映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
タイ・ホラー映画『心霊写真(原題:Shutter)』を鑑賞。
写真は嘘をつかない・・・
簡単なあらすじ
主人公と彼女は運転中、女性を轢き逃げしてしまう。それからというもの、写真に写る亡霊。
概要
タイ映画史上、最大の賛辞を獲得し、後世のタイ・ホラー映画に大きな影響を与えた映画。
単なる怨霊物語ではなく、二転三転する物語は『リング』を彷彿とさせる作り。
また、主演のアナンダをスターダムへと押し上げた伝説の作品としても認知されています。
その後、ハリウッドやボリウッドでもリメイクされ、タイを代表する映画へ。
出演者
アナンダ(主人公タン)
↑幽霊もうっとりするほどの美しさ。
本作の主人公タンを演じたのはタイの大スター・アナンダ。
この映画の成功は、幽霊のグロテスクさもかすむ程の彼の美しさのおかげも大いにあると思う。
白人とラオス人のハーフで、タイ人の血は入っていないという。英語も超ペラペラ。
実際にお見かけし、握手&ハグしてもらった時は小顔で身体が引き締まっており、『あなたの映画が大好きです』と告白したら『有難う』と紳士に返答してくれた。
ネタバレ
カメラマンの主人公タンは彼女と共に大学時代の旧友の結婚式に参加し、昔話で大盛り上がり。
彼女が運転する車で帰宅中、主人公と彼女はラブラブ。
すると、突然、目の前にフラリと女性が現れ、そのまま轢いてしまいます。
彼女『どうしよう』
パニクる彼女に主人公タンは一言。
『逃げろ!早く車を出せ!』
二人は逃亡。
数日後、
罪の意識に苛まれる彼女。
事故現場に向かうと、女性が轢かれた痕跡は全くありません。
主人公タン『大丈夫だったんだよ。心配すんな』
彼女の大学の卒業式。
主人公タンは彼女の大学の卒業式の写真を撮っています。
レンズ越しに見える謎の女性。主人公タンは気にせず、写真を取り続けます。

翌日
現像した写真を見ると、ほとんどの写真に謎の白い影が。

その後、
女性の亡霊は主人公タン、そして彼女の前に現れては苦しめ続けます。
彼女は独自で女性の正体を探り始めると、それは主人公タンと同じ大学出身の女性ネットである事がわかります。

ある時、
主人公タンの大学時代の旧友が怯えながらやってきます。
『あの写真はどこだよ!あいつが襲ってくるんだ。』
主人公タン『何の事だよ!?』
大学時代の旧友はそのまま飛び降り自殺。
主人公タンの大学時代の旧友3人が同じく自殺していた事もわかります。
主人公タン『次は僕が殺される・・』
主人公タンは近頃、肩こりに悩まされ始めます。

彼女『あなた、女性ネットを知っているでしょ?』
主人公タンは渋々語りだします。
『あの女性ネットは、僕と同じ大学の同級生。内気で美人じゃないから、友達にも内緒で僕は彼女とこっそり交際していたんだ。』
主人公タンは女性ネットを酷い振り方をした事も明らかに。
そして、振られた彼女はリストカット等自殺未遂なども。
彼女は、ネットの幽霊は、愛する人に酷い振られ方をした恨みが原因だと考えます。
↑轢き逃げされた恨みじゃなくてよかったね。
主人公タンと彼女はネットの実家へ。
そこには白骨化したネットが。
ネットの母『どうしても埋葬出来なくて。娘ネットの近くにいたかったの。』
ネットは自殺後、実家のベッドで白骨化していました。
その後、お葬式。
彼女『これで全て終わったわ。成仏してくれると良いけど。』
一安心する彼女ですが、主人公タンは浮かない顔。
ホテルに泊まる二人。
深夜、主人公タンはネットに襲われ、階段から転落し大怪我を負います。

彼女は写真を眺めていると幽霊ネットの心霊写真。
写真には、幽霊ネットが、主人公タンの部屋のとある本棚のスペースを指しているもの。
彼女は幽霊ネットが示す本棚を物色すると、主人公タンが隠していた写真を発見。
その写真は、主人公タンの大学時代、ネットが主人公タンの友人たちによってレイプされるネットの写真。
そして、その写真のカメラマンは主人公タンでした。
彼女『なんでこんな酷い事をしたの?』
主人公タン『僕も本当はやりたくなかった。でも、仲間はずれにされるのは嫌だったんだ。分かるだろ。』
彼女は愛想を尽かし出ていきます。
幽霊ネットは主人公タン、そして自分をレイプした同級生に復讐するために現れていたのです。
一人部屋に残された主人公タン。
部屋には幽霊ネットの気配ですが姿は見えません。
主人公タンはポラロイドカメラで部屋中を撮影し、確認するも何も映っていません。
主人公タン『このクソ野郎』
怒りに任せて主人公タンはポラロイドカメラを床に投げつけます。
『カシャ』
床に落ちた衝撃でシャッターが。
其の写真は自分自身を写すもの。そして、自分の背中には幽霊ネットが。
そのまま主人公タンは窓から転落します。
病院で一命をとりとめた主人公タン。
しかし、鏡に写る主人公タンの背中にはネットがどっしりと座っています。
↑主人公がクズなパターンはタイ映画のお得意分野。
幽霊の気配のするトイレのドアを開けたらオカマがいた、という笑いもありの映画。