映画『2分の1の魔法 “Onward”』の結末やあらすじ、感想・評価、作品の概要やキャスト等が掲載されているのでご注意ください。いつもありがとうございます。
【個人的評価】
星 8/10 ★★★★★★★ 最高だったけどピクサー様にはもっと攻めてほしい!
簡単なあらすじ
妖精たちが暮らす不思議な世界――。
美しい大自然を背景に、ユニコーンのような角を持つ美しい白馬のペガサスが空を飛び、色とりどりの尾びれを持つマーメイドたちは自由を謳歌し、神秘的な魔法が満ち溢れている・・・がそれは、はるか昔の話。科学や技術が進化するにつれ、小人や妖精たちも便利な世界に慣れ、この世から魔法は消えてしまった―。
いまや空を飛ぶのはジャンボジェット機。美しい白馬のペガサスは“野良ペガサス”となり、街の地べたでゴミを漁る迷惑な存在に―。
主人公は魔法が消えかけた世界に暮らす魔法を使えない内気な少年イアン。
イアンは自分が生まれる前に亡くなった父に一目会うために、好奇心旺盛な兄のバーリーと共に、魔法を取り戻す冒険に出る。(公式サイトより引用)
概要
・原題:Onward
・製作国:アメリカ
・製作年:2020
・日本公開日:コロナウィルスにより公開未定(3月くらいらしいけど)
・監督:ダン・スキャンロン
・主演:トム・ホランド&クリス・プラット&&オクタヴィア・スペンサー
名作ぞろいのピクサー映画の最新作&続編ではないオリジナル作品。
死んでしまった父に会うために魔法を使って蘇らせる兄弟。
一度死んだ人を蘇らせること、そんな魔法は本当に必要なのか、そして兄弟は父(上半身)に会えるのか。というか、下半身は本当は・・・・
本作も素晴らしいメッセージがたくさん込められていました。兄弟愛とか母子家庭とか父親の存在とか人生の後悔とか、現代技術の発達で実は失っていたり眠っている才能や能力の開花など、観る人によってさまざまな思いが巡る物語だと思います。
最高に面白かったです。ただ、ピクサー映画にありがちな、あっと驚くようなサプライズがあまりなかったような。
出演者
トム・ホランド(弟イアン)

本作の主人公で内気で気弱なエルフの少年。自身が生まれる前に亡くなった父に会うべく、魔法を使って蘇らせようとするが・・・
演じるのは『リトル・ダンサー』で鮮烈な印象を残したバレエ少年や、リブートされた『スパイダーマン』にてノリノリなピーターパーカーを演じたトム・ホランド。
まだまだ20代前半なのにキャリア多数で人気絶頂、将来安泰!
クリス・プラット(兄バーリー)

魔法オタクで頼れるイアンの兄を演じたのはクリスプラット。
ブラピ主演の映画『マネーボール』で存在感を示し(野球選手に見えなかった)、ここ数年でブロックバスター映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシックワールド』などに主演し、急激に人気モノとなり、ハリウッドのお兄さん的存在へ。
ゲイからの圧倒的な支持!
ネタバレ
かつては魔法が栄えるも、家電製品や自動車などが普及し、魔法がオワコンになった時代。
16歳の誕生日を迎えたイアンは優しいですが内気で消極的な生活。
誕生日会に友人を呼ぼうとするも失敗。(正確には兄バーリーのせいで失敗)
そして、生まれる前に亡くなった父を想う日々。
一方で、兄バーリーは活動的で陽気な魔法オタク。弟イアンの事が大好きですが、時に空回りすることも。
そして、バーリーはわずかながら記憶にある父との思い出を弟イアンに話して聞かせます。
イアン『父に会いたいなあ。』
そんな時、母から思わぬプレゼント。
『やっとこの時が来たわ。二人が16歳になったら、これを渡すようにお父さんに言われたの。』
渡されたのは、魔法の杖と宝石。
魔法オタクのバーリーは大興奮。
バーリー『この魔法を使えば、24時間だけ死んだ人を蘇らせることができるんだ!』
早速、呪文を唱えるバーリーですが上手くいきません。
その晩、イアンが呪文を唱えると、魔法が発動。
しかし、途中で乱入してきたバーリーに気を取られ、魔法は途中で失敗。
父の下半身だけが蘇ってしまいました。
魔法の杖はそのままですが、宝石は跡形もなく消えてしまいます。
明らかに父ですが、下半身だけなので、耳も聞こえず、何も話せません。
二人は父親を完全復活させるべく、宝石を探しに旅に出かけます。
ちなみに24時間以内に探さないと父は再び消えてしまいます。

