映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

アニメ映画『牡牛のフェルディナンド(原題:Ferdinand)』を鑑賞して参りました。
キャラクターが絶妙にかわいくない。
簡単なあらすじ
花が大好きな闘牛が運命を変えるために駆け抜ける
概要
近頃は大人向けのアニメ映画が増産されている中、本作は完全に子供を意識した作り。
ロバート・ローソン絵の絵本『はなのすきなうし』が原作。
ネタバレ
舞台はスペイン。
牡牛のフェルディナンドは『カサ・デル・トロ』という牧場で、大好きなお父さんや他の種類の異なる牛と一緒に育てられています。
将来は強き牛になる事を望まれるも、心優しいフェルディナンドは花が大好き。
そんな優しき心のフェルディナンドを、他の牛達は馬鹿にします。
ある時、闘牛士が自身の闘牛で使用する牛を探しにやってきました。
『あの牛にする』
フェルディナンドのお父さんは連れられていき、息子フェルディナンドの元を去ります。
フェルディナンド『お父ーーーーーーーーさん』
来る日も来る日もお父さんが帰ってくるの待つフェルディナンド。
お父さんが連れて行かれたトラックが戻ってくるも、そこにお父さんの姿はありません。
フェルディナンド『お父さんに何かあったに違いない・・・』
フェルディナンドは牧場を逃げ出し、走り続け、鉄道に飛び乗ります。
雨が降る中、トコトコと彷徨っていると、とある男と犬に見つかり保護されます。
翌朝、
目覚めるフェルディナンド。
保護された家族は花屋さんであり、たくさんのお花を栽培している一家。
お花が大好きなフェルディナンドは幸せ、更に一家の人間の娘ニーナとフェルディナンドは親友になり、一緒に寝る中に。

そのまま数年。
フェルディナンドはすくすくと愛情たっぷりの環境で育ち、体格もメチャクチャでかくなります。
娘ニーナとも仲良しでいつも一緒。
ある時、年に1度のフラワーフェスティバルのために街へ行く一家。
『フェルディナンド、ごめんね。あなたは身体がデカイから連れていけないの。お留守番していてね。』
一家はフェルディナンドを置いて街へ繰り出します。
一家はフェルディナンドが優しい牛だと知っていますが、街の人がドデカイ牛を見たら怖がられる、という想いもあったようです。
フェルディナンドはニーナと一緒に行きたいという思いから、約束を破って街へ行きます。
街に到着するフェルディナンドはニーナを探し回ります。
途中、ふと転んでしまい、蜂にお尻を刺されてしまいます。
『ぎゃあああああああああああ』
びっくりしたフェルディナンドは制御できなくなり、暴走。
街を破壊しまくります。
そのまま、捕らえられ、かつて育てられ、逃げ出した牧場へ連れ戻されます。
ニーナは悲しい表情です。

牧場に連れ戻されたフェルディナンド。
そこにはかつて一緒に育っていた牛達もいました。
『フェルディナンドが帰ってきた。めっちゃでかくなってるし・・・』
時を過ごすうちに
フェルディナンドも友達が出来てきます。
ある時、
闘牛士が闘牛を選びにやってきます。
他の牛達は選ばれたくて頑張りますが、フェルディナンドは全く興味が無いですが、衝撃の事実を知らされます。
『闘牛になれない牛は、食用に殺されてしまうんだよ』
そのため、牛達は闘牛用の牛に選ばれたかったのです。
再度、
闘牛士が闘牛用の牛を選びにやってきます。
やる気の無いフェルディナンドですが、運悪く選ばれてしまいます。
一方で、
友達の牛は工場に運ばれていきます。(肉に加工される。)

フェルディナンド『この牧場から出て、もう一度、ニーナと一緒に暮らしてやる。』
フェルディナンドは他の牛や仲間と一緒に牧場を脱出、工場に運ばれた友達の牛も助けだします。
その途中、フェルディナンドのお父さんの写真、そして角が飾られていました。
『お父さんは闘牛の後に殺されてしまったんだ。』
フェルディナンドは、闘牛の後に牛は殺されてしまう事も知ります。
フェルディナンド一行は逃げ出すも、牧場主が追いかけてきます。
鉄道に乗り込む一行ですが、フェルディナンドは仲間を逃がすために囮になり、牧場主に捕らえられてしまいます。

『大量の牛が街に出現』
そんなニュースが街を騒がします。
そのニュースを見たニーナはすぐに街へ向かいます。
フェルディナンドは、大観衆のもと、闘牛場に連れてこられ、闘牛として駆り出されます。
闘牛士とやりあうフェルディナンド。
フェルディナンドは逆に闘牛士を仕留めようとしますが、優しきフェルディナンドは闘牛士を開放し、そのまま座り込みます。
そして、自分の闘牛としての運命を受け入れ、殺されるのを待ちます。
『やめろーーー』
観客が叫び始めます。
観客の声援はすべてフェルディナンドへ。
闘牛士はフェルディナンドを殺さずにそのまま会場を後にします。
そこへやってきたニーナ。
ニーナとフェルディナンドは再会。
そのまま、フェルディナンド、そして他の仲間はニーナのお花畑で余生を過ごします。
終わり

感想
闘牛のために生まれてきた牛。
彼は運命に逆らい、そして理想の人生を実現。
これを人間に当てはめて、現実的なのか夢物語なのか考えてみる。
全ての存在は使命を果たすべくこの世に命を授かったと思っているから、自分の使命に反する人生を歩み、困難を乗り越えながらも理想に近づけていく人生は素敵なのかどうか、考えさせられる映画でした