【ネタバレ&内容】ホラー映画『アナイアレイション -全滅領域』二度と出てこられない謎の聖域へ入った5人の女の運命








映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

ホラー映画『アナイアレイション -全滅領域 (Annihilation)』を鑑賞

簡単なあらすじ

突然現れた謎の聖域『Shimmer』

唯一の生存者である主人公ニナの旦那が『Shimmer』での任務後、意識朦朧のまま帰還。

ニナは『Shimmer』に秘密を探るため謎の聖域『Shimmer』への探索に出かける。

概要

ナタリー・ポートマン主演のNetflix映画。

監督は『Ex_Machina』でホームランを放ったアレックス・ガーランド。

出演者

ナタリー・ポートマン(ニナ)

日本で最も有名な女優の一人。ハーバード大学卒&イケメン旦那&アカデミー賞受賞&スキャンダル皆無の元祖優等生俳優。(ハーバード大学の後輩に向けたスピーチは気取りすぎて退屈だったけど)

元祖高学歴女優の地位は渡さない、という強い意志を感じる役選びにより、今回も無難に学者役。

仕事には一切手を抜かない姿勢で、持ち前の美しさも封印し、ガリマッチョの元軍人(現・有名大学の生物学者役)を完璧に演じるナタリー。大好き!

 

ネタバレ

主人公ニナは細胞生物学の教授として有名大学で教鞭を執っています。

ニナは人との交流を避け、いつも一人で行動しています。

というのも、愛する軍人の旦那ケーンが1年間任務に行ったきり帰って来ていないことが原因の一つです。。

 

ある時、

旦那ケーンが帰ってきます。

しかし、口数は少なく、吐血して倒れたので、ニナは救急車を呼びます。

病院に到着し、旦那は植物状態のままベッドで横になり、ニナも隔離されてしまいます。

目が覚めるニナ。

 

ベントレス『気分はどう?わたしは精神学者。』

 

ベントレスは中年の精神学者。

 

ニナ『どうして、わたしが精神学者の診察を受けているの?』

 

ベントレス『あなたの旦那の事よ』

 

ベントレスは、ここ数年で突然現れた謎の聖域『Shimmer』に関して語ります。

謎の聖域『Shimmer』は、ある時、空から海岸沿いの灯台に光が降り注ぎ、謎の聖域をつくった事。

そして、その聖域はどんどん大きくなっている事。

また、ニナの旦那は謎の聖域『Shimmer』の調査隊として派遣され、唯一の生存者である事が明かされます。

 

ベントレス『今まで11もの調査隊が聖域に入っていったけれど、一人(ニナの旦那ケーン)を除いて誰も出てきていないの。』

 

ニナは回想します。

ニナは旦那ケーンに隠れて浮気をしていました。

そして、旦那ケーンもそれに気づいており、任務(死を覚悟の)出発の日、よそよそしい態度でニナにお別れを告げたのです。

ニナは、旦那ケーンが任務を受け入れたのは、自分が浮気をし、旦那ケーンを裏切ったためだと思っています。


↑突如灯台に棲み着く謎の聖域。

ニナはベントレス含め5人の調査隊として『Shimmer』の探索を決意します。

それはShimmerを探索するよりも、旦那ケーンへの申し訳無さからの志願です。

 

謎の聖域『Shimmer』に入る5人の調査隊。

目が覚めるニナ。

5人の調査隊には記憶がありませんが、『Shimmer』に入ってから2日間過ぎており、2日分の食料やテントの設置などを知らずしらずに行っていたようです。

時計やコンパスや電子機器等は役に立ちません。

 

森を進む一行

森の植物は不思議な形態(色々な種が混ざっている等)をしており、ニナは不思議に思います。

とある小屋にやってきた一行。

突然、調査隊の一人がワニに襲われます。

銃で撃退する一行。

ワニを調べると、サメの特徴を持っています。

 

ニナ『異なる種族が交わるなんて不可能だわ』

 

ニナは元軍人である事がわかりますが、かつての調査隊の生き残りの旦那ケーンがニナの旦那であることはベントレス以外には内緒にしています。

 

また、ニナは調査隊の全員が何らかの『自己破壊』傾向を持っている事を知ります。

癌に侵されたベントレス、リストカット癖のある物理学者、アル中の女、子供を亡くし、もう人生どうでも良いと思っている地理学者、そして、浮気により関係を破壊してしまったニナ。

この自殺同然の任務への志願も『自己破壊』傾向の顕れです。

森を進むと小屋を発見。

そこは、以前の調査隊(旦那ケーンを含む)がベースキャンプとして利用していた痕跡があり、ビデオテープが残っていました。

ビデオテープを再生すると、旦那ケーンが仲間の腹をナイフで切り裂く衝撃映像。切り裂かれた仲間の内蔵はグニョグニョと蛇のようにうごめいています。

 

予想外の出来事の連続に調査隊のメンタルも少しずつ病んでいきます。

 

その晩、

共謀なクマに襲われ、調査隊の一人が殺されてしまいます。

 

一行は多くの人間の形をした植物を見つけます(おそらく戻って来なかった、かつての調査隊のモノ)。

『Shimmerは色々なDNA等の情報が屈折し、交差し合う事で新たなハイブリッドを生み出す場所なんだと思う。それは人間と他の動物とか、植物と動物とか。Shimmer自身が私達の内部そのモノなのだわ』