魔法オタクのバーリーとイアンが目指すのは、宝石のありかを知っているであろう伝説の戦士マンティコア・コーリーの元へ。
コーリーの元へ向かう道中、運転ができないイアンに運転を教えてあげるバーリー。
コーリーの住む家へ到着するも、コーリーは戦士のかけらもない、レストラン経営者になっていますが、宝石のありかを掴んだ、二人と父の下半身は再び旅へ。
イアンは上半身付きの父と再会したときにやりたいリスト(バケットリスト)を作成。
わくわくなイアンですが、道中、実はバーリーの事を若干迷惑に思っていることがバレ、喧嘩。
しかし、下半身だけですがノリノリな音楽の重低音で踊りだす父とダンスをし、二人は仲直り。
ちなみに、イアンは少しずつ魔法を操れるようになっていきます。
一方で、イアンとバーリーを心配した母親もコーリーを味方につけ追いかけてきます。

無事、目的地に到着したバーリーとイアンと下半身だけの父。
洞窟の中を進み、最後の場所まで川下りをする道中、バーリーは秘密にしていた父との秘密を告白します。
バーリー『お父さんが病気のときの思い出なんだ。呼吸器をつけて辛そうにしていて、次第に会うのをためらうようになったんだ。今でも、さよなら、を言えなかったことを後悔しているんだ。』
そんなこんなでいろいろな試練をクリアし最終目的地に到着。
しかし、そこはイアンが通う学校の前(のマンホール)。
どこかで道を間違えたのではないかと兄バーリーを責めるイアンは、下半身だけの父を連れて怒ったままどこかへ行ってしまいます。
24時間のタイムリミットはもうすぐ。
イアン『最後の時間を過ごすんだ。』
下半身だけの父と二人になったイアン。
父と叶えたかった夢(一緒にキャッチボールや運転を教わるなど)を諦め始めますが、イアンは気付きます。
『夢は全部すでに叶っている。兄バーリーと共に』
一方で、一人残されたバーリーは絶対にここで間違いないと思い、宝石を探し続け、宝石を発見。

宝石をゲットするバーリーですが、同時に宝石を守る呪いが発動し、巨大クリーチャーが現れます。
そこに現れた母とコーリーが援護射撃。
イアンは魔法の呪文を唱えます。
少しずつ上半身が現れ始める父ですが、クリーチャーが迫ってきます。
バーリー『俺がクリーチャーを退治しに行くから、夢だった父に会ってくれ。そしてバケットリストを叶えてほしい』
イアンは断ります
イアン『もう僕のバケットリストは兄バーリーのおかげで叶っている。僕は良いから、言えなかったことを後悔していた、さよなら、を父に伝えて』
父は魔法で上半身も復活。
イアンは魔法でクリーチャーを退治。崖に阻まれて父の下に向かうことができませんがバーリーと談笑している姿は見えます。
そして、24時間というタイムリミットを迎え父は消えてしまいます。
バーリー『父が、お前(イアン)を誇りに思うと言っていたよ。』
バーリーは父親の代わりにハグをします。
(終わり)
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もし良ければ読んでいただければ。
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↑謎の怪獣が出てこなければ超好きな映画だった。
↑今度こそ、トイストーリーの完結編。
最後まで有難うございました!