映画『ブライトバーン(Brightburn/2019)』の結末やあらすじ、感想・評価、作品の概要やキャスト等が掲載されているのでご注意ください。いつもありがとうございます。
【評価】
星 4/10 ★★★★
簡単なあらすじ
概要
・原題:Brightburn
・製作国:アメリカ
・製作年:2019
・日本公開日:未定
・監督: デヴィッド・ヤロヴェスキー
・主演:エリザベス・バンクス
ネタバレ
2006年
舞台はカンザス州ブライトバーン。
主人公トリ(以下『母』)とカイル(以下『父』)は二人で大きな農場を営んでおり、ラブラブ生活を満喫中ですが、子宝に恵まれない日々。
ある晩、外からドでかい音が鳴り響き、家が揺れ動きます。様子を観に行く母と父は、小型の宇宙船を発見。
その中には赤ん坊が乗っていました。
母『わたしたちの子よ。ブランドンという名前にしましょう。』

12年後の2018年。
母と父、そして12歳のブランドンの三人は幸せに暮らしています。
ブランドンは学校での授業中、絵を描くことに夢中ですが先生に質問されます。
『AntとWaspの違いはなに?』
ブランドン『Antは他のアリを侵略した後に新たに自分たちの棲み処を作ります。一方で、Waspは侵略した棲み処をそのまま奪い、利用します。(←重要)』
オタクで自分の世界に閉じこもりがちで気味悪がられているブランドンですが、同級生のキャサリンは『素敵』と褒めてくれ、ブランドンもまんざらではない様子。
その晩。
ブランドンは何者かの声によって目が覚め、自身が12年前に乗ってきた宇宙船がしまってある農屋へ行きます。
ブランドンがどこからやってきたのはか勿論自覚しておらず、母&父の実の子供だと思っています。
母&父も言っていません。
ブランドンは宇宙船がしまってある扉に向かって何かブツブツと無意識に唱えていましたが、心配になって駆け付けた母が現れ、正気を取り戻します。

翌朝、
ブランドンは父から芝刈りを命じられますが、芝刈り機をスーパーパワーで遥か彼方へ吹っ飛ばしてしまい、ブランドンは自身のスーパーパワーを自覚します。
思春期を迎え、反抗期に突入したブランドン。
おじさんが誕生日プレゼントにくれた猟銃を父に取られ激怒。すると室内の明かりがついたり消えたり。
翌朝、
食事中、ブランドンは食べ物ではなくフォークを噛みしめており、フォークはめっためた。しかし、ブランドンの歯は無傷。
そんな光景に不信感を募らせる父ですが、母は気にも留めません。
また、父は農場のニワトリたちがブランドンを恐れていることに気付き、不審に思った父が様子を観に行くと、無残なニワトリの死体が。
母はオオカミの仕業だと主張しますが、父はブランドンの仕業ではないかと疑っています。
家族3人はキャンプへ。
父『なあブランドン。お前はこれから身体や心が大人の男になっていく。女の子を好きになったり、時には性器をいじってみたくなったりするけど、それは普通のことなんだ。』
ブランドン『今いじってもいいの?』
その晩、
ブランドンの同級生のキャサリンは深夜物音で目が覚めます。PCから音楽が流れている。気のせいかとPCを閉じるも、数秒後、またPCから音楽が。
気味悪がるキャサリンですが、窓越しにブランドンの姿を見て悲鳴をあげます。
ブランドンはスーパー高速移動でキャンプ場から、想いを寄せている同級生のキャサリンの元へ来ていたのでした。
一方で、キャンプ場から行方不明になったブランドンを探す父と母は大パニックですが、高速移動で帰ってきたブランドンを見つけ安堵。
翌日。
学校の体育の授業。ブランドンは、自身を気味悪がるキャサリンの手を尋常じゃない握力で捻りつぶします。
学校に呼び出された母と父。
キャサリンの母に『どうして刑務所に行かないの?ブランドンはモンスターよ』と罵倒されるも、母はブランドンには問題無しと言い切ります。
ブランドンはというと、キャサリンの母を睨みつけています。
その晩、
母は12年前に宇宙船が落下してきた日を調べ、その日は宇宙で隕石が何らかの理由で爆発(?)し、地球に落ちてきたとのこと。
同時に、宇宙船のある農屋がピカピカと赤く光っており、母は農屋へとすぐに向かいます。
そこには空中に浮遊するブランドン。
『地球を侵略しろ!地球を侵略しろ!』
母が到着し、ブランドンは落下しますが、宇宙船の鋭利部分に当たり、傷が(←重要)。
そして、母はブランドンが12年前に宇宙船に乗ってやってきたことを告白します。
ショックを受けるブランドンは泣きながら走り出します。走っている最中、目から光線が。。
ブランドンはそのまま高速移動で同級生のキャサリンの元へ。
ブランドンに手を破壊され、治療中のキャサリン。赤いバラを持って現れたブランドンの登場に怯えます。
ブランドン『怯えないで。僕は特別な存在だって気づいたんだ。』
怯えるキャサリン。
キャサリン『お母さんから、あなたと話すなって言われているの。』
ブランドンは高速移動でキャサリンの母が働くレストランへ。
キャサリンの母は何者かの気配を感じ、スーパーパワーのブランドンに襲われます。(目玉にガラスを刺される・・・)
窓にはブランドンが書いた謎の文字。
保安官がレストランを調べると、荒らされた店内にキャサリンの母の姿はなく、謎の文字だけ(ブランドンが書いたもの)。

