映画『Scary Stories to Tell in the Dark (誰かが墓地からやってくる。2019)』の結末やあらすじ、感想・評価、作品の概要やキャスト等が掲載されているのでご注意ください。いつもありがとうございます。
【評価】
星 6/10 ★★★★★★
Contents
簡単なあらすじ
名前を書かれたら死ぬ。ノートに書かれた物語が現実化し、その通りに死んでいく。呪いの連鎖を断ち切ることは出来るのか。
概要
・原題:Scary Stories to Tell in the Dark
・製作国:アメリカ
・製作年:2019
・日本公開日:未定
・監督:アンドレ・ウーヴレダル
アルヴィン・シュワルツによる80年代の人気児童書『誰かが墓地からやってくる』の映画版。百物語のようにたくさんのホラー話が掲載されており、その中にいくつかを映像化したもの。
脚本などにギレルモデルトロさんが絡んでいるせいか、単なる子供向けホラー映画に終わることなく、世界観やビジュアルはとてつもなく気味が悪い。
更に批評家からの評価もばっちし。
本作鑑賞前にYoutubeで”Scary Stories to Tell in the Dark”の原作のオーディオブックを視聴したところ、一つ一つのストーリーが超短くて驚いた。児童向けだから仕方ないけれど怖いというか笑える。『恐ろしい物語を描いた作者の過去』を明らかにした、おそらくオリジナルストーリーの映画版の方が何倍も良かったと思う(前半のテンポが良かったらBetter。)。

ネタバレ
主人公ステラ、デスノートをゲット
時代はベトナム戦争真っただ中の1968年。
主人公ステラは父子家庭。ステラは怖い話やモンスターが好きで自作のホラー物語を書くほど。
友人のチャックとオーギーとつるみ、毎日を楽しく過ごしています。
ある時、学校のいじめっ子トミーに仕返ししようと、ステラ、チャック、オーギーはトミーにイタズラを仕掛けます。
イタズラに怒り狂ったトミーはバットを持って追いかけてきます。
3人はドライブインシアターで、一人映画を観ていたラモンの車内に逃げ込みます。
ステラ『お願い、隠れさせて』
しかし、トミーに見つかってしまいます。
トミー『お前の母は、お前を捨てて出ていったんだよな』
ステラの母は、ステラを捨てて出ていったことをからかうトミー。
そんなトミーをラモンは追い払います。
ステラ『幽霊屋敷に行かない?』
一同は、かつて近所の子供を毒殺したサラという女性が亡霊となって棲む幽霊屋敷へ。
蜘蛛の巣だらけの屋敷を散策中、隠し扉を発見。
そこにはサラが執筆したと思われる怖い話を集めたノートブックが。
同時に、トミーによって地下室に閉じ込められる一同ですが、謎の力によって扉が開錠。
外に出ると、トミーによってラモンの車がメタメタに破壊されています。
ステラ『地下室を使ってもよいわよ』
車で寝泊まりをしていたラモンを招くステラ。

ハロルドさんの呪い
ステラはサラの屋敷でゲットしたノートブックを眺めていると、ノートブックに新たに物語が書かれていることに気付きます。
『ハロルド(トミーへ)』
いじめっ子トミーの実家は農園。酔っぱらって家に到着すると、家の仕事をしろ、と母に怒られます。
トミーはしぶしぶ手伝います。
広い農園には『ハロルド』というカカシが立っています。トミーは『ハロルド』をバットで殴ったりビール瓶で殴ったりと蔑ろに扱っています。
トミーはハロルドに追いかけられていることに気付き、農園内を逃げ惑います。
しかし、ハロルドによって熊手で腹を刺されてしまいます。
トミーはそのままワラで覆われたカカシになってしまいます。
トミーの失踪により町は大騒ぎ。
警官によって最近、町にやってきたラモンは尋問を受けます。
ステラはサラのノートブックの物語は現実化する事に何となく気付きます。
そのため、ステラはノートブックをサラの家へ返却しますが、気づくとステラの部屋に戻っています。

親指を返してください
サラのノートブックには新しい物語が。
『親指を盗んだのは誰だ(オーギーへ)』
オーギーの危険を察知したステラはすぐにオーギーへ連絡。
ステラ『オーギー!何も食べないで!』
何も信じていないオーギーは冷蔵庫の中にあったシチューを温めて食べます。
その中には『足の親指』が。
オーギーは親指を食べてしまいますが、シチューを調べると指や目玉などが入っていることに気付きます。
『親指を盗んだのは誰だああああ』
どこからともなく聞こえてくるおぞましい声。
そして親指を探す女性の怪物。
逃げるオーギーですが、女性の怪物と共に消えてしまいます。
サラの呪いのノートブックを燃やそうとするステラですが、燃えません。汗
ステラ一同はサラの素性を調べることに。
どうやらサラは黒魔術を学んでいたことが分かり、黒魔術を伝授したと思われるババアの元へ行きます。
『サラには黒魔術は教えていない。しかし、サラの怨念はすさまじい』
大きいにきび
サラのノートブックには新しい物語が。
『赤い場所(ルーシーへ)』
ルー氏の危険を察知したステラ達はすぐにルーシーの元へ。
ルーシーは頬に大きな出来物があり、どんどん大きくなってきます。
すると、出来物から謎の毛、そして大量の蜘蛛が出てきます。
錯乱状態のルーシーはそのまま病院へ運ばれます。
↑思春期のニキビの心理的破壊力は異常。
赤い夢
サラの素性を更に調べるステラ一同。
病院のカルテを調べようと、病院に侵入します。
調べによると下記が明らかに。
・サラは家族によって電気ショック療法を強制的にされていた。
・サラは近所の子供殺しの容疑を否定していた。
・子供殺しは実はサラの家族が原因だった。
・サラは罪を押し付けられる形で監禁され、最終的に首つり自害していた。
・サラは監禁されている間、自身の血でノートブックに物語を書いていた。
そんな時、
サラのノートブックに新しい物語が。
『夢(チャックへ)』
チャックは病院内に現れた女性の怪物に囲まれ、怪物に吸収されてしまいます。
↑首がない。
グニャグニャ男
残されたステラとラモン。
二人は病院に侵入した罪で警察署へ。
警察官によるとラモンは徴兵から逃げだしていたことが明らかに。
その晩、
サラのノートブックに新たな物語が。ノートブックは警官に押収されていて物語は読めませんがラモン宛の物語です。
『グニャグニャ男(ラモンへ)』
警察署の煙突から現れたグニャグニャ男は、警官を殺害し、ラモンを襲います。
上手く逃げたラモンとステラ。
二人はサラの屋敷へ。

サラの物語
サラの屋敷に先に到着したのはステラ。
ステラ『サラ、お願い。呪いを解いて!これ以上わたしの大切な人たちを奪わないで!』
ノートブックには新たな物語。
『サラの物語(ステラへ)』
ステラは、かつてのサラのようにサラの家族に追いかけられます。
捕まったステラは地下室へ閉じ込められます。
そこに現れるサラの恨みに満ちた亡霊。
ステラ『あなたの真実を知っている。わたしが真実を伝える!だからこれ以上危害を加えないで!』
サラの亡霊は消えていきます。
数日後、
ステラは、実は無実だったサラに関する真実を世間に公開します。
ラモンは徴兵に駆り出されますが、ステラは帰りを待つと約束します。
そして、ステラはサラの生み出した怪物によって消えたオーギーとチャックを取り戻す方法を模索すべく活動しはじめます。
↑詳細に殺害方法を物語形式で記述する律儀なおばさん。
(終わり)