【ネタバレ&内容&解説】ホラー映画『アス(原題:Us, 2019)』幸せな4人家族の前に現れた、全く同じ姿の邪悪な4人家族。家族に隠された恐ろしい過去の秘密。2019年大絶賛ホラー映画。








少女アデレードは両親と共に遊園地が併設してあるビーチへ遊びに行きます。

アーケードゲームでマイケル・ジャクソンのTシャツをゲットした父は、少女アデレードにプレゼント。

マイケル・ジャクソンのTシャツを着たまま、アデレードは一人、ビーチを散策します。

そこには『11:11』と書いてある看板を持つ男。

解説:『11:11』には様々な意味が込められている。『左右対称の数字』『人のような形』等。本作では『鏡』や『ドッペルゲンガー』が重要なテーマとなっており、左右対称のものが多く出てくる。

アデレードはとあるアトラクション(ミラーハウス)に迷い込みます。

突然停電。

恐怖を紛らわそうと口笛を吹くアデレード。

ふと鏡に映る自分。

しかし、目の前には全く同じ顔形の自分が立っています。

 

その後、アデレードはその事件のストレスで失語症になり、事件の事を話したがらなくなります。

 

『失語症になったアデレードがトラウマを乗り越えるには、話したり、書いたり、ダンスをしたりするのが良いと思います』

 

心理学者のアドバイスで少女アデレードはクラシックバレーを始めます。

解説:アデレードとレッドはここで入れ替わってしまう。レッドはアデレードの首を締めて窒息させ、手錠をかけて監禁。そして自らがアデレードとしての生活を始めます。地下で育ったレッドは言葉を知らないため、家族には失語症として認識されてしまいます。

数十年後

大人になったアデレードは、旦那と愛する息子、娘に囲まれ幸せに生活しています。

 

旦那『気晴らしにビーチにでも行こうよ』

 

アデレードは少女時代の事件のトラウマからビーチへ遊びに行くのを拒否。

しかし、息子と娘のあばあちゃんが亡くなったショックを癒せるかもしれない、という理由から渋々ゴーサインを出します。

 

ビーチに向かう途中

アデレードが少女時代に見覚えのある『11:11』のプラカードを持った男が血だらけで救急車で運ばれていました。

 

ビーチでは、友人家族と合流。

大はしゃぎする息子を気にかけるアデレード。

 

息子は一人トイレに行く途中、血だらけの男がポツンと立っているのを発見。

一方、息子が行方不明になったとパニクるアデレードですが、息子はすぐに戻ってきます。

解説:アデレード(本当はレッド)は、自身が育った地下世界の存在を知っているため、本当のアデレードが襲ってくるのではないかと気が気ではない。また、息子も『奇妙な行動』をとったり、砂場遊びで作ったモノを『トンネル』と表現するなど実はドッペルゲンガー説あり。

ビーチハウスに到着する一行。

アデレードは息子が書いた絵を発見。

 

アデレード『この絵は何?』

 

絵には、ビーチで見た、血だらけの男が描かれていました。

 

深夜

アデレードは過去のトラウマを旦那に告白します。

アデレード『わたしが小さい頃、ビーチのとあるアトラクションに迷い込んだの。そこには全く顔形が同じの自分が立っていたの。わたしは必死で逃げた。でも、あの顔形が同じ自分が、いつか自分のところに再び現れるんでないかと心配でならないの』

 

旦那はあまり信じていません。

すると突然停電。

 

息子『外に誰か立っているよ』

 

確認すると、赤い作業服を着た4人組が不気味に立っています。

旦那『おい、警察を呼ぶぞ。』

 

警告する旦那を無視し、不気味な4人組が突如襲ってきます。

扉や窓をたたき破り家に侵入してくる四人組。

アデレード家族は居間に追いやられます。

不気味なのは4人組の顔形がアデレード家族と全く同じ(ドッペルゲンガー)である事。

緊張が走る一同。

アデレードは手錠を掛けられます。

レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)は不気味に話し始めます。

 

レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)『昔々、とても幸せに暮らしていたプリンセスがいました。しかし影によって全て奪われた。』

解説:アデレードがレッドに手錠をかけたのも、かつて、レッドがアデレードに手錠をかけて地下世界に監禁したことの復讐ともとれます。

ドッペルゲンガーの4人組はレッド(ドッペルゲンガーのアデレード)以外、話す事が出来ません。

すると、レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)はポケットから大きなハサミを取り出します。

 

アデレード『やめて!子どもたちだけは危害を加えないで!』

解説:ドッペルゲンガーで唯一言葉を交わせるのがレッド(本当はアデレード)だけというのも、元々は地上の世界で育ったため。また、ドッペルゲンガーが凶器として持っているハサミも左右対称の象徴。

レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)はドッペルゲンガーの父、娘、息子に指示を出し、それぞれ父、娘、息子を襲わせます。