 

調査隊の一人はそう予想します。

疑心暗鬼の調査隊も、自分の身体の指紋が変容したりと、何かしら身体の変化を感じています。

また、ニナは自分の血液を顕微鏡で確認すると、新たに分裂し、増殖している事を知ります。

 

その晩

調査隊の一人が、実はニナの旦那ケーンが調査隊の生き残りである事を知り、ニナを含め三人の調査員を拘束します。

 

『この嘘つき!あんたが全てを仕組んだのね。』

 

Shimmerに入ってから、精神面の不調が重なり錯乱している調査員は、グルになって嘘をついてShimmerに連れてきたと思い、一同を皆殺ししようと拳銃を向けます。

すると、突然現れたクマによって錯乱した調査員は死んでしまいます。

残された三人の調査隊。

末期がんに侵されたベントレスは灯台にたどり着くのに必死のため、一人、灯台に向かいます。

 

ニナと物理学者の二人。

 

物理学者『不思議だわ。死んだ人の精神は他の生物に受け継がれているんだもの』

 

物理学者は、Shimmerの世界の屈折は、人間を他の植物や動物にも屈折できると確信し、自らもその運命を辿ろうと、どこかへ消えてしまいます。(おそらく植物になった)

一人残されたニナは、灯台へと向かいます。

灯台に着くと、焼却死体、ビデオカメラ、どこかへ繋がる穴を見つけます。

カメラ映像は、旦那ケーンが手榴弾で自殺するモノ

 

旦那ケーン『信じられない。自分自身が誰なのか分からない。僕が死んだらニナをよろしく』

 

旦那ケーンは自爆。するとカメラの撮影者が映るも、それは旦那ケーンと瓜二つの人物。

冒頭で、帰ってきた旦那ケーンは、実は本物の旦那ケーンではなく、クローン人間だとわかります。

 

ニナはそのまま穴を降りると、そこにはベントレスが。

 

ベントレス『わたしの中に何かいる。何か分からない。これがアナイレーションよ!』

 

ベントレスはそのまま雲場の物体に変容します。

その雲場の物体に、ニナの血液が注がれます。

すると、謎の人形のエイリアンが現れます。

ニナの動きをコピーするエイリアン

そして、ニナの顔形そっくりのドッペルゲンガーに。

 

ニナは旦那ケーンの残りの手榴弾の1つに火を付けクローン人間を破壊。。

そのまま灯台も燃え上がり、Shimmerは消えて無くなります。

ニナは尋問を受けており、全ての物語を語っています。

ニナ『Shimmerは地球を破壊するために出来たのではなく、単に必然的に発生したものだと思う』

ニナはクローン人間の旦那ケーンと再会。

 

ニナ『あなたは旦那ケーンではないんでしょ。』

 

クローン人間『そうだと思う。』

 

ニナはクローン人間と抱擁。

ニナの目ん玉の虹彩も煌めきます。

 

解説

1,『Shimmer』とは何か

本作では『プリズム』と解説されています。

単なるプリズムではなく、全てのDNAが屈折する異空間。例えば、交配不可能なサメの特徴を持ったワニや、人間の声を持つクマ、人間の形に成長した植物など、ありとあらゆるDNAが屈折し、交わる場所。

プリズム(英語: prism)とは、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための、周囲の空間とは屈折率の異なるガラス・水晶などの透明な媒質でできた多面体。 光学部品の1つであり、もとは「角柱」という意味。

2,『Shimmer』は何を意味するのか。

『癌』と対になる何か(例えば『生命』『進化』等)。

本作では『自己破壊』がテーマになっています。映画タイトルの『Annihilation』も絶滅とか消滅の意です。

自傷行為や酒やタバコの中毒、更に癌細胞に至るまで、人間は自己破壊を行うDNAを持っているといえます。

登場人物達も皆、自己破壊衝動に駆られている人物達ですが(自傷行為やアル中、癌患者、浮気をしてパートナーとの関係破壊等)、そもそも、入ったら誰も戻ってこられない「Shimmer」という聖域に踏み込む事自体が自殺行為といえます。

しかし、『shimmer』の中では様々なDNAが屈折し、配合され、新しいDNAがどんどんと生まれて、進化していく環境

これは、最終的に『死』という『自己破壊』細胞(癌細胞など)が増殖する世界と、対になるモノではないかと、思いました。


↑サメの特徴を持ったアルビノのワニ

3,『灯台』には何があったのか。

謎のエイリアンが灯台を占拠し始めてから、『Shimmer』という聖域が現れはじめました。

そしてニナは、ここで自分のドッペルゲンガーの誕生を目の当たりにします。

つまり、ここは生命の誕生する子宮のような場所なのではないかと思います。

4,最後に『shimmer』から脱出したニナはクローンだったのか。

ラストシーン。恋人ケーンはクローンである事が分かったニナ。

二人抱きしめると、ニナの目ん玉の虹彩もクローンと同じモノになっていました。

個人的に、ニナはクローンではないが、『Shimmer』に滞在した事でDNAが組み込まれてしまったのだと思います。


↑ナタリーさんの卓越した演技力に脱帽。