映画をまだ観ていない方は、映画の結末まであらすじが掲載されているのでご注意ください。鑑賞後に読んでいただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。

映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎 (ParaNorman)』を鑑賞
簡単なあらすじ
亡霊が見える少年。ある時、街にゾンビがやってくる未来が見える・・・
概要
良質なストップモーションアニメを連発するライカスタジオからの映画。
不思議なチカラを持つが故に人々から避けられ孤独な少年。
理解しようとしない周囲の人々。
そして未知なるモノを排除してきた人間。
それは今も昔も変わらない。
マイノリティにとって理解者の存在がどれだけ励みになるか。
素晴らしいテーマと映像。
また、大作アニメ映画では初のゲイのキャラクターが出てきた事でも話題に。
『子供向け映画には相応しくない』とクレームが寄せられたそう。(バカ親)
ネタバレ
11歳の主人公ノーマンはホラー映画が大好き。
しかし、そんなノーマンを家族を含め、周囲の人々は気味悪がっています。
というのも、ノーマンには死んだ亡霊が見えており、時折、亡霊に話しかけたり談笑したりしているため、そんなノーマンを気味悪がっているのです。
家には亡くなったお婆ちゃんの亡霊が棲み着き、交流をするノーマンですが、家族の誰一人としてノーマンの不思議な力を信じておらず、ノーマンの将来を不安に感じています。
ノーマンは学校でも虐められ、避けられています。
しかし、太っちょで同じくいじめられっ子のニールはノーマンの味方です。

ノーマンのクラスでは、300年前に魔女裁判を行った記念日を祝う演劇を行います。
内容は『7人の裁判官が魔女疑惑のある女性を裁き、首吊り刑に処する』というもの。
劇の練習中、ノーマンはゾンビの亡霊を観ます。
帰り道、
毛むくじゃらで街で一番の変人ペンダーガストさんに話しかけられます。
ペンダーガストさん『俺はもうすぐ死ぬ。俺が死んだあとはノーマンが街を守るために儀式を行ってほしい!』
ペンダーガストさんも亡霊が見える能力を持っています。

演劇当日
ノーマン『わあああああああああああああああああああ』
劇中、ノーマンは本物の魔女裁判の光景が鮮明に見え、驚いて叫んでしまいます。
しかし、劇は台無し。ノーマンは周囲から更に気持ち悪がられます。
ノーマンはトイレへ。
すると、便器の中から死んでしまったペンダーガストさんが出てきます。
ペンダーガストさん『俺の代わりに儀式を行わないと街が滅びる。俺の家にある本を、日の入までに魔女の墓の前で読むんだ!』
ノーマンは、ペンダーガストさんの家に行き本をゲット。

約束通り、本を森の中にひっそりと佇む魔女の墓の前で読もうとするも、ノーマンは魔女の墓の場所を間違っており、呪いを防ぐ事が出来ませんでした。
すると、日が沈み、魔女の呪いで7体のゾンビが墓の下から出てきます。
ゾンビ『終わらせてくれ!!』
ゾンビはノーマンに言いますが、ノーマンは意味が分かりません。
ゾンビたちから逃げるノーマンとイジメっ子。

一方で、ノーマンの帰りが遅く心配しているノーマンのお姉ちゃん達はノーマンを車で迎えに行く途中、ゾンビから逃げているノーマンとイジメっ子を発見。
何とか街に逃げます。
また、魔女の呪いを解くために、魔女の墓がシティホールにある事を知り、すぐに向かいます。

街にゾンビが現れ、人々は大パニック。
しかし、人々は武器を手に取り、ゾンビをメタメタにします。
人々『頭を狙えええ!!!!!!!』
人々から逃げるゾンビたち。
彼らも、ノーマン達を追いかけシティホールへと向かいます。

結局、シティホールには魔女の墓は無く、同時にゾンビ達もやってきます。
ノーマン『来るなああああああ!』
ゾンビ達に叫ぶノーマン。
ゾンビ『俺たちを解放してほしい。魔女を封印してほしい』
ノーマン『僕たちを襲うつもりはないの?』
ゾンビ達は魔女の呪いを300年もの間かけられており、亡霊と話すことの出来るノーマンを追いかけて、頼みに来たのでした。

すると、外から魔女が現れ、街に嵐を起こし、街が破壊されていきます。
ノーマンは魔女を封印するために本を読むも、魔女に本を焼かれてしまいます。
気を失うノーマンは夢を見ます。
300年前
裁判官『お前は魔女だ。目に見えないものと話している。だから、お前を絞首刑に処する。』
小さな少女が7人の裁判官によって裁判にかけられています。
『わたしは魔女じゃない!』
目を覚ますノーマン。
ノーマン『お前たちゾンビ、最低だな!俺と同じくらいの小さいこどもに何て酷い事を!』
ゾンビ達はかつての魔女裁判を行っていた裁判官たちで、小さな少女に絞首刑を処していました。
そのため、魔女の恨みによって呪いをかけられていたのです。
『怖かったんだ』

ノーマンはゾンビの力を借り、魔女の墓を発見。
ノーマンは魔女(少女)の亡霊と戦います。
魔女『わたしはわたしから全てを奪った人々に復讐してやるの』
魔女は怒りのあまり電光を放っています。

ノーマン『そんな事をしたら酷い事をした彼らと同じになるよ。もっと悲しくなる。悲しい事を思い出すよりも、嬉しかった事を思い出しなよ。僕も君と同じだよ。でも、いつも自分を信じて助けてくれる人がいるから。君にもきっといたはずだよ。思い出して!』
魔女は少女の姿に戻ります。
少女『わたしはお母さんが恋しい。お母さんはいつも愛してくれた。でも、突然お母さんは連れて行かれた。もう一度会えるかしら』
ノーマン『きっと会えるよ』
少女はノーマンに見送られ、眠りにつきます。

街に平和が戻ります。
ノーマンは家族にも霊能力を認められ、幸せな生活を送りはじめます。