父、娘、息子はそれぞれ、自身のドッペルゲンガーと闘います。

 

父は大怪我を負いながらも、大きなハサミを片手に襲ってくるドッペルゲンガーの父を見事仕留める事に成功。

ドッペルゲンガーの娘は森深く走って追いかけてくるも、娘は逃げきります。その途中、ドッペルゲンガーの娘は大きなハサミで市民を殺害します。

息子は、自身のドッペルゲンガーと押入れでの中で過ごすも、ドッペルゲンガーを押入れにうまく閉じ込める事に成功。

息子のドッペルゲンガーは顔の下半分に大火傷を負っており、グーグー唸るだけで、動きも犬のようです。

解説:アデレード(本当はレッド)の他に、息子も実はドッペルゲンガー説もあります。その理由の一つに息子だけは武器であるハサミを持っていなかったことが挙げられます。

一方、拘束されたアデレードはレッド(ドッペルゲンガーのアデレード)によって拷問を受けています。

しかし、隙を狙って脱出。

アデレードは息子、娘、旦那と合流し、ボートで友人宅まで逃げます。

そして逃げるアデレードを見つめるレッド(ドッペルゲンガーのアデレード)。


↑レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)


↑本物のアデレード

友人宅に到着するアデレード家族。

しかし、友人は同じく、友人のドッペルゲンガーに殺害されていました。

アデレード家族は、友人のドッペルゲンガーを始末。

ニュースを見ると、全米中で、同じように赤い作業服を着たドッペルゲンガーが現れて、大きなハサミを使って残虐行為を繰り返しているとのこと。

 

アデレード『ここから逃げましょう!』

 

アデレード家族は車で逃げる途中、ドッペルゲンガーの娘を始末します。

翌朝、

ドッペルゲンガーの息子が現れ、アデレードは一人近づいていきます。

アデレードの息子の知恵で、ドッペルゲンガーの息子を始末。

しかし、レッド(アデレードのドッペルゲンガー)によって息子は誘拐されます。

ビーチには大量の赤い作業服を着たドッペルゲンガーが手を繋いでいます。

解説:アデレード(本当はレッド)は息子のドッペルゲンガーを始末するときだけは少し躊躇します。それは、息子がアデレード(本当はレッド)と同じくドッペルゲンガーである可能性を示唆しています。

アデレードは息子を救出すべくレッドを追いかけます。

そこはかつてアデレードが少女時代にドッペルゲンガーに出会ったアトラクション(ミラーハウス)。

 

アデレードは隠し扉の先を進みます。

解説:アデレード(本当はレッド)はアトラクションの隠し扉をスルスルと通り抜けていきます。これはかつて自分が育った場所のため構造を知り尽くしていたため。このあたりで観客は『あれっ、アデレードって実は・・・』と思い始めます。

そこはたくさんの部屋があり、多くのうさぎが生息しています。

 

レッド『この地下の実験室(全米の人口を収容出来る程巨大なモノ)はかつて政府によって作られた。ドッペルゲンガーを作る実験を行っていた。でも、計画は頓挫し、ドッペルゲンガー達はここに閉じ込められた。』

 

ドッペルゲンガー達は地上の人間たちの動きを模倣し、地上の人間のようになるよう訓練されていましたが、言葉等は訓練されていません。

解説:ドッペルゲンガーの目的は、地下世界に閉じ込められ、忘れられていた存在の自分たちが、地上世界の自分たちと入れ替わり、自由な生活を手に入れるため。

アデレード『息子はどこ!』

 

レッドは無視し話し続けます。

 

レッド『わたしはとても上手にダンスが出来た。そんな私をドッペルゲンガー達は崇め始めた。そして、こうしてずっと閉じ込められていた地下から、地上に出る計画をずっと立てていた。』

 

レッドはアデレードへの恨みを告白します。

解説:ドッペルゲンガーたちは姿形は同じでも知能は劣るため、地上世界からやってきたレッド(本当はアデレード)のおかげで地上に出る機会を得た。レッド(本当はアデレード)がいなければ死ぬまで忘れられた存在だった。

アデレードはレッドと闘い、見事始末。

アデレードはまるで獣のような雄叫びをあげ、レッドを始末した事を喜びます。

息子も生きていました。

アデレード家族は再会。

 

アデレードは回想します。

少女時代、迷い込んできたアデレードを気絶させ、地下に手錠をかけ閉じ込め、その後、地上の世界でアデレードとして生きてきたことを。

レッドは実は本当のアデレードで、偽のアデレードに復讐するために計画を立てていた事を。

 

最後、ホッとする家族。アデレード(真のレッド)はニッコリと微笑みます。


↑レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)→本物のアデレード


↑本物のアデレード→レッド(ドッペルゲンガーのアデレード)