ゲイ映画『Weekend』ネタバレ&感想 たったの週末3日間だけの関係。それでも運命の出会い。








映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

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映画『Weekend』を鑑賞しました。

簡単なあらすじ

ワンナイトラブの相手だと思ったら思いのほか意気投合。でも彼は3日後に別れなければならない。

概要

LGBT映画の中でも批評家から大絶賛の本作。

ハリウッド映画のように完璧な美男でもなく、キラキラ生活でもない、英国バッキンガムに住む二人の青年にフォーカスした作品。

ほぼ会話劇。ロンドンの暗い街並みも少しだけ。

映画『Before Sunrise』のようでもあり映画『Lost in translation』でもある感じ。

それでも自分のセクシュアリティに関する価値観を語り合ったり、自分のトラウマを乗り越えたり。しかもたったの3日間だけで。

たったの3日間だけでも人は変われる。

ワンナイトラブの相手が実は自分を大きく変えてくれる天使のような存在だった。

そんな素敵なことってないですよね。

 

最初に鑑賞したときは、どこが大絶賛の要因なのか分からなかったのですが、

よくよく頭の中で整理してみると、『ゲイ』として通過しておきたい通過儀礼のようなもの、そしてゲイがデートをしてどのような会話をするかというのがリアルに描かれているからだと思いました。登場人物に魂が宿っているというか、リアリティがあるというか。

メインの二人は様々なことを話しては、意見の不一致で衝突するのですが、お互いにお互いを認め合う関係。

別に正解なんてないし、好きにしましょう。そんな関係。

 

地味だけれど、3日間で主人公たちがかなり成長している!!

 

『ああ、こういう会話するよね』って感じ。

性に悩み、性にイライラし、、、思えばゲイは性に支配されている人生なのかもしれません。

性を否定していても恨んでも何も起きない、それならば順序だてて自分のセクシュアリティを認めていこうよ。

そのためには『意見を言い合うこと。』

この映画で教わったのは、やはり’自分の意見を吐露したり、他人の意見を傾聴することの重要性。

ゲイにはゲイ同士でしか解決できないこともあるのだ、ということ。

自分を認めるには、他人(好きな人)に認めてもらうことが最も近道なのかもしれませぬ。

ゲイのワンナイトスタンドの関係性は一般的に思いますが、映画の登場人物のように実はワンナイトスタンド以上の関係を望んでいる人も多いのかもしれません。

現実と向き合って、自分の生き方と社会での立ち位置を模索しながらも正直に生きる姿勢を見て、素敵だなと思いました。

内容

金曜日の夜、 ラッセルはいつものようにマリファナを吸い、親友の家族のホームパーティへ顔を出します。

友人たちとゲームをしたり談笑したり。

ラッセルはパーティを早めに切り上げて、電車に乗ってゲイクラブへと足を運びます。めっちゃムラムラしているのでワンナイトラブの相手を探しに。

ラッセルは1人の男グレンに目をつけます。

ダンスフロアで目配せしてみたり、彼の後についてトイレへ行ったり。

そのまま二人は意気投合、ラッセルの部屋で夜を過ごします。

 

朝になると、

ラッセルとグレンはお互いの話をします。

グレンはテープレコーダーを手に持ち、ラッセルにインタビューのような形で尋ねています。

 

グレン『これもアートプロジェクトの一つさ。』

 

グレンはアートギャラリーで働く青年です。

 

グレン『どうして僕を口説こうとしたの?』

 

ラッセル『僕の声を撮るのかい?これも何かのアートになるのかい?』

グレン『君の話が面白ければね。』

 

ラッセル『ううん、君と目が会って、それでいいなって思ったんだ。君はどうして僕を選んだんだい?』

グレン『本当はタイプの人がいたんだけれど、全然振り向いてくれなかったから。だからさ。』

ラッセル『ぼくは二番手か、、、』

 

そのまま連絡先を交換し、二人は別れ、ラッセルは仕事へと向かいます。

ラッセルはプールの監視員。

ゲイカップルが仲良く泳いでいるのを見たラッセルはグレンにメールを送ります。

 

『今日また会える?』

二人はお互いの職業や価値観について知り始めます。

 

ラッセル『僕は友人にしかカミングアウトできないんだ。だって社会的にゲイとして生きるのは難しいだろ。』

グレン『だからこの町が嫌いなんだ。でも、だからこそ僕は自分の本音と建前の差について興味があるんだ。本当はみんなカミングアウトして生きたいはずだろ。』

グレンはワンナイトラブの相手にインタビューをしていることが分かります。

 

ラッセル『親にカミングアウトしたかったんだ。でも、僕は施設で育ったから親はいないんだ。』

 

二人の自身の話をして二人はさらに親密になり、そのまま共に夜を過ごします。

 

グレンが帰る際、カミングアウトします。

グレン『実は黙っていたんだけれど、明日、僕はアメリカのオレゴン州へ行くんだ。2年、いやもっとかな。』

ラッセル『。。。。』

グレン『もっと早く言うべきだったよね。でも、、、』

 

ラッセルは複雑な表情です。

 

グレン『もし良ければ今晩、僕の友達たちとバーで飲まないか?』

バーに行くラッセル。

グレンは酔っぱらっていてバーのオーナーに大声で主張しています。

 

『世の中、ヘテロセクシュアル前提で回っているだろ。小説も、映画も、全て。やってらんねーよって』

 

一方で、ラッセルはグレンの友人と話しています。

 

『グレンはね、いつも口だけなの。だから本当にアメリカにいくかどうか賭けていたの。恋愛体質で前に付き合っていた彼には散々浮気されて、、、それ以来、恋人を作っていないのよ。』

 

ラッセルとグレンはバーを後にし、遊園地、そしてそのままラッセルの部屋へ行きます。

 

ラッセル『実は僕も今まで寝た男のことをメモに取っているんだ。人々がどうやってカミングアウトしているか調べていたんだ。それと、その中に君の元カレのグレンもいるんだ。』

 

その他、理想の恋愛関係について語る二人。

 

ラッセル『人は愛する人と一緒にいるのが幸せなんだよ。だから愛する人を見つけるべきなんだ。』

グレン『いや、そんなことはないよ。』

 

夜通し、いろいろなことを語り合う二人。二人とも意見の衝突があり言い争いになるものの、お互いの意見を尊重しています。

 

グレン『僕が君のお父さんの代わりになるから、カミングアウトしてみなよ』

 

ラッセルはお父さんに語り掛けるようにカミングアウトします。

 

グレン『僕は君を誇りに思うよ。これ以上価値のないほどに。』

 

ラッセルは安堵の表情を浮かべています。

グレンの出発の時間になり、二人はキスをして別れます。

ラッセルは用事を早く済ませ、グレンを見送るために駅へ。

 

グレン『こんなロマンティックな別れはいらないよ。』

 

グレンは感動しています。

 

ラッセル『君と会ったことは僕にとってとっても大きなことだったよ』

 

以前のラッセルには考えられないような、公衆の面前でも気にせず、二人は駅でキスをします。

グレンはプレゼントを渡します。

家に帰ってプレゼントの中身を確認するラッセル。

そこには、2日前のグレンからのインタビューのカセットテープが入っていました。

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感想

初デートでききだすこと。

仕事・経験・年齢・過去の交際経験・・・

調査対象は無限にあるのですが、短い時間で出来る限り相手の素性を調査。

好きになってからじゃ遅いですし。

 

でも夜の相性も超重要。

いくら性格が良くても、夫のあれが入らなかったら交際は難しいだろうし。

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(photo credit: IMDb)