場面は変わり、
ブランドンは先日のキャサリンの腕破壊事件が原因で、学校のカウンセラー(母の妹)により、カウンセリングを受けます。
しかし、ブランドンは自分のしたことの重大さを認識しておらず、ケロッとしています。
カウンセラー(母の妹)『申し訳ないけど、進捗状況を警察に報告しないといけないわ』
ブランドンはその晩、カウンセラー(母の妹)の家へ。
ブランドン『警察には僕のことを言わないで!』
『それは出来ないわ。』
ブランドン『言わない方が良い。身の安全のために』
ブランドンは深夜、カウンセラーが寝静まったあと、始末を試みますが、偶然、カウンセラーの旦那が帰ってきます。
旦那に見つかったブランドンは家へ連れ戻されますが、道中、覚醒したブランドンによって旦那は抹消。(自動車を浮遊させられ、そのまま落下。)
深夜に帰宅したブランドンを叱責する父。
ブランドンはなぜか上裸ですが、友達に虐められたと嘘をつきますが、父は完全に疑っています。
そして、姉(カウンセラー)の旦那が亡くなったことも知りますが、ブランドンはケロっとしています。
その晩
父はブランドンとの思い出の写真を眺め、涙を流すも、ある決断をします。
翌日
父はブランドンを連れて森へ狩猟へ。
無防備なブランドンに対して、銃を向ける父。
『Bang』
銃はブランドンの頭にヒット。しかし、弾は跳ね返り、ブランドンは無傷です。
驚くブランドンですが、一瞬で察し、そのまま父を灼熱光線で抹殺。
一方で、母の元へ保安官が訪ねてきます。
『このシンボルに見覚えはありますか?』
保安官が帰り、ブランドンの部屋を物色していると、一冊のノート。
ノートには、保安官が見せてきたシンボル、そしてキャサリンの母、姉の旦那の死に様のデッサン。
母もようやくブランドンの本性を確信しました。

父の危険を察知した母ですが、ブランドンが電話にでます。
ブランドン『父は死んだよ。』
ブランドンは母に襲い掛かります。(家を破壊)
そこへ現れた保安官2名ですが、瞬殺。(一人は高速移動でそのまま壁にぐしゃり、一人はボコられる。)
母は思い出します。
『ブランドンは宇宙船の鋭利部分で傷がついた!』
母は農屋の宇宙船へとダッシュし、宇宙船の破片をゲット。
そこに現れるブランドン。
母『愛してるわ。』
ブランドンは一瞬正気に戻ります。
しかし、母は破片でブランドンを刺そうとします。が、ブランドンにバレます。
そのまま怒り狂ったブランドンによって上空3000メートルくらいまで連れていかれ、そのまま落とされます。
ブランドンは飛行中の旅客機を発見。
翌日のニュース。
旅客機体が母と父の農場へ墜落(証拠隠滅)。
そして一人の少年が生存している、とのこと。
また、突如出現した謎の生命体(ブランドン)によって世界は破壊される中、ブランドン以外にも、半魚人や魔女など様々な悪者の存在も明らかに。
(終わり)
解説
ブランドン、地球での目的
ブランドンの目的は『地球を侵略』する事。
冒頭の学校の授業で『AntとWasp』の違いを説明する授業がありました。
ブランドンはどちらかというとWasp。Waspは攻撃性が高く、侵略した場所をそのまま乗っ取り、子孫を繁栄させていく。
同級生のキャサリンを殺さなかったのも、おそらく将来の繁殖要因として生かされたように思います。
ブランドンは完全に悪なのか。
ブランドンは自身のスーパーパワーに気付き、その力に乗っ取られるまで、母と父への愛情が残っていました。
ブランドン自身も母と父にだけは、力を抑えられず反抗的になることもあれど。最後まで信頼を寄せていました。
しかし、最後に裏切られたことで、ブランドンは完全なるダークサイドへと変貌を遂げたよう。