はそんなものだったなあ、と共感してしまうような淡い青年のお話でした。

 

それにしても、ゲイ同士、妙な連帯感が生まれてしまうのは素敵です。お互いの大事な秘密を共有しているような感覚。