【ネタバレ&内容】ホラー映画『MA (2019)/マー』わたしの家に是非来てください。人気者の善良な中年女性は怖すぎるママだった








映画『MA (2019)/マー』の感想・評価、作品の概要やキャスト等を紹介している他、映画の結末やあらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

ホラー映画『MA (2019)/マー』を鑑賞。

初対面で親しすぎる人に注意!

【評価】
星 4/10 ★★★★

簡単なあらすじ

高校生たちはとある中年女性マーに出会う。マーは優しく親切な女性ですが、段々と彼女の本性が現れてくる・・・

概要

・原題:Ma
・製作国:アメリカ
・製作年:2019
・日本公開日:未定
・監督:テイト・テイラー
・主演:オクタヴィア・スペンサー

主演のオクタヴィア・スペンサーの怪演が超話題のホラー映画『Ma』。

新鋭ブラムハウスが送る待望の2019年ホラー映画。

ブラムハウスといえば、大ヒットホラー映画(ハッピーデスデイ、スプリット、ゲットアウトインシディアスTruth or dare)を量産する映画制作会社です。

監督はテイト・テイラー。オクタヴィア・スペンサーがアカデミー賞を獲得した『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』や、ジェニファーローレンスをスターダムに押し上げた『ウィンターズ・ボーン』、そして大人気小説をエミリー・ブラント主演で映画化した『ガール・オン・ザ・トレイン』の監督です。

『実は良い人そうなんだけれど、実はサイコパス』という物語は、最近では映画『グレタ』にてイザベル・ユペールの狂気のストーカー演技が印象深かったのですが、本作のオクタヴィア・スペンサーのサイコっぷりもヤヴァイ。とても楽しそうに演じているので、普段は『理解のある本当に良い人』を演じてばかりなので、本作では全く別の彼女が見えて女優って凄いなと。

↑綺麗なモレッツさんが魔女よりも恐ろしいかもしれない、ストーカー被害に遭う映画。

出演者

オクタヴィア・スペンサー(Ma/マー)

本作でサイコな中年女性を演じたのはクタヴィア・スペンサー。

ハリウッドにおける黒人女性として、その演技以上にインパクトのある顔立ちで業界を逞しくサヴァイブ。

映画『ヘルプ』の黒人メイド役にて見事アカデミー賞助演女優賞をゲット。その他にもアカデミー賞作品賞を受賞したことも記憶に新しい『シェイプ・オブ・ウォーター』など作品選びが上手な人。



ネタバレ

主人公マギーは離婚ホヤホヤの母エリカと共に、母エリカの故郷へと帰ってきます。

母エリカは町のカジノでシフト制で働き始め、主人公マギーは新しい高校への転入に緊張しています。

 

転校初日。

マギーは学校内で迷っていると、車いすに乗っている黒人女性ジーニーに出会います。

その後、美人のマギーはすぐに友達ができます。

 

『パーティーがあるから良ければ来てね!:)』

 

母エリカに約束をドタキャンされたマギーは、パーティーに参加することに。

参加メンバーはマギーを含めて5人。

パーティーといえば酒。しかし未成年(16歳)なので、お店で酒を購入できないため、通りすがりの人に頼む事に。

断られ続けるも、とある中年女性スーにアタックするマギー。

 

マギー『もし良ければお酒を買ってくれませんか?』

 

最初は躊躇する中年女性ですが、5人の参加メンバーのうちのアンディという青年を見て態度が変わります。

 

中年女性スー『良いわ!楽しんでね』

 

しかし、中年女性は何故だかアンディの父親に告げ口します。

中年女性スー『あなたの息子が酒を飲んでいるわ』


↑アンディを見て態度が変わる、イケメン好きの中年女性。

 

その後、中年女性スーは5人組に酒を提供し続けます。

中年女性スー『もし良ければ、わたしの家の地下で酒や大麻を楽しめば?』

5人組は最初は警戒しつつも、大喜びで中年女性スーの家へ。

中年女性スー『絶対に上の階には上がらない事。』

 

5人組は酒を飲み、マリファナを楽しみます。

それからというもの、中年女性スーの家でパーティーが頻繁に開催され、中年女性スーはみんなの人気者に。

 

とあるパーティ中。

マギーと友人は、中年女性スーに禁止されていた上の階へと行きます。

すると中年女性スーの怒鳴り声が。

上階に中年女性スー以外の誰かがいると確信したマギーたちはパーティ会場である中年女性スーの家を去ります。

 

翌日、

中年女性スーから謝罪のメールが何件も来ており、気味悪さを感じる5人組。

学校の同級生の誕生日会が中年女性スーの家で開催。

マギーは想いを寄せているアンディとイチャイチャ。しかし、そんな二人を睨みつける中年女性スー。

中年女性スーはアンディとマギーの仲を良く思っていないよう。

 

