映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

ホラー映画『Ghost stories』を鑑賞してまいりました。
じわじわくる怖さ。すごい怖いミステリー映画仕立て
簡単なあらすじ
主人公のグッドマン教授はインチキ霊媒師を暴く活動を行うも、、、
概要
英国より、恐ろしいホラー映画が公開。
映画祭で好評を博し、バンコクでもひっそりと公開。
アンディ・ナイマンとジェレミー・ダイソンが、2010年に発表した同名舞台を自ら映画化した本作。
アンディ・ナイマンが舞台に続き、映画でも主演。
統一感の無い3つのエピソードで構成され、最後の種明かしですべての物語が一つにつながるというホラー仕立てのミステリー映画。
美しい英国の自然の風景も撮り方を変えるだけで、ここまで恐ろしく感じるのだなと。。。

↑主人公グッドマン教授を演じたアンディナイマン。ちょいポチャです。
ネタバレ
主人公グッドマン教授は幼少期を思い出します。
家族は総じて仲が悪く、保守的で敬虔なクリスチャンの父親の元で育ったグッドマン教授。
姉はアジア系の恋人との関係を父親から許してもらえず、家から追い出されてしまうほど。

現代、
教授グッドマンは大学教授として成功し、世の中のインチキ超能力者の嘘を暴く活動を行っています。
しかし、グッドマン教授は自分のキャリアに時間を費やしたせいで、生涯独身の身。
あるとき、
教授グッドマンは憧れの人物キャメロンから手紙を受け取ります。
キャメロンもかつてはインチキ超能力者を暴く活動を行なっていました。
キャメロン『話したい事があるから、わしの家に来てくれ』
キャメロンは長い間、行方不明状態(死亡説が流れるほど)。
突然の手紙に驚くグッドマン教授ですが、早速憧れのキャメロンの家へ。
キャメロン『わしの解けなかった3つの超常現象事件を解いてほしい』
キャメロンの挙動不審っぷりに気味悪がるグッドマン教授ですが、すぐに3つの事件を調査し始めます。(キャメロンの家にはもう1人謎のフード男の存在も)

↑奇妙なフード男
1つ目のじけん:管理人
グッドマン教授はトニーという、かつて女性収容所であった廃墟を夜間に監視していた男とバーで落ち合います。
トニー『あれは恐ろしい出来事だった』
トニーは恐ろしい事件を語り始めます。

夜間、トニーがいつものように監視を続けていると、突然、電気が切れます。何者かによってブローカーを切られてしまったのです。恐ろしくなったトニーはラジオをつけ明るい音楽を流すも、廃墟の奥から、声、そして黄色いドレスを着た謎の少女が。
廃墟の奥深くへ進むと、そこは鍵がかけられた部屋。なぜか鍵が開き、そのまま入室。そこには多数のマネキン。トニーはマネキンに襲われ、マネキンの指がトニーの口の中へ・・・
↑謎の少女。
2つ目の事件:森の中の悪魔の秘密
グッドマン教授はサイモンという青年の元へ。
サイモンの家に招かれるグッドマン教授ですが、サイモンの両親は台所で直立で静かに動かず立っており不気味な感じ。また、子供の足音が上階から聞こえるも、サイモンには兄弟はいないとの事。また、階段に飾られていた写真には謎のフード男が。
サイモンの部屋へ入ると、そこには数々の悪魔の写真やポスター。
一番奇妙なのは挙動不審で何かに怯えるサイモン少年。
サイモンは恐ろしい事件の内容を語り始めます。
↑挙動不審すぎるサイモン
サイモンは父親に内緒で勝手に父親の車に乗ってパーティーへ(無免許運転)。
パーティーからの帰り道、森の中を走っていると、父親から怒りの電話。勝手に車を借りたことを謝るサイモンですが怒られっぱなし。電話に注意を払っていたそのとき、道路に飛び出してきた謎の物体を日いてしまいます。恐る恐るサイモンは車外に様子を見に行くも、弾いた物体は羊のような人間のような悪魔。すぐさま逃げるサイモン(轢き逃げ)。
しかし、サイモンの車は途中でエンスト。仕方なく救援を待っていると、車の扉をノックする音、そして後部座席に悪魔がのってきます。すぐに逃げ出すサイモンですが悪魔に捕まってしまいます。
グッドマン教授は、自信が車内で死にそうな顔をしているドッペルゲンガーにも遭遇します。

↑奇妙なフード男
3つ目の事件:ポルターガイスト
3つ目の事件を調査するためにマイクという富豪の元へ。
マイクの妻、そして身ごもっていた子供共々亡くなってしまい、現在は広い豪邸に1人住んでいます。そしてフード男も。
マイクは事件の事を語り始めます。

↑奇妙なフード男
妻が亡くなってから、1人でソファで寝ていたマイク。すると2階から物音が。生まれてくるはずだった子供部屋へ行くとそこには人形。突然、部屋のモノが動き出します。恐怖に怯えるマイク。そこには妻が座っています。声をかけると、ゾンビのように変貌した妻が襲ってきます。
マイクは話し終わると、グッドマン教授の目の前でショットガンで自害します。

