映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
スポンサーリンク
オーストリア映画、しかもゲイ映画が上映されていたので早速見てまいりました。
ハリウッド映画も大好きだけれど、ヨーロッパ映画、特にフィンランドやオーストリアなど割と小さな国の映画が好き。
というか、世界で一番好きな国はオーストリア。


Contents
概要
本作はベルリン国際映画祭で賞を取ったらしいので期待度もうなぎ上り。結果。。。。
大満足!!!
後ろの白人のおじ様のいびきが聞こえてきたけれど、、、
美しすぎない俳優たちで送るゲイロマンス、ヴィエナ(なぜ日本語だとウィーンなんでしょう)の美しい自然と街並み、そして・・・・イチモツたち。
この3点以上に何が必要でしょうか。
ヨーロッパ映画では珍しくない過激な性描写、今回も営みシーンでは主演男優2人の息子様をまじまじと眺められる特典付き。ラッキー!
とりとめのない日常の一部を切り取ったような静かな風景、自然の音や木がみしみしと鳴る音など日常生活では当たり前に聞こえてくる音。これこそThe芸術。日本よ、これが映画だ!嘘です。
超簡単なネタバレ

二人は長年お付き合いしているゲイカップル。自然に囲まれた家に猫と一緒に住み、また、二人とも同じオーケストラで仕事をしています。周囲の仲間にも恵まれホームパーティをするなど、静かながらも幸せに満ちた生活を送っていました。
夜の生活も非常にうまくいっており、もう完璧なまでに理想の夫婦。

しかし状況はある時に一変します。可愛がっていた猫ちゃんが嚙みついたのにびっくりして、猫ちゃんの首をポキっと!!??そのまま猫は天に召されます。
そして、ラヴラヴな二人の関係にヒビが入ります。
二人は昔のような感情を取り戻そうと努力しますが、なかなか思うようにいきません。

もうこんな生活には戻れないのかしら。。。
二人の関係が冷え切ったときに、ある白い子猫が家に迷い込んできます
その子猫を育てるうちに、かつて愛し合っていた頃を思い出します。
まるで誤って殺してしまった子猫が乗り移ったかのように二人の関係を修復させたのでした。

スポンサーリンク
感想
猫の名前がモーゼス、家では裸族の二人、果物を庭の木から取ろうとして落下。
そして、猫を誤って殺してしまった男は片目を失うという罰
のようなものをうけていたのが印象的でした。
エデンの園を意識して創られていたのでしょう。

ゲイの恋愛で、交際何十年でしかも夜の方も現役という古典的理想カップルは絶滅危惧種トキよりも珍しいかと思います。(少なくともわたしの周辺)。
ゲイの付き合い方は本当に多種多様です。
ゲイのカップルには幾度となくお会いしましたが、それはバーやホームパーティなど表舞台。
表と裏の顔を演じ分けるゲイの真実の私生活というのは意外と謎。
こんな風になりたい、こんな生活を送ってみたい、そんな憧れを感じさせるようなゲイのロールモデルって圧倒的に少ないんですね。
そんな時に映画って勉強になります。それが幻想であれ、他人がどのように生活し、本当は裏でどんなことを考えているのか、いろいろな例を見せてくれます。
ゲイのカップルは家でこんなことをしたりあんなことをしたり、、、、
スキンシップはこうするのね、
休日はこうやって過ごすんだ、、、
朝食は意外とシンプルなのね、、、
部屋の内装がおしゃれ、、、
ゲイ映画の中には学ぶことがたくさんあるのです。
死ぬまでに何本美しい映画を観られるのか、、
(photo: http://www.austrianfilms.com/film/kater)
スポンサーリンク