マギーは中年女性スーによって睡眠薬入りの酒を飲まされ、目が覚めると、母エリカから貰ったイヤリングを紛失している事に気付きます。

 

『中年女性スーに関わるのはもう止めましょう』

 

5人組は中年女性スーを避け始めます。

 

スーに呼び出される5人組。

『わたしは膵臓がんなの。だから変な行動をして驚かせてしまってごめんなさい』

 

哀れみの気持を抱く5人組ですが、中年女性スーの腕には、マギーの同級生のアクセサリーを身に着けていることに不信感を抱くマギー達。

マギーのイヤリングだけではなく、マギーの友人のアクセサリーも中年女性スーの家で紛失している事に気付きます。

マギーと友人は中年女性スーの家へ侵入。

部屋を漁っていると、そこには中年女性スーの高校時代の卒アル。

そこにはスーや、アンディの父、そしてマギーの母などが写っています。

そしてマギーやアンディを含め、5人組の両親は中年女性スーの高校時代の同級生であることも。

 

そんな時、中年女性スーの娘が現れます。

娘はマギーの転校初日に出会った黒人女性のジーニー。

ジーニーは母スーにより学校に行かせてもらえず、軟禁状態。

場面は変わり、

アンディの父は中年女性スーと再会します。

二人は高校時代の同級生。

 

『俺の息子がなぜおまえの家に頻繁に通っているんだ!』

 

アンディの父は息子アンディのカバンに小型の追跡装置のようなものを仕組んでおり、アンディが中年女性スーの家へ通っていることを不思議がっていました。

 

『お前は昔から変わらない。負け犬だよ!』

 

アンディに父は怒って店を出ていきます。

 

中年女性スーは回想します。

高校時代。根暗なスーはハンサムでイケイケなアンディの父に恋をしていました。ある時、アンディの父に暗いロッカールームに呼び出され、フェラーリをお願いされます。片思い中のアンディの父のお願いと頑張るスーですが、実は他の男性。ロッカールームから出ると、学校中の生徒がスーを笑いものにしています。アンディの父に父によって画策された悪質なイタズラに傷つくスー。その中にはマギーの母エリカやアンディの父の現在の彼女もいました。その後は、スーの気持ちは癒えることなく不遇な人生を送ってきました。


↑アンディを特別扱いしていたのは、アンディの父絡み。

 

中年女性スーはかつての記憶がフラッシュバックし始め、正気を失いはじめます。

中年女性スーは、アンディの父の現在の彼女(高校時代、スーをいじめていた)を轢き殺します。

そして、息子アンディを探しにやってきた、アンディの父をベッドの上で殺害します。(手首を切って、犬の血液を輸血するという謎の行為)

 

一方で、

マギーは中年女性スーの家で飲酒&マリファナパーティを行っていることがバレ、母エリカにより外出禁止令が。

しかし、中年女性スーの家でパーティが開かれていることを知り、危険を察知したマギーはパーティ会場へ。

 

案の定、マギーを含めた5人は眠らされてしまいます。

中年女性スーは、アンディの腹をナイフで刺し、メンバーAの口を縫い、メンバーBの腹にアイロンを押し付け、メンバーCの顔面をペンキで白塗りにします。

 

中年女性スー『さあ、写真をとって。卒アル用のね』

 

マギーは写真を撮らされ、そのまま首つり状態にされます。

すると、軟禁されていた中年女性スーの娘ジーニー、そしてマギーの母エリカが助けに来てくれます。

 

マギーによって背中を刺された中年女性スー。

燃え盛る屋敷の中、死んでいるアンディ父の傍に横たわります。

(終わり)

虐めた方は覚えていないけれど、虐められた方は一生忘れない。それがいつの間にか抑えられない憎しみになって・・・

非リア充だったスーは、昔の青春を取り戻すかのようにマギー達とともにパーティを楽しみますが、やりすぎて結局引かれるという、あるある。高校生にとってはスーは単なる都合の良い中年のおばさん。ガキんちょ高校生なんかと分かり合えるわけない。『空気を読む』能力とか『リア充』感って時間をかけて培うもの。やりすぎて失敗したり、控えめすぎて楽しくなかったりなんて失敗は誰もが経験すること。映画の序盤はスーは未だ良い人だったのだと思う。でも、自分の思い通りに行かなくなり感情的になり、精神のバランスを崩してしまう。スーは虐められた未熟の少女の心のまま、感情をコントロールできない大人になってしまったモンスター。共感はできるけど同情は出来ない。失敗は若い時にするべきという格言が身に染みる。