グッドマン教授はすぐに事件の真相解明の依頼をしてきたキャメロンの家へ。
グッドマン教授『なんだよこの事件は。全部被害者の妄想じゃないのか?』
キャメロンは突然自分の顔の皮を剥ぎます。
実際は、3つ目の事件で拳銃自殺したはずのマイクがキャメロンに変装していました。
グッドマン教授が呆気に取られていると、マイクはさらに部屋の壁をビリビリとやぶり始め、謎のドアが出てきます。
『人間の脳は自分の見たいように見てしまう。』
扉の先に進むマイクとグッドマン教授。
するとそこは森へと続く道。
グッドマン教授の少年時代に戻ります。
グッドマン教授は森の中でいじめっ子2人に虐められていました。
そこにやってきたフードを被った男キャラハン。キャラハンは知的障害者です。
いじめっ子『おい、キャラハン、トンネルの中には10個の数字が書いてある。一番奥の10個目の数字を調べてくるゲームをしようぜ』

実際には洞窟には9個の数字しか書いていません。
キャラハンは暗いトンネルへ入っていくも、10個目の数字を見つけられないキャラハン。暗く、狭いトンネルに恐怖を感じたキャラハンは発作を起こし死んでしまいます。
逃げるいじめっ子。そしてグッドマン教授も逃げ出してしまいます。
グッドマン教授は助けも呼ばず、ずっとその事件を黙っていたのです。
↑奇妙なフード男はグッドマン教授の学生時代の旧友であり、グッドマン教授が見殺しにしてしまった人。
回想が終わり、
グッドマン教授はフード男キャラハンに襲われます。
キャラハンは指をグッドマン教授の口の中へ突っ込みます。
場面は変わり、
そこは病室。
ベッドに横たわっていたのはグッドマン教授。
グッドマン教授は自動車で自害を試みるも未遂。植物状態となり入院していました。
初めから最後まで全てグッドマン教授の夢の中の妄想であり、グッドマン教授が罪悪感を抱いている過去の出来事が恐怖映像となって夢の中で再現されているのでした。
終わり

解説
全てはグッドマン教授の妄想。
グッドマン教授は練炭自殺未遂で植物状態。
病室の備品や医者や掃除係のおじさんなどを登場人物に、自身の生前の後悔をホラー仕立てで創造していたのでした。
1つ目の事件:管理人
夜間、トニーがいつものように監視を続けていると、突然、電気が切れます。何者かによってブローカーを切られてしまったのです。恐ろしくなったトニーはラジオをつけ明るい音楽を流すも、廃墟の奥から、声、そして黄色いドレスを着た謎の少女が。
廃墟の奥深くへ進むと、そこは鍵がかけられた部屋。なぜか鍵が開き、そのまま入室。そこには多数のマネキン。トニーはマネキンに襲われ、マネキンの指がトニーの口の中へ・・・
↑謎の少女。
解説:第一の事件はグッドマン教授のトンネルへのトラウマが反映されている。
1,トニー:グッドマン教授の病室の掃除係のおじさん。
2,グッドマン教授の病室ではラジオが流れている。
3,黄色いドレスの少女はグッドマン教授の病室に置いてある人形。
4,マネキンの指がトニーの口へ:植物状態のグッドマン教授の口に装着されているチューブ
5,廃墟:かつて見殺しにしてしまった旧友キャラハンが入っていった暗く狭いトンネル。
2つ目の事件:森の中の悪魔の秘密
サイモンは父親に内緒で勝手に父親の車に乗ってパーティーへ(無免許運転)。
パーティーからの帰り道、森の中を走っていると、父親から怒りの電話。勝手に車を借りたことを謝るサイモンですが怒られっぱなし。電話に注意を払っていたそのとき、道路に飛び出してきた謎の物体を日いてしまいます。恐る恐るサイモンは車外に様子を見に行くも、轢いた物体は羊のような人間のような悪魔。すぐさま逃げるサイモン(轢き逃げ)。
しかし、サイモンの車は途中でエンスト。仕方なく救援を待っていると、車の扉をノックする音、そして後部座席に悪魔がのってきます。すぐに逃げ出すサイモンですが悪魔に捕まってしまいます。
グッドマン教授は、自信が車内で死にそうな顔をしているドッペルゲンガーにも遭遇します。

↑奇妙なフード男
解説:2つ目の事件は、キャラハンの死を内緒にしてしまった後悔が反映されている。
・サイモン:グッドマン教授の担当医
・父親からの怒りの電話:グッドマン教授は幼少期から厳格な父親を恐れていた。
・自信が車内で死にそうな顔をしているドッペルゲンガーにも遭遇:グッドマン教授は自動車で練炭自殺を図るも失敗。
3つ目の事件:ポルターガイスト
妻が亡くなってから、1人でソファで寝ていたマイク。すると2階から物音が。生まれてくるはずだった子供部屋へ行くとそこには人形。突然、部屋のモノが動き出します。恐怖に怯えるマイク。そこには妻が座っています。声をかけると、ゾンビのように変貌した妻が襲ってきます。
マイクは話し終わると、グッドマン教授の目の前でショットガンで自害します。

解説:3つ目の事件は、グッドマン教授がキャリアに集中し、新しい家族を作らなかった事の後悔。
・マイク:グッドマン教授の主治医
・ショットガンで自殺:マイクはグッドマン教授の病室で、自殺をするならショットガンでないと完全に死ねないよね、と話していた。