映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『The Perfect Date』を鑑賞
超イケメンだからこそ許される物語。
簡単なあらすじ
大学進学費のために多くの女性の偽造彼氏としてお金を稼ぐジゴロチックな主人公だが・・・
概要
NetFlixより配信された青春映画。
容姿端麗・頭脳明晰、だけどお金が無いという家庭で育つ高校生が、人生逆転を目指すべく一流大学エール大学を目指す事に。ただし、進学費用が無いのでデートアプリ(パパ活・ママ活)で小遣い稼ぎを始める。
『大学に進学する意義』
この普遍的なテーマを軸に、流行りのデートアプリを使う主人公、しかも主人公は男という画期的な物語。
異性とデートしてお金を稼ぐ男、そんなイケメンにしか許されぬ、自分には共感の難しいおとぎ話。
ネタバレ
主人公ブルックスは超名門大学エール大学の進学を夢見るハンサムな高校3年生。
両親は離婚し、現在スランプ中の作家の父と共に二人暮らし。
父『地元のコネチカット大学に進学したほうが良いんでないか。学費も無料だし!』
ブルックスは将来、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのように大成功を納めるためには超名門エール大学への進学が必須だと考えています。
ブルックスは学業は優秀ですが、エール大学の高い学費を払えるほどの経済状況では無い事も理解しています。

ブルックスはアルバイト中、同じ学校に通う同級生に遭遇。
『俺の妹セリアのデート相手を探している。デートしてくれたらお金を払うよ』
セリアは超セレブ高校に通う3年生の女子高生。
セリアはかなり強気な性格ではありますが、とても美人で聡明。
セレブ高校には多くのイベントがあり、しかも恋人同伴など、セレブ界のルールがあるため、セリアは偽造彼氏を探していたのです。
ブルックスはセリアに振り回されながらもデートを成功、お金をゲットします。

ブルックスに考えがよぎります。
『偽造彼氏ビジネスをしてエール大学の費用を稼ごう!』
ブルックスは友人にお願いし、デートアプリを開発。
すると、多くの女性から次々と依頼が届きます。
・ダンスパーティーの相手になってほしい。
・男の子と話す練習をしてほしい。
時にはヒッピーにように、時にはチャラ男に、時にはカーボーイになったりと、顧客の要望に応じて色々なキャラクターを演じるブルックス。
ブルックスは着々とお金を稼いでいきます。
『色々なキャラクターになれて嬉しいな。』

ある時、セリアから連絡が。
セリア『好きな人がいるの。でも、彼の前でハンサムなあなたと一緒に歩いて彼を嫉妬させたい。』
ブルックスは承諾し、恋人同士と偽り、二人揃ってパーティーへ。
作戦が功を奏し、セリアは気になる男性と良い感じ。
一方で、ブルックスもセリアの同級生の超セレブ美人高校生に一目惚れ(お金持ちなところ等)。
セリアとブルックスは少しずつ仲が良くなって行きます。
数日後
セリアの伝で、ブルックスはエール大学のインタビューを受けられる事に
ブルックスは、事前に教授のお気に入りの趣味等を調べ念入りに準備して臨み、見事好印象。
しかし、セリアから一言。
『偽物を演じて高評価を得ただけね。それって、あなたが今行っている、偽物を演じてお金を稼ぐデートビジネスと同じね。』
セリアは気になっている男の子が実はタイプではないと気づくもブルックスには内緒にしています。
パーティーの日、
ブルックスは、セリアとセリアが気になる男をくっつけるために、セリアの偽彼氏としての別れの喧嘩を演じます。
ブルックス『君は全然心を開かない。それは君が臆病だからだ。別れよう!』
迫真の演技(思わず本音が出た)でセリアを振るブルックスですが、ブルックスの言葉に傷つき、マジギレしたセリアに殴られます。
一方、ブルックスは自分の仕事を全うしたと満足気。
そのままブルックスの気になる超セレブ美人高校生とデート。
その後、ブルックスはセリアに無視されます。
超セレブ美人高校生とのデートも続きますが、話が合わないため気まずい雰囲気。
超セレブ美人高校生『わたしは将来ハーバードのビジネススクールを出て、パパの会社を継ぐわ。あなたは?』
ブルックス『エール大学に行って、それから・・・・。。。』
その後、ブルックスのデートビジネス、そして若干、金狙いだった事が超セレブ美人高校生にバレて、振られてしまいます。

セリアにも無視され、超セレブ美人高校生にも振られたブルックスは、デートアプリを閉鎖します。
そして、父に相談。
『自分の本当にやりたいことを模索したらどうかな。過去の自分と照らし合わせて、未来に何がやりたいのかを考えるのが良いと思う。違う自分を演じていても、それは他人の人生だから』
ブルックスは気づきます。
『高級車に乗っていても、超セレブ美人高校生とデートしても、一流大学に通っても、それは自分の幸せではない。違う自分を演じていたら友達もいなくなったし、逆に表面的な関係だけになってしまった。』
ブルックスはエール大学進学を辞め、仲良しの友人やセリアと同じ地元のコネチカット大学への進学を決意。
そして、セリアにも謝り、二人は交際し始めます。

感想
『有名大学に行きたい!』
大学受験を控えた高校生なら当然の発想だと思います。
『有名大学で何をしたいの?』
この質問に答えられる人っているの?。(医学部とかなら別だけど。)
『どうして有名大学に行きたいの?』
将来、一流企業に就職するときに役に立つだろうから。学歴って大事でしょ・・・多分?
大学で何を学ぶかよりも、大学に入る事が目的となっている。
そんなのは日本では珍しくない光景。
自分自身もそう。
・田舎町から脱出したい
・将来、有名企業に入ってお金持ちになりたい
・みんなから凄いと言われたい。
そんな理由だけで高校時代の95%以上を大学受験に費やしました。今では願望皆無だけど。
運良く、志望していた大学に合格。でも、大学に入ってからやりたいことが見つからず大学にも行かなくなり、ずっと映画ばかり観ていた。
その後、資格予備校で資格勉強と、留学をして英語の習得と、筋トレと、安いドラマ的な恋愛と、映画鑑賞に全エネルギーを注ぎ、大学を修了。
『大学では一体何を学んだの?』
結局、大学に入らなくても学べる事に大学時代に時間を費やした!気がする。。。
『大学では一体何を学んだの?』
・・・・。資格?英語?それって大学でしか学べない事・・・?
目的もなく大学に進学した自分には当然の結末だったと思う。
『で、学歴は役に立っているの?』
今は特に・・・周囲に有名大学卒なんてたくさんいるし・・・
『もし大学に戻る事が出来るのなら何をしたい?』
→たくさん本を読んで、たくさんの人と出会いたい。
『それって、大学じゃなくても出来るんでないの?』
→・・・
結論『自分にとって大学は必要なかったのかもしれない。』
でも、大学時代の思い出と友人は今でもかけがえのない宝物だわ。
なんだかんだ大学に進学できたのは幸せだったんだと、今気づく。
それと、
バンコクのタイの友人にジゴロチックな方がいるけれど、彼らは見た目がすごくカッコよくて性格も凄く良い。
たまのデート代と毎月一定の仕送りがあるとの事。
彼らにも彼らの大変さがあるのだろうけれど、ジゴロになれる特権(主にルックス)を持った方々は羨ましい